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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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七夕

梅雨真っ只中の七夕。

先生と短冊を書きたい!と思い先生を誘ってみます。

「先生、短冊書きましょう。」

「学校でやった。」

「家用です。学校じゃ書きづらいこと書きましょう。」

嫌そうな顔をしながら短冊を受け取ってくれる先生。優しい、ありがとう。私の要望に応じてくれるだなんて優しすぎる。

「何枚でも書いてくださいね。」

「はいはい。」

先生の文字好きなんだよね。大人の文字って感じがする。私は文字を書くのも下手だから先生を見習わないと。

「早瀬は書かないの?」

「願い事が多すぎまして。」

先生と恋人になれますように。先生とずっと暮らせますように。先生がずっと幸せでいられますように。先生がずっと健康でいられますように。先生の願いが叶いますように。

もっとあるけど書こうとするとなにを書きたいのか分からなくなる。

「これでいいでしょ。」

早瀬と幸せに暮らせますように。

なにこの嬉しい願い事。にやにやしちゃう。一生幸せに暮らしましょう。ずっと幸せに暮らしましょう。

「なに書いたのか見せてみろ。」

奪い取られた短冊。

先生と恋人になれますように。

「諦め悪いな。」

「諦めませんよ。」

諦めの悪い早瀬くん。今日も先生と恋人になりたいと思っています。なので先生、結婚を前提にお付き合いをしましょう。

「七夕なのに雨だな。梅雨だし仕方ないか。」

「空の上は晴れてますから彦星と織姫は会えるんじゃないですか。」

「それもそうだな。」

我ながらアホなことを言っているが先生は頷いてくれる。そんなところが好きなんですよね。

「七夕ゼリー作ったんです、食べますか?」

「なにそれ食べる。」

食い気味に食べると言ってくれた。かわいいかわいい先生のために作りましたよ。一人だったら絶対作らないけど。レシピはもちろんネット。美味しいかは食べてからのお楽しみ。

「綺麗な色だね。何の色?」

「上はブルーハワイです。下はカルピスで。」

二層になっているゼリー。ゼリーを作るのは何気に初めてだった。

「美味しいねこれ。この星パプリカ?」

「パプリカです。ゼリーにパプリカって変かなって思ったんですがね。」

「美味しいからいいんじゃない。」

先生が美味しいって食べてくれるのがとてもうれしくて幸せだ。作ってよかった。これからもいっぱい作りますからね。

もし願いが叶うなら。先生と幸せに恋人になれますように!

恋人になれないのは分かっているけどどうしても付き合いたい自分が居る。年の差も同性っていうのも元生徒と先生っていうのも分かっている。でも好きになっちゃったんだ。

先生、恋人になりましょう。

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