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Take Over Parents  作者: 深い海のお魚さんなのですよ
6/9

海と陸の王〜

「やっと着いた…ブヒ…」

ここまで全力で走っていたので、ブタさんは息を切らして肩を揺らす。

「ありがとうブタさん、ママにやられなくて良かったわ…」

「ご苦労だった、ゆっくり休んでいるがよい…」

カニさんの後ろの壁が開くと、下まで滑り台のように繋がっている通路からブタさんは外へ出ていった。

「さて、エメもここで待つがよい。戦いが終わったら、出ていいからな」

隙間を少し開け見えるようにし、蟹さんはママのもとへ向かう。

「カニさん、大丈夫かしら」


首尾は良し。

やってくる速度は予想外であったが、エメと企画した演技をするのに滞りはない。

心は痛むが散々に煽り、怒りを促す。

これもエメの台本通り。

…だが少し調子に乗って要らんことまで吐く。

ーー前に、ドッコに作らせたエメにそっくりの糸で編まれた人形。

あんな見て目でも手先は器用で、細部までしっかりとエメをしている。

内部の方は適当で、赤く染まった糸をギュッと編み込んだだけである。

しかし、それでも彼女には精神的に効いたようだ。

目の前で人形の体を裂き…。

「…なかなか裂けない…!」

そういえば彼奴の糸は結構硬いんだった…!

フンッ!

やっとのことで人形を引き裂く。

内部の赤い糸が臓物のようにバタバタと落ちる。

意外としっかりしてるのでは?

膝をつき、絶望するエルフ。

そして遂には発狂すらしてしまう。

「…エメ?やりすぎなんじゃ…?」

後ろにそうボソッと言うと、隙間から顔を縦に振るのが見えた。

言わんこっちゃない…。

しばらくすると、エルフはフラフラと立ち上がる。

とてつもなく強い殺意と共に。

「や、やりすぎかのぅ…!?」

少し焦る。

流石にここまでするつもりはなかった。

「まぁ良い、さて、口上をば」

そう言っていつものように、闘争を促す。



「流石にキツイな、コレは…!」

まるで理性無き獣のような猛攻。

寄れば剣撃が無数に鎧を打ち、退けば時雨のような矢の応酬。

譫言のように殺すと宣い、それでいて鬼気迫る表情でこちらを捉えるそれは、最早エルフよりダークエルフと喩えたほうが良さそうなほど。

普通のエルフはダークエルフには直接的にはならないが、悪環境で過ごし続けて繁殖していくと漸くなるらしい。

エルフのような慈悲深く、美しい存在を、ダークエルフは冒涜するように、下品で妖艶な雰囲気を醸し出す。

「…まるで闇のエルフのようではないかお前は!」

この質問も流される。

攻撃が止まらない。

「話しは聞くものだ、ぞ…っ!」

片方の鋏を腹に直撃させる。

並の人間なら、即倒するほどの威力。

しかし彼女は、一時咳き込みながらもこれを耐えて睨みつける。

まるで、敢えて受け止めたかのように。

「『神風圧』」

そう言葉を唱えた瞬間、腕が持っていかれるような衝撃。

彼女の周りに超強力な下降気流が発生。

「うぐぐぐががが…っ!」

いかん!腕がへし折られる!

