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31.妻を必ず助ける〜sideランドル〜

私は、今マークと共にルーを救う為に必死でルージュの居所を探しながら馬を走らせている……


私が、軍の任務で多忙な事を把握した上の犯行だと確信していた。


キャシーの話だと、ルーは少し前から尾行していた者に気づいていた様だった。

私に離さなかったのは、確信が持てないまま私に話すことで私の軍の仕事に支障が出てしまう事を懸念したのだろう…


ルーは、私の事を思い話を伏せていたのだろう…


そう思うと、余計に自分が情けなく思う。

私が側につていていたらこんな事にはならなかった…

自分への悔しさと不甲斐なさが込み上げてくるばかりだった…


ルーと結婚して共に暮らす様になってからは、私は幸せの日々の連続だった…


ルーを初めて我が領地へと連れて行った日には、私の提案を聞き入れてくれ邸の庭でピクニックとやらの雰囲気を楽しませてくれた。


ルーと二人で過ごす時間が幸せで仕方なかった…

このまま時間が止まってしまえばいいのにとまで思ったくらいだ…


ルーを、軍の基地へと招いた時もルーには驚かされた。

軍の者にと手作りの差し入れまで持ってきてくれていた。

ルーは、私の立場なども分かってくれていて私の分は小分けにして持ってきてくれていた。

ルーが、私の事をわかってくれている事が嬉しくて仕方なかった。

私の分にと小分けしてくれて持ってきてくれた瓶は、綺麗に洗い記念に保管している程だ。


その後も、第二皇子であるハミエル様と仲が良さそうな事にも驚いた。

驚いただけではなくその姿を見るのは何だかモヤモヤした。

私は、良からぬ事を考えてしまったが後にルーから話を聞き私の思い違いだという事が分かりホッとした。


更に、驚いたのはルーが剣術をしていた事だ。

カイルと共に剣術をしているルーを見てとても驚いた。

ルーは、オパール公爵の妻としての立場と私の事を考え剣術が得意だという事をふせていた様だった。

私が、遠慮なく剣術を続けてもいいと言うとルーは輝く様な笑みを浮かべながら喜んでいた。

ルーには、言っていないがカイルと共に打ち合いをしているルーの姿が美しすぎて見惚れてしまっていた自分も居たのだ。


本当に、ルーには良い意味で驚かせれてばかりだ。

だか、それすらも愛おしくてたまらないのだ…

この先も、きっと驚かされる事が沢山あるのだと楽しみな自分もいたのだ…


軍からの帰りに、私が軍の任務が忙しくなる事で新婚旅行に行くのが先になってしまう事を伝えても嫌な顔一つする事なく、ルーは理解を示してくれたのだ。


そして、後日ルーの結婚式で着るドレスの仮縫いの為に領地へと行くと聞いた。


私は、軍の任務があったので午後から領地へ向かうと伝えた。


そして、仮縫いの日。

私、少し任務が早めに片付いたのでマークと共に予定より早めに領地へと向かった。


マークの家で、仮縫いをするとの事だったのでマークと共にマークの家へと向かった。


家に向かう道中、マークが相変わらずの陽気さで言いたい放題言ってきたが内心は、本当にもっとルーを自慢してやりたかった。


しかし、ルーの良さは私が独り占めしたいという気持ちになったのであえて止めておいた。


マークの家の前に到着し扉を開けようとした時に、中からキャシー達の声が聞こえた。


外まで声が漏れてきたのだ。


何と、中から聞こえてきた内容に私は恥ずかしながら身体が反応してしまったのだ…


内容は、ルーの身体の話を惜しみなくしていたのだ。

私は、思わず想像してしまった。

そして、マークに聞かせたくなくて私はマークの耳を両手で塞いだ。

マークは、それを見てニヤニヤしていたが関係なかった。

ルーの、体の話など他の男に聞かせる訳にはいかなかった。


熱る熱を冷ました後に、私とマークは扉を叩いた。

中から、キャシーが出迎えてくれた。


ちょうど、ルーのドレスの仮縫いが終わったところだった様だ…

そして、私は仮縫いが終わったドレスを身にまとったルーを目の前にして固まってしまった…


目の前にいたルーは、言葉では言い表わせない程の美しさだった。

他の誰にもその姿を見せたくなく閉じ込めたい気持ち駆られる程だった…


ルーに、声をかけられ我に返りルーに似合ってると伝えた。

本当は、もっと自分の腕の中に閉じ込めべた褒めして離したくない気持ちだったがどうにか堪えた…


結婚式当日が、楽しみで仕方なくなくなった。

当日も、きっと誰にも見せたくなく閉じ込めたくなると思うのだろうと思った……


そんな、ルーと過ごす毎日が私には宝物の様な時間だった…


これからも、ルーの幸せは私が守るし私が幸せになるのもルーがいるからこそ成りたつのだ…


ルーを、こんな事で失うなどありえない…


絶対に、私がルーを無事に助け出してみせる…


待っていろ…ルー…

必ず私が助けて、私の腕の中に抱きしめる…


どうか…無事でいてくれ…


そして、私は更にスピードを上げ馬を走らせたのだった……

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