岩石人〜
「まぁなんて可愛い子なんでしょう!」
思わず頬擦りする。
「じょ、女王様!?触っても大丈夫なので!?」
私の身体は溶岩そのもの、触れれば火傷程度では済むまい。
しかし大丈夫なぜなら。
「心配なさらず、きちんと『加護』は与えてましてよ?」
この子の持っていた首飾りに一つ、私お手製の御守りをつけさせてもらった。
丸い形をした紅い、水のように中が揺らぐ水晶。
これは我らに伝わる火の加護の烙印のようなもの。
背中、または胸に刻まれるものである。
しかし相手は人の子。
当然、身を灼かれる痛みには耐えられん。
なので、形を宝石のようにして加護を付与させている。
「だから安心して私もこうして頬擦りできるというものぞ…」
ねりねりと、グリグリと頬擦りする。
今のうちは絶対的な火に対しての加護。
しかし、大人になればその水晶も砕け、中身が垂れてくる。
その際に付けられた烙印も、今程の効果は得られんだろう。
「しかしこの子のこのアザのようなモノ…統一言語時代の人間のものによく似ておる」
バベルの塔崩壊前の人も、このようなアザを持っていたような気がするが。
「ん…!苦しいです、女王様!」
「おおすまないねぇエメちゃん!」
頬擦りをやめ、遠ざける。
「いいかいエメちゃん?此処では皆私のことをママと呼んでいるんだよ」
「いやでもさっき女王様って…」
「大切なことがあるときは女王様、普段の時はママ、みんな使い分けてるのさ」
そう、此処では皆家族同然なのだ。
だから皆、外から来る者に対して温厚的であるのだ。
「でも…やっぱり今は名前の方が呼びやすいわ…」
少女は怖がりながら、恥じらいながら申し立てる。
「んーそうね、じゃあ教えてあげましょう」
「私の名前はマム・フラーレ、宜しくね、エメちゃん」
あまり深い所で生活しては体に障るということで、比較的入り口に近い所で住むことになりました。
居候先のヒトの名前はヤマシさん。
怖い顔の優しいおじさん。
「あの、これから、よろしくお願いします…」
深々とお辞儀をする。
「いいよぉお嬢ちゃん頭下げんで、ママの頼みもだし、何よりオレも子供の相手ってのにも学ぶ必要があったからな」
ガハハと大きな声で笑うおじさん。
なんか、怖いな…。
そう思っていると、リスちゃんが首元を巻いてくれた。
「お、カーバンクルかい?小さなお友達だねぇ」
「カーバンクルじゃなくてリスちゃん!」
「おおごめんごめん!リスちゃんかい、よろしくな」
おじさんはリスちゃんを撫でようとすると、リスちゃんは受け入れるようにリラックスする。
…怖い人なのに懐くんだ。
「おじさんは、こんな所で何をしてるの?」
洞窟の中の、溶岩で照らされた明るい場所。
おじさんは一人、溶岩を掬い上げている。
「オレはね、此処で道具を作ってるのさ」
「道具?」
「そうさ、水を与えるためのジョウロ、食べ物のためのお皿やナイフ、後は身を守る武器とかね」
「結構色々作っているのね」
大層な仕事をなさっていてびっくり。
一人ではなく沢山の人が此処で作っているのだけれど。
「モノを作れるってすごいわ!」
興味が出てきた。
私もなにか作ってみたいな。
「加護は、あるな。よし、試しにお人形でも作ってみるか」
「作っていいの!?」
それから私は、溶岩を掬い上げるコツ、形の作り方、冷まし方を学んで一日を過ごした。
可愛いリスちゃんが1匹増えました。
「ママ、聞いてくれよ。あの子の手の器用さったら、目を見張るものがあるぜ」
あの子が寝静まった頃合い、あの子を預かっている作成師が声をかける。
「ほう、モノを作る才能とな」
子供の好奇心には少々驚かされる。
こういうその道のプロから、才能があると言わせるくらいに、突然開花するモノだ。
「いや、理解する努力が一番抜きんでてると思うぞあれは」
「努力?」
「ええ、最初は全然だったんだが、いや、努力じゃなくて吸収力のが正しいか?」
「なるほど、つまりは早く覚えてもらえてたということだな」
確かに、学習能力は子供時の方が圧倒的にある。
当人は遊びのようにやっていたのだろうが、こうも言わせる程とは。
「お主、親バカであるな?」
「ウッ」
わかるぞ、つい褒めたくなるものよな。