しかし、逃げようにも腕がその領域を離れない。

威力は増す一方、これだけの力を出力しておいて、依然彼女の眼はまだ殺意を表す。

「まずい…!」

片腕はミシミシと嫌な音を立て、そして。

風が消えると共に、地面を窪ませて粉々に砕けた。


「あわわ…ど、どうすれば」

広間の片隅で、観戦をしている俺らゴブリンズ。

姉御の突然の発狂から一変、戦闘狂のように多少傷を負っても手をやめない。

抜山蓋世の如くその様子は、最早俺らの知っている姉御ではなかった。

「あぁ!姉御!」

蟹からの強烈なボディーブロー。

しかし、これを吹き飛ばずに受け止めて見せる。

「いや、どちらもバケモンだな…」

「兄貴見てくだせぇ!姉御の周囲!」

突如として現れた円状の砂埃。

そして数秒置いて放たれたのは、神風のような一撃。

蟹を止まらせ、引き剥がさない強烈な風圧。

そして、その風圧と共に背中の蓮の模様をした布が破ける。

「あ、あれが…」

そこには、夥しい数の丸い傷の痕。

銃痕とも呼ぶべきそれは、まさに蓮の実のようで。

「あ、兄貴…あの傷、少し変じゃないっスカ?」

そう指摘されまた傷をみる。

すると、傷口から禍々しい瘴気のようなモノが漏れ出していた。

「毒でもかかったのか…あ!」

蟹の腕を破壊することに成功した姉御。

その直後。

「…!背中のアレが!」

先ほどから漏れ出していたナニかが姉御の体を包み込む。

「どうなっちまうんだ姉御…!」


「死ね!死ね!」

重圧と共にそう叫ぶ。

娘を殺した怨み、思い知るがいい。

背中からふつふつと、何かが込み上げる。

しかし構うか。

そらもうすぐだ、お前の腕が無くなるぞ。

壊れるのを認めると、同時に風を解除する。

「あは、あははははは!立派な腕が粉々じゃあないか!」

そう高笑いを上げる。

それと同時に、背中の違和感も頂点に達する。

突然私を包み込むその黒いモヤは、それと同時に快感を覚える。

「『黒色変幻』か…?そうだな、フフ…。今の私には、相応しいか!」


「光のエルフの『黒化』か」

無き腕部分をさすりながら、異常な様子の彼女を見てそう吐露する。

エルフ内でいうところの『黒色変幻』。

光のエルフ、温厚で慈悲深い彼等が本来体験することが少ない負の感情。

それが臨界点に達すると発動する、簡単に言えばストレス発散のような感じの状態。

黒いオーラは、暴れれば暴れるほど小さくなっていき、小さくなるほど気持ち良い快感が体を駆け巡る。

「お目にかかれないと思っていたのだがな」

この状態は人間によって虐げられたエルフの、わりと最近になって発見されたもの。

奴隷として人間の欲の捌け口となったエルフは、突如として狼のように暴れ出したという。

被害は相当で、主人を守る精鋭隊を壊滅、ストレスの原因であった主人を殺すと、一瞬でケロッと元に戻り、その顔は恍惚であったという。

「これは我も、本気を出さないとな!」

片腕で空を薙ぐ。

そして、薙いだ箇所から津波が顕れる。

ーー海の権能。

水魔法は、水辺に近いほど高い出力を出せる。

周囲に存在しない場合、魔法すら出ないもの。

しかし儂は、自らが統治した領域内でのみ、無条件の無制限で発動、操作することが可能である。

しかし流石は黒化エルフ。

易々とこれを躱す。

「ならこれはどうか!?」

発生した津波から、上に伸びるようにして鋭く水柱が立つ。

命中を確認、追い討ちするように跳ぶ。

「沈め!」

腕を思いっきり振り切り、波の発生している下にへと叩きつける。

しかし、飛沫と同時に空中にいた儂の前に再び現れる。

片腕を掴まれ、地面に投げ飛ばされる。

「やはり、一筋縄ではいかぬか…」

そう言いながら、地の権能を使い、地面を操る。

これも、海の権能同様の効果である。

壁から、地面から無数に追従する、さながら毛細管のように躱されれば、近いところから生やしの繰り返し。

目の前が地面色一色に染まる。

視界には姿はなく、完全に中に取り込む。

「…流石だなエルフの」

中からドカン、ドカンと爆発音に近い何かが聴こえてくる。

そして、中から彼女が現れる。

「うわぁぁぁぁぁああ!」

エルフによる咆哮、その勇姿に見惚れて身体が動かない。

「…ガハッ!」

そして命中する。

堅い鎧を薄氷のように砕かれ、地面にめり込む。

しかし我は諦めない、口内で圧縮した水を勢いよく噴射。

肩を穿ち、マウントポジションを取っていた彼女を引き剥がす。

それと同時に地面を勢いよく隆起させ、天高く吹き飛ばす。

そして、勢いよく地面に叩きつける。

…互いに良いダメージ。

こんなに戦ったことは久々だ。

気持ちが、良い。

「やるではないか、エルフの。しかし、最早両者共に限界が近かろう?」

肩で息をする彼女。

ただ一目的の為だけに猛攻を受けた儂。

体力的に、出せるのは最大高火力のただ一撃のみ。

「見せてやろう、我の、海と陸の王たる我のその姿を…!」

「刮目せよ!誉高い其方は、此れを見るに相当する!」


「きゃぁ!」

物凄い圧に、体が吹き飛ばされそうになる。

ママの突然の変身に、カニさんのあまり見ないその攻撃。

「カニさんもママも…かっこいいじゃん…」

互いに体を傷つけ合ってちょっと嫌だけど、両方とも応援したい。

どっちが勝っても、私は嬉しくなると思うから。

「…カニさん?」

カニさんが何か叫んだから何かと思うと、突然その周囲が逆巻く。

綺麗な色の水が、私たちが踏んでいる大地が、泥水のようになることなく捻り合うように、カニさんの周囲を囲む。

そして、カニさんが煌き、フワッと宙に浮く。

背後から風のようなものが、カニさんに集まっていくのを感じた。

囲んでいた水と土は、浮遊と合わせて纏まってゆく。

やがてこの大広間を覆うような超巨大な球体となる。

「…」

思わず息をゴクっと飲む。

何かないかしら、例えるものが見つからないけど、身体がすごいピリピリする。

そして、物凄い発光と爆発と共に、カニさんが解放されーー。

「カニ…さん…?」

いいえ、アレは…。

半身に水、いえ、海を。

半身に大地を。

まるで、読み聞かせをしてもらった童話に出てきていた青銅の巨人のようなその風貌。

圧倒的な体格、ママの数十倍はあるかしら。

「本当に、王様見たいね…カニさん」

なんでか感動しちゃってうるうるする。

「がんばってね、ママ」

そして、互いにぶつかり合う。

王様は、無数の水と土の槍の雨を降らせながら、地面を揺るがし、水の柱を発生させる。

まるで天変地異、いつか見た細い竜みたいな。

それらを全て躱しながら、ママは突き走る。

小さなヒトに、大きなヒト。

まるで人間と神様が戦っているみたいな、そんな感動が。

そして、王様は右手に海の剣、左手に大地の剣を携えて、それらを合わせた剣を、天高く掲げる。

あんなの、ママが叶うはずない!

