忙しい先生
ぽかぽか陽気が続いてねむくなる。いつも眠いけど。卒業シーズンで先生は異動だから一生忙しそうにしてて心配です。
「ずっと忙しそうですね。」
「忙しいよ。でもなにもしてないよりはいいと思ってる。」
家に居るのも息が詰まるとか言ってる先生だから忙しくて動き回っているほうが好きなのかもしれない。私と家に居るのそんなにいやですか。嫌だよねそうだよねそりゃそうだ。
「ちゃんと休んでくださいね、私にできることがあれば言ってください。」
「気持ちだけ受け取っておくね。叶も忙しいでしょ、学校行って家事全部やってるんだから。」
それが普通だからそれが日常だから忙しいとか思ったこともなかった。名がある家事と名もなき家事。面倒くさいなーって思うときもあるけど先生のためならなんでもやりますやらせてください。
「温かい飲み物でも淹れますよ。なにがいいですか?」
「なんでも。」
なんでもと言われると困るが先生は基本的にお湯を飲みます。なんでなのか知らないけどお湯が好きらしい。コーヒーとかじゃないんだね。健康的なのか分からないけど健康を害すものではないからまぁいいか。とはいえお湯を用意するのは気が引けるので紅茶を淹れました。
「お湯が好きな人ってあまり居ない気がします。」
「そう?別に好きっていうわけでもないんだよね。なにが飲みたいかって考えるのが面倒なだけで。」
面倒なのか。私が淹れるって言っているのに。なんでも用意するのに。お湯沸かすだけだから楽だけどせっかくなら違うものを提供したいと思ってしまう。紅茶とかコーヒーとか生姜湯とかなんでもいいんだよ。
「綾音様のためなら何でも用意します。」
「なんでもいいって言ったのに紅茶淹れてくれるの優しいね。」
お湯じゃなんか嫌だから。先生は自分のためにもうちょっと休んでほしいものだ。働き詰めでは過労死してしまう。
「無理はしないでください。」
「じゃあ叶こっち来て。」
呼ばれたので素直に従います行きます先生の元ならどこへだって行くよ。先生の前に立ったら抱きしめられましたなんですか天国ですかここは。私が幸せになってどうするんだ。
「これで疲れもマシになったよ。」
「本当ですか、私だけ幸せになった気がするんですけど。」
「私も幸せだよ。」
幸せらしいですよかった。先生大好き。先生が幸せだと私も幸せになれるよ、先生はずっと幸せで居てほしい。
「私も勉強やります。」
「一緒に頑張るか。」
学年末だから一年間の復習をしておかないと。なにも覚えていない自分に絶句しながら勉強。先生はパソコンとにらめっこしてる。先生と暮らして知ったけど事務仕事がとても多いみたいだ。先生たち本当に無理しないでほしいと思う日々。いつもありがとうございます、いつもお疲れ様です。