あれから8ヶ月。
洞窟の生活も慣れ、リスちゃんと共に楽しく暮らせています。
物づくりの他にも色々教えていただいて、洞窟でのお料理や外での狩り、溶岩の扱い方とか色々と教えてもらったわ。
「筋肉もついてきてるって言ってたかしら」
二の腕あたりをぷにぷにする。
確かに、少し硬くなっているのがわかる。
「レディーなんだけどなぁ…」
お外の湯浴み場でそう呟く。
「諸君!今日はエメちゃんに、妾の像を作ってもらおうと思う」
周りから無茶なと声が聞こえる。
「だ、だってもうあんなに完璧に作れるんだし、作ってもらおうかなって…」
大きい体をモジモジとさせる。
今日は私にとっての宴のようなものだし、別にいいではないかそのような催しくらい。
「大体人の子に作れると思うのかいママ?」
住民の人が尋ねてくる。
「問題ないさ、なぁヤマシ」
「あぁ、あの子ならできるさ」
ふんっと胸を張るヤマシ。
「じゃあ、頑張ってもらおうかね!」
「というわけでエメや、ママの像を作ってくれとさ」
「えぇ!?」
突然、大きな仕事を任される。
女王様の像…。
あんなに大きなヒトの像なんて、私に作れるかしら。
「心配すんなエメ、オレも手伝ってやるから」
「いえ!私一人でできます!」
ふんっと胸を張って見せる。
その時ヤマシさんにふっと笑われた気がした。
あ、無理って思ってるわね…。
「んじゃ、溶岩場へ行くか」
ヤマシさんの、ゴツゴツした手に引かれる。
「やぁやぁエメちゃん!こんにちは!」
「マムさん!やっぱり来てたのね」
辿り着くとそこには、大きなマムさんが溶岩の中にいた。
「さぁ早く、早く私の像を作ってくれ!」
何やらすごく期待されているけど、そんなに急かさなくても。
「わかったわマムさん、私頑張ります!」
意気込んで袖を捲り、作業を開始する。
マムさんの大きさは私の5倍くらい。
私の手は小さくてそんなに多くは掬えない。
だから、大きいモノを作るために、大きなオタマがあるのです。
不本意だけど鍛えられた筋肉で大量の溶岩を掬う。
まずは脚の部分。
脚を見ようとすると、マムさんはきちんと見せてくれた。
「…ちょっと細くしてない?マムさん…」
「?そんなはずないわよ?」
みんなのようにずんぐりした脚だったはずなのに、ちょっと細い。
「ふふ、まぁいいわ」
ぺたぺたと形を整えていく。
長くなるぞ、私!
「もうちょっと太ってたじゃないもう!」
「マムさんそんなお胸ないじゃない!」
「唇だって、そんな小さくないでしょ!」
自分の体を変えるせいで、マムさんじゃないなにかが作り上げられていく。
もう完全に別人だ。
「私は、マムさんが作りたかったのに…」
悔しさに少しウルっとくる。
「あ、ああ!ごめんよエメちゃん!確かにちょっと美しくなっちゃったけど、いや、ほんとごめんよ!」
一応できた。
汗水垂らして完成させたのに。
できたのは、べっぴんさん。
ずんぐりしたマムさんではない、なにか。
「や、ヤマシ!これを持って行きなさい!」
正体不明の何かをせっせと運ぶヤマシさん。
泣きそうになる私の頭を、温かい手が包み込む。
「ごめんよエメちゃん。次は、ふざけないから」
「できた…!」
おててが黒くなってしまったけど、なんとかマムさんができた。
大量の汗を腕で拭う。
「おつかれエメちゃん、よくできてるじゃないか」
マムさんは胸から何か赤いモノを取り出すと、像の中に入れた。
「なにを入れたのマムさん?」
「これはね、あなたの首につけてる紅い水晶とおなじさ。私が触っても溶けない」
そう言うとマムさんは、自分の像を持って広場に向かおうとした。
「乗ってくかい!?」
赤くて大きい背中を見せてそう言われ。
「…うん!」
私はその背中にしがみついた。
「さて皆のもの!…そこの贋作は気にするな」
悪ふざけで作らせてしまったモノが、堂々と中央に置かれていた。
我ながらふざけすぎたな。
「エメちゃんが妾の素晴らしい像を作ってくれた!」
贋作をスッと横に掃け、本来の像をドンッと置く。
威風堂々たる出で立ち。
重厚感のある身体。
「まこと、素晴らしきかな」
思わず声が漏れる。
5歳の身とは思えぬ程の芸術。
今にも動き出しそうなそれは、第二の私のようで。
