お花見
目が覚めたら先生の家で頭がはてなになった。そうだ私はここに住みつくんだ。幸せだな。
「綾音様、おはようございます。」
「おはよう。」
先生の家で迎える初めての朝。幸せすぎて私は死ねる。そうだ、お花見に行きたいと思っていたんだ。誘ってみるか、断られそうだけどね。
「お花見行きませんか?」
「なに食べれるの?」
花より団子だった。なに食べれるかを聞かれても困る、お弁当作れってことか。先生のためなら作るよ頑張るよ。先生はお花見よりご飯のほうが大事そうだね。
「食材うちから持ってきてよかったです、冷蔵庫お酒しか入ってないからお弁当の作りようがありませんでした。」
「そっかお酒だ。お花見といえばお酒だよね。」
お花見といえば桜だと思うんだが。お酒だよねそうだよねそうだね。朝ご飯作ってお弁当作ります、先生の家の台所は3口コンロです使いやすい。使われないままだったの可哀想だからこれからいっぱい使うね。
「お弁当の具材の残り食べますか?」
「食べる。お、タコさんウィンナー。すごく久しぶりに見た。」
「初めてタコさん作ったんです。足10本の食べてください。」
タコの足は8本なのにぼーっとしてたらめっちゃ切ってた。指もついでに切ってた。痛い。絆創膏に血が滲んでるの嫌すぎる。
「その指どうしたの。」
「ついでに切りました。」
「ついでって…気を付けないと神経切るよ。」
神経は切らないと思う、怖いから。もし切ったらやばすぎる。先生助けてねそのときは。一緒にパニックになる気もするな、それでもいいな。
ご飯食べて支度してお花見行きます。先生と出かけるの久しぶり、うれしい楽しいしあわせ。先生の歩く速さで歩く。先生歩くの早い。
「満開だね。綺麗だ。」
「綺麗ですね、桜ってこんなに綺麗だったんですね。」
桜の咲く時期は正直嫌いで苦手で。春休みとか基本引きこもっていたから桜なんて見ないし。枯れた桜の花びらを見ることはあっても咲き誇っている姿を見るのは初めてだ。
「綾音様、お弁当ですよ。」
「いただきます。」
お弁当箱奪い取られた。お箸も気付けば奪われていた。美味しそうに食べるな、相変わらず先生は優しすぎるな。美味しいのならよかった。作ってよかった。
「美味しいね。叶と来れたからもっと美味しいよ。お花見なんていつぶりだろう。」
「綾音様と来れてよかったです。綾音様大好きです。」
「ありがと。」
大好きな先生と来れたお花見はとても綺麗で美しくて輝いていた。それより先生のほうが綺麗で美しくて輝きすぎていた。来年も来れるかな、生きてるかな。
「来年も見れますかね。」
「見れるよ。見ようよ。だから生きててね。」
先生に言われちゃ生きるしかないよね。生きます、早瀬生きます。頑張って生きる、先生と生きたら一生生きれる。また見れますように、この素敵な景色を。




