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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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二学期初日

二学期も陰キャで始まりました。起きるの辛い、起きたくない。

「起きろ〜」

「行きたくないです起きません。」

「起きろ。」

布団をはがされて強制的に起こされた。今日から地獄の学校ですいやです本当に無理。死んだほうがマシだろこれ。人生辛すぎ耐えられない。

「先に言っておくけど電車飛び込んだら駄目だよ。」

「流石にそれはない。」

テレビをつけながら朝ご飯を食べているといつも使っている電車が人身事故で止まったと流れた。先越されたか。てかどうやって学校行けばいいのさ。スマホを見ると飛び込んだのは学生だとか書かれている。私が先に死ぬべきだろう、順番を間違えるな。

「送っていくよ。」

「先生が遅刻しますよ。」

「うちは始業式明日なんでね。大丈夫です。夏休み明けってやっぱり自殺多いからさ、ニュース見て感化されたら困るし。」

「先生家事できないですしね。」

「叶居ないとやばいからね。」

いつも電車だが今日はバスだ。最寄りまで行って歩いて学校に行く。バス停から二十分はかかる、早めにでないと。

「課題入れた?忘れても届けないからね。」

「あるはずです、多分。」

カバンを持って、交通系ICカードもあるし、まぁ大丈夫だろう。

バス停に向かうとすごい人だかりがあった。やっぱりみんなバス使うか。タクシー乗り場もすごい人。都心なら色々な路線があるだろうがうちはそうではない。一つの路線が止まればもう動けない。

「歩く?」

「鬼ですか、めっちゃかかりますよ。」

歩いて行ったことはないが徒歩一時間はかかるはずだ。そんなに歩けないし遅刻する。

数分するとバスが来た。なんとか乗れたがどうやって降りるんだってくらいに人がいる。真夏並みの日差しに暑さが加わり車内はサウナのようだ。やっと着いたときにはもう七時四十分。まだ間に合うがもうつかれた動けない。

「疲れたので行きません。」

「行きます動け。」

腕を引っ張られ強制的に登校。先生と学校行けるとか何のイベントだ。日傘をさしてもとても暑い。朝なのに暑い。暑いしかでてこない。先生は平気な顔して歩いている。私はもうバテました。夏休み動かなさすぎたな。

「ついたー、先生ありがとうございました。」

「がんばれよ。」

校門前まで送ってくれた先生ありがとういつも一人で行きたくないとか思いながら登校してたから今日はまだ楽しかった。疲れたけど。

始業式が始まる前から先生たちはとても忙しそうに走り回っていた。なにがあったんだろう。もしかして人身事故の?と思ったら三年生の女子生徒が電車にはねられたと始業式で伝えられた。なんとも言えない思い。その子はさっき死亡が確認されたらしい。私は生きているのに。何の関わりがなくても人が死んだと聞くのは辛いものだ。

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