「よし!像はできた!これより宴を開始する!」
周りが一斉に叫ぶ。
数々の料理が周りにどさどさと並べられる。
コウモリやトカゲなどの、洞窟に住んでいた生き物から食用の岩まで。
もちろん、エメが好きそうな食べ物も添えて。
今日はとてもいい日だ。
翌朝。
疲れていたのか、たっぷり昼まで寝ちゃ
った。
でも起きたのはヤマシさんの所じゃなくて。
「おはようエメちゃん」
マムさんのお腹の上。
「私、お腹の上で寝ちゃってたの?」
あの時、地面でうとうとしていたような…。
「私がエメちゃんをお腹の上に乗せたのさ、どうだい?ポカポカで柔らかいだろう?」
…確かに、むにむにしてて温かい。
「もう一回、寝てもいいかしら?」
「ええ、どうぞ」
温かなベッドの上で、二度寝する。
「エメちゃんがきて、もう9ヶ月になるのね」
未だ私はマムさんだが。
一体彼女は、エルフのママさんはどうやってママと呼んでもらえたのかしら。
「ふふ、ママさん元気ないわね…」
覇気がなく、冷徹な感じになってしまっているが、やはり根は優しいままのようだ。
「でも、アナタには返せないものね…」
焼けた家の跡、そこで拝む彼女。
人間との争いがあった。
多くの犠牲者があった。
一部の人間の恨みを買った。
確かに、もうあの子は戻れないのかもしれない。
「せめて自立できる歳になるまで育たないと、戻ってこれないでしょう」
大地の声を聞くのをやめ、あの子のところへ向かう。
「…今日はお隣が騒がしいわね」
「やぁママ、丁度良かった。エメが伝えたいことがあるってさ」
ヤマシの家に着くや、エメちゃんが伝えたいことがあると言う。
「あら、どうしたのかしらエメちゃん」
エメは体をモジモジして、恥ずかしそうにしていた。
「あのね、マムさん、いや、違くて…」
「ほら!昨日は言えてたじゃないか!」
ヤマシが背中をポンと叩く。
一歩前に出て、エメは口を開く。
「えーっと、ま、ママ…?」
「あぁぁら?」
突然のことに思考が停止する。
ぐらりと倒れそうになる体を立て直す。
「やったじゃないか!これでお前も、ウチらの家族だ!」
エメは嬉しそうに頬を紅潮させる。
「エメちゃん、エメちゃん!?」
驚きすぎて名前しか出てこない。
あぁ、もういいや。
思考を停止させ、彼女を抱き寄せる。
「うわ!ちょっ!びっくりするでしょマムさん!」
思いっきり頬擦りをする。
「ぁぁあ!よしよしよしよし!」
擦りすぎて炎が上がったと言う。
「今日はなにをしようか、エメちゃん?」
手を繋ぎ、洞窟の中の宝石路を歩む。
「マムさん、いえ、ママが行きたいところなら何処でも!」
元気そうに彼女は言う。
やはり、幼子はいいな。
母性が溢れるのを感じる。
守ってあげたくなるのを感じる。
一緒に生きてあげようと考える。
歩きながらそう考える。
「ねぇママ?」
彼女がこちらを見上げる。
「ずぅっと一緒だからね!」
「…あぁ」
そう言うと同時に、奥の方で大きな音が響いた。
音は隣の方の者。
同じ山に住んでいる、別の王。
洞窟の壁を壊し、広げやってきたのだ。
「よぉ隣の女王さん?悪いが、俺たちの話を聞いてはもらえないだろうか」
開口一番、王はそう言った。
「この山は大きい!なのに俺らはこんなちっさな穴で生活してる、もうちょっと背伸びしたいと思わないか?」
「…なにが目的だ」
顔をしかめ、王を睨む。
無理もない、ヒトのテリトリーに侵入してきたのだから。
「俺らと協力して、この山を神殿のようにしたいと思わないか!?」
「柱を立てて、より山の神を神聖なものにするんだよ!」
「協力してくれるなら俺はこのまま進行し続ける、だが、そうでない場合は」
王の身体がぶくぶくとなる。
「無理やり退いてもらうぞ」
なるほど、いい案なのかもしれない。
でも私は、今のままが良い。
「答えなどもうわかっていよう?」
「無論、断る」
山がゴロゴロと不気味な音を立てる。
上から小さな石ころがコツコツと頭に落ちていく。
あの後マムさんは急いで向こうに行ってしまって一人ぼっち。
「…帰っちゃお」
リスちゃんが肩にいるんだし怖くない。
くらい宝石路を進んで行く。
すると、奥から眩しい光が見えてくる。
あら、迫ってきているような…。