「無理よ…逃げて…ママ…!」

一瞬、ママと視線が有ったかのような気がした。

残像を残して煌く紅い瞳。

それが優しく、こちらを見ていたようなー。

瞬間、ママの両手が光り輝く。

まるで剣を持つようにすると、光の束は剣の形を模す。

ーー昔、ママから聞いたっけ。

まだ勇者さんがいた時代、魔王をやっつける為だけに出した光。

ヒトは、誰しもその光を持ってるんだよって言って頭を撫でてくれたのを覚えてる。

ヒトが、強大な力に牙を見せる間際の一撃。

それらがぶつかり合う瞬間、互いの声が広間に響く。

『海内国士無双!』『煌きたる我が灯火の星!』




「あの闘いから、もう1ヶ月か…」

空を仰ぎならが呟く。

あの後全身全霊の技を互いに受け、そして互いに倒れた。

倒れた儂と、あのエルフにエメが近寄り、心配そうに涙を流してたかのぅ。

エルフに事情を話して誤解を解き、そのあとの後は良好になった。

彼女にやられた腕も、このように元に戻った。

ボロボロのエルフとその近くにいたゴブリンは、宝物は要らないと言っていたが、エメが全力で説得して多少なり持っていってもらった。

そして、最早棺の宝はあと少しになり、この周囲も活気に満ちている。

エメは、配下とも仲が良くなった。

クレイとは偶に川へ行って一緒に泳いでいたり。

あのアリ達とは、まるで鳩に餌をやるような感じにーーまぁつまりいつも通り。

ケツァールには毎日礼拝に行き、彼の前で祈りを捧げているそう。

ドッコは……ダメだった。

兎も角、今日も挑戦者が来るようだ。

エメは珍しく隠れたくないと言い、儂の背中にいるようにと言ってある。

「…来たか」

足音の数からして四人組。

彼の勇者達の構成を思い出す。

ーーそういえばまだエメは来ていない。

どうしたのか。

先に来たのは、オークを連れていないエメだった。

服はボロボロに、体には傷をつくり、恐怖に怯えた表情で泣きながらこちらに向かって走ってくる。

目の前まで来て、受け止めようと腕を広げる。

瞬間、彼女にバフッと魔法が当たった。

背中から当たり吹き飛ばされるが、それを受け止める。

「くそッ!止めを刺せなんだ!」

次に駆けてきたのは三角帽子を被った魔法使いの女。

「うぅ…痛いよぉ…カニさん…助けてぇ…」

嗚呼、彼女が泣いている。

「…お前か、この子をこんな目に合わせたのは」

鋏に力が篭る。

「だって、急に出てきて城へ誘う少女とか厄と同じじゃない?オークをやっつけて、一生懸命城まで逃げる様は心が痛くなったわねぇ?」

ニクツキめ、しくじりおったか。

だが許そう、今まで失敗していなかったのだから。

それよりも、この女の態度が。

「魔法を受けて怯えて泣きながら逃げる様はまるで本当の人間の子供のようだったわ、仲間達から離れて優先してその子を狙うために走ってきたのよ私も」

言動が、気に入らない。

「最終地点で止めを刺そうかと思ったけど、見誤ってしまったようねぇ…無駄に痛いでしょう?」

抱きついている彼女を見る。

最後に食らった魔法の一撃、背中に大きな傷をつけている。

痛みと恐怖で震え、未だに泣いている。

弱っているのか、段々と弱々しくなる。

「…エメ、お前は…儂の友人のところまで逃げなさい」

後ろの巨大な壁をグッと開ける。

「儂の友人はな、ヒュドラって言って儂と同じくらい頼もしいやつじゃ」

そして、彼女を岩の壁の向こうに置く。

「お前は頑張った、頑張りすぎた。悪い印象も与えてしまった。だから、逃げなさい」

「…カニさん?」

小さく、囁くように儂に向かって話しかけてくる。

「ヒュドラのところはな、綺麗な花が一面に咲いているんじゃ」

しかし、もう彼女は敵視されてしまった。

「優しい彼なら、事情を汲んでくれるだろう」

今までそう見られていなかっただけで奇跡だったのだ。

「だから、な」

こんなことが起こるくらい、予想していたのだが。

「すまん、エメ」

そして、壁を閉じる。

