今後の予定作戦会議
帰る途中久紫はウゴーの剣を握った手を見た。
血が垂れてるのが見えて、
俺は少し恐怖と現実を受け入れさせられた。
ウゴーさっきは悪かった。手大丈夫か?
ウゴーは手を見ながらこれぐらい、貴族共の刑罰に比べたら対した事ないって笑って返してきた。
久紫は、より罪悪感を感じて居た
ポケットの中にハンカチがあるのを思い出して、ウゴーを呼び止めハンカチを手に巻いた。
ウゴーは少し戸惑った態度を取ったが、笑ってお礼を言ってきた。
ありがとう。この布高級そうなのにすまないって
たいした事のないハンカチだが、この世界では高級なのだろうか?率直に思ってしまった。
2人が警戒しながら歩いてると、理沙が居る洞窟にたどり着いた。
理沙は俺が見えた瞬間安堵の顔をしたが、ウゴーを見ると身体が震えて居た。
ウゴーには入口で待って貰い理沙に手話で説明すると理沙は怯えては居たが、受け入れてくれた。
3人でとりあえず、馬車から拝借した食料を分け食べた。ビーフジャーキーを硬くしたような食べ物と硬い黒いパン?それに生なぬるい水、正直味も美味しいとは思えないが3人は空腹で味わう事よりも水で流し込みお腹を満たす感覚だった。
ウゴー教えてくれ。ここはどこで、今の状況を
久紫はウゴーに説明を求めた。
ここはイスラン王国の魔の森と呼ばれてる不毛地帯だ。
お前達が何故ここに連れて来られたかは知らないが、ここに連れてこられたって事はかなりの罪の重い処刑みたいな感じだ。
俺達はイスラン王国って国の奴に呼ばれて殺されかけたのか?
久紫は怒りが込み上げてきた。
あぁーそうだ。
この魔の森ってのはなんなんだ?
かつて何1000年も前に神族と魔族が激突した場所の慣れの果てだと言われて居る。
魔の森はその影響を今でも受け強い混沌から強い魔物が生み出され、並の人間じゃ生きては帰れない魔境だ。
じゃぁさっきの魔物もそうなのか?
姿は見れなかったがあれもそうだろう。
ウゴー俺達はどうすればいい?
どうしていいのかわからずに久紫は投げかける。
イスラン王国には俺もお前達も戻れない。戻ったら処刑されるだろう。
だがイスラン王国に帰る方向以外、
この魔の森を抜けるのはほぼ不可能だ。
他国の方向に向かうなら森の中を更に中心に進まないと行けなくなるから生存率はかなり低くなるだろう。1度イスラン王国に戻り王都を避けて別の国に行くしか手はない。
だがかなりの計画を立てて準備が必要だ。
幸い奴隷契約はあいつが死んだおかげで自由だ。