そして、一瞬にしてそれに私は飲まれた。
「ま、ママ!?」
ここはマムさんのお腹の中。
中から外の様子が見える。
眩しくて温かい場所。
薄らと声が聞こえる…。
「今からアナタを逃すわ、ごめんだけど、ここでお別れね」
え。
またお別れなの。
「だって、ずっと一緒にいるって…!」
そうだ。
これは何かの間違い。
「向こうの者に話しはつけてある。外に出たら、その者と一緒に逃げなさい」
「ここらは加護も反応しないくらいの溶岩地帯になる。洞窟の中も、崩れるかもしれない」
「外に出たら、ずっと遠くに逃げなさい」
「イヤだ!もっとここにいるもん!」
ママのお腹の中で暴れる。
ふと前を見ると、怖い、ママのような姿をしたおじさんが迫ってきた。
「へぇ人間の子かい!匿いながら戦うなんていいやつじゃねえか!」
ママを叩いたりしていじめてる。
「さぁ!行って!」
その言葉と同時に、私は勢いよく洞窟の入り口に向かって射出される。
「ママぁ!」
どんどんと姿が小さくなる。
「…ウッ!」
出口付近で、誰かに受け止められる。
「…行くぞ」
謎の誰かに抱きかかえられたまま、洞窟を後にする。
「はぁ…はぁ…やるじゃねぇの…」
「…そちらこそ…」
互いに息が切れる。
私達がぶつかり合うたびに、山は激しく揺れる。
私の家族たちも一斉に戦っている。
命も、散らしている。
「私達はただ、平和に生きたかっただけなのに」
「お前があんなことを言わなければ、良かったんだけどなぁ…?」
息を切らしながら会話する。
あと何発かくらえば、両者沈むであろう。
…あの子の顔を再び見るために、勝たないと。
再び、殴り合いが開始する。
外。
誰かに抱えられ、どんどん山が遠ざかる。
「なんで!どうしてママから離れるの!イヤだ!」
ポコポコと片手で叩く。
リスちゃん、人形さん、弓矢。
あ、石の人形さん、置いてきちゃった。
そう思っていると、後ろの山が、勢いよく噴火する。
「…散ったか」
そう、外套を被った謎の人は言った。
「はぁ…!はぁ…!」
戦いを制したのはこの私。
しかし、今にも身体が崩れそうだ。
王を嘆く部下、私の姿を見て哀れむ家族。
「大丈夫ですかママ!」
「あ、あぁ…大丈夫だ…」
崩れそうな腕で、家族の一人一人を撫でる。
しかし、弱った。
これだけ損傷が深いと、時期に崩れるだろう。
…もう一度、あの子の顔が見たかったな。
「女王様!頑張ってくだセェ!エメがまた、大きくなってくるまで!」
「無理は言っちゃ行けないよヤマシ…もう、無理みたいだ…」
持ち堪えられない。
「ヤマセ…お前が、見届けるんだ」
そう、片手を差し伸べた瞬間。
隣の壁が開く。
そして。
大きい口で、隣の王に喰われる。
「…ここは」
「ここは、私の腹の中」
「あぁそうか、喰われてしまったんだな」
「だったら時期に、あの王も喰うのかい?」
「それはしないさ女王」
「私は、お前の気持ちが気に入った。そして、あの男の思想も気に入った。」
「性格は気に入らないので喰わないが、お前だけは私の中で生き続けろ」
「…なんでだい?何故、そこまでしてくれるんだい?」
「お前は、あの子の姿がまた見たいのだろう。であれば、この山を素晴らしい状態にして、彼女を迎えようじゃないか」
「…ありがとうね、向こうより優しい王よ」
飛びっきりでかい音の、噴火が聞こえる。
その火は周囲の森を焼き尽くし、こちらまで差し掛かる。
「チッ…もう一人か…!」
外套の人は、もっとスピードを上げる。
「『深緑の纏』」
身体中が光って、突然生えてきた根っこに乗っかる。
「さて、あそこのゴブリン達には話をつけてある。暫くは彼等が、お前を育ててくれるだろう」
確かに、緑の小人さんが見える。
「でも、あなたは誰なの?ママの知り合いなの?」
外套の人は、所々苦しそうになりながら、無言で彼等のもとへ進む。
「おおよくきた森の人!ささっ!早くこちらへ!」
大きなお顔の小さな人。
手を握り、こちらへ来るように促すが。
「私はいい」
外套の人はこれを断る。
「なんで?あなたも行きましょう?」
「いや嬢ちゃん、それはできないんだ」
ゴブリンさんが否定する。
「エルフはね、潮風が当たってしまう所や、火山灰が降