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2人の逃亡生活
残された奴隷と銀の鎧の男はまだ目にも見えない的に怯えていた。
久紫はまだ怒りで周りの状況に理解が追いついてない。
理沙はあの男が離れて行くことに少し安堵していた。
自分たちも命が危ないなんて、まだ理解しようにも経験が足りない2人であった。
おい奴隷あの2人の縄を切ってこい!
あの二人を囮にする
奴隷は騎士の言う事に逆らえない。
まだ若い2人に囮にって奴隷は苛立ちを感じるが、命令には逆らえないので2人の拘束を解く
自由になった久紫はすぐに理沙元に行き抱き寄せるが
銀の鎧の男が命令してくる俺はこっちに逃げるから奴隷そっちに
あっちには2人で行け!
奴隷の男は言われた通りの方向に逃げる
俺と理沙は渋々だがここに居てもメリットはないと思い理沙の手を引いて走り出す。
理沙大丈夫か?もう少し走ったら休憩しよう。
理沙喋れないので返事はない。
だが握ってる手を強く握り返してくれた。