5話 つみたてNISA回顧録
オイラが選んだのはeMAXis slim米国株式。
アメリカのS&P500指数に連動した運用をする投信だね。
S&P500指数ってなんぞ?って思う人も多いと思う。
アメリカの優良大企業約500社を時価総額加重平均した指数って事になるんだけど、今度は時価総額加重平均って何ぞ?ってなるよね。
これを詳しく説明するちょっと難しい感じになっちゃうっぽい。
ザックリと説明すると時価総額のデカイ会社ほどS&P500において占める割合が多くなるんよね。
企業の経済における影響力がデカい程占める割合がデカくなる感じ。
誰もが知ってるアップル、マイクロソフト、Amazon、フェイスブック、グーグルといった企業の比率は多くなるって訳ですな。
因みにこの5社でS&P500の23%位を占めてる。
100万円分購入したら、23万円分はこの5社の株を買ってる感じ。
それでこのS&P500ってのはアメリカの経済の8割をカバーしてるっぽいので概ねアメリカの景気に連動した成績になるって寸法な訳だね。
つまりオイラはアメリカの将来性を買ったとも言える訳だね。
アメリカ君頑張ってくれまえよ、オイラの未来の酒代の為に!って心持ちですわ。
S&P500に連動した商品は幾つかあるんだけど、当時はこれが一番運用手数料が安かったんだよね。
これを毎月3.33万円ずつ積み立てる事にしたんだぞぃ。
こんな感じで始めてみたものの。
一旦始めてみるとやれることは特にないんだよね。
口座に入金したらマジでやる事がない。
設定された日が来たら勝手に設定された金額分購入してくれる。
因みに口座にお金がなかったら買ってくれない。
当然っちゃ当然だけれども。
その場合はボーナス払いや次回以降の金額を変更して帳尻合わせたりした方が良いと思う。
株価みたいにタイムリーに価格が変動する訳じゃなくて、1日に1回基準価格が公開されるだけなんだよね。
精々それ見て一喜一憂するくらいかな?
それにまだまだ金額も小さいから増減しても精々数百円程度。
正直何の感慨も分かないのですよな。
でも二か月過ぎた2018年の9月頃かな?
それまで増えたり減ったりしつつもジワジワと増えてたのに唐突に減り始めたんだよね。
みるみるうちに減ってくの。
不安になって慌てて調べてみたら、金融緩和の引き締めとか米中貿易摩擦だとからしい。
正直なんのこっちゃって話ですわ。
何だか良く分からんのにモリモリと減ってく訳よ。
それなのにやれる事は特にない訳で(;゜Д゜)
それが年明けまで続いたんよね。
結局半年で20万円積み立てて、評価額は174000円。
つまり26000円くらい減ってしまったのでやんす。
同じ頃につみたてNISAで投資を始めた人の中には辞めちゃった人は結構いたっぽい。
3歩進んで2歩下がるってイメージは持ってたんだけど、考えてみたらいきなり2歩下がる所からスタートするって事もあり得るし、2歩で終わらずに20歩くらい下がる可能性も無きにしも非ずな訳で。
不安になる気持ちも分からんでもないよね。
それでもオイラが続けれたのは20年後に増えてりゃ良かろうもんの心意気だったからかな。
アメリカって世界恐慌とかリーマンショックとかからも復活してる訳で。
話を戻すよ。
年が明けたら何か分からんけれども風向きが変わってた。
増える。
モリモリ増える。
減る事もあるけども、2018年の頃に比べたら全然平気な感じ。
結局2019年が終わってみたらかなり増えてた。
累計で60万円積み立てて、評価額は686522円也。
そして2020年。
年初から絶好調。
中国発の未知のウイルス、つまり新型コロナが取り沙汰されていたものの、株式市場は楽観的な雰囲気だったね。
理由としては、2003年に中国から発したSARSコロナウイルスの例が挙げられてたんよね。
株価は下げても10%程度だろうと。
とこがどっこい。
2月半ばにヨーロッパに感染が広がり始めて、イタリアの空港が封鎖された頃から雰囲気が変わり始めたんよね。
アメリカも中国から飛行機を封鎖して警戒していたものの。
封鎖していなかったヨーロッパ方面から持ち込まれちゃったっぽい。
中国のある東ばかり見てたら、真後ろの西側のヨーロッパから無防備で緩んでたお尻に強烈なカンチョーをぶち込まれた感じ?(。-`ω-)
その衝撃たるや。
口から内臓が飛び出さんばかりの勢いで連日の大暴落。
Twitterもお祭り騒ぎ。
100年に1度の大暴落とか言われてたリーマンショックを越えそうな勢いで株価は暴落しまくり千代子。
所謂ところのコロナショック到来ってやつですよ。
3歩進んで2歩下がるどころじゃなかったよ。
3歩進んで紐なしバンジーくらいの狂気を感じたね。
何せたったの3週間で30%以上も株価が暴落したんだもの。
オイラのつみたてNISAも82万円の評価額から一気に56万円まで減ったりしてた。
でもアメリカは踏ん張ったね。
速攻で金融緩和政策して経済を支えたり、給付金で国民の生活を支えたり、ワクチン開発に多額の援助と獅子奮迅の奮闘ぶり。
正直アメリカのコロナ感染対策に関しては失敗したと思うけれども、経済的な対応に関しては抜群だったと思う。
そのお陰もあって暴落開始の3週間後には株価は反転。
紐なしバンジーから一転して一気に昇竜拳でフライアウェイどころか、大気圏突破までしそうな勢いですわ。
その勢いたるや。
半年後の8月には暴落前の水準に到達。
2020年終わってみれば、積み立て総額100万円に対して評価額は1218140円也。
そして2021年。
今のところ幾つかの懸念材料はあるものの特にこれといったイベントもなく、増えたり減ったりを繰り返しながらも順調に増えておりますな。
2021年10月18日現在。
積立総額1332200円に対して評価額1989724円也(`・ω・´)シャキーン