後ろを振り返れば、お仲間達が合流していた。

「おいお前!アレはただの少女だろ!あんなことしなくてもいいじゃないか!」

「…神もその行いは赦さないと思いますよ」

「気持ちはわかるが、アレも子供だぞ?見逃しても良かったじゃないか」

仲間は、あの子を傷つける様子はなかったようだ。

しかし、あの女だけは。

「そこのお前だけは…許さんぞ…」

鋏であの魔法使いを名指す。

「…最初から全力だ、後悔はするなよ」

「この、クソッタレ共が…」


カニさんから、大広間から追い出された。

「うぅ…ッ!痛いよぉ…うぅ…」

カニさんは、逃げろって言ってたっけ。

幸い、その友人さんへ向かう道がまっすぐ伸びてて、ただその道を辿る。

痛む体を抱き締め、体を縮ませながら先へ向かう。

…あの時、リスちゃんが守ってくれなかったら。

あの魔女さんに追われていた時、リスちゃんは当たりそうな球を全部防いでくれていた。

でも途中で力尽きちゃって。

そして、最後のあの魔法も、私を残った魔力で防御魔法を使い、今も肩で小さくなっている。

「ありがとう、リスちゃん」

不穏な森の中に入り、また大きな岩の壁に辿り着く。

行き止まり、かしら。

いえ、あそこに小さな隙間が。

私がギリギリ通れる隙間を通り抜け、その中へ入る。

「…カニさんは嘘つきね」

中は花は枯れていて、閑散としている。

「あれ、リスちゃん?」

いつの間にかリスちゃんが消えている。

よく見ると、さっきの隙間の向こう側にいた。

「おいで…」

そう言うけど、リスちゃんはこちらに来ない。

まぁいいや。

「ヒュドラさん、まだかな」

ちょこんと座って、友人さんの帰りを待つ。

「あれ…少し、フラフラするな…」

物凄い倦怠感と眠気が襲う。

「しょうがないよね、起きたら、ヒュドラさんが、来てるか、も…」

そう言って、私は眠りに落ちる。



「…よく戦った人の子よ」

久々にみた勇者のような者たちに敗れ去る。

あの女は確実に嬲り倒したが、それ以外のものは良い存在で有った。

あそこでのびている女はさておき、彼らはボロボロになりながらも、儂を打ち倒した。

あの姿になった儂を。

「さて、褒美だ…最早中身は最後になるかもしれないが」

しかし、彼等は受け取らない。

「私達の仲間が無礼を働いた。その宝を受け取る資格なんてないさ」

そう言って去ろうとするが。

「いや、持っていけ」

彼等に、残りの宝を投げつける。

「お前らは、この周辺を救う最後の存在になるのに相応しい、その行いと宝の数は相応しくないのだが、許してくれ」

「恐れ多い!貴方の大切なお子さんを傷つけて、善行に相応しくないことをしたのに…そのご好意、痛み入ります」

少量の宝を握りしめ、ここを去っていく。

「やっぱり、あの勇者そっくりだ」

昔戦ったあの、誰にでも慈悲深いあの勇者の面影を思いながら、あの子のことを思い出す。

「エメ…」

もっと一緒にいたかったが…いや、満足だ。

「だって君は、儂の統治していた場所を、こんなにも美しくしてくれたのだから」

綺麗な緑の森、透き通るように薄ら水色の川。

堂々と構える山、晴れ渡る空。

これをくれたあの少女へ。

「ありがとう」

…おや、雨でもきたかのう。

…儂は、青い空を仰いだ。





神に言われて、ヒュドラの巣へ赴く。

翼を羽ばたかせ、目的地へと辿り着く。

「神は何故、この子を選んだのか」

ヒュドラ不在の巣の中。

ヒュドラの毒の中で、小さく丸まりながら倒れている少女。

虫の息であり、もう長くはない。

放っておけば、直ぐにでも死ぬだろう。

「何を考えているのだ神よ、この子はそれほど」

その子を背に乗せて、再び空へ羽ばたく。

その子を助けろと、神に言われるがままに。


「それほど、因果を変えてまでも、面白い存在になるのか」


因果鳥は大空を征く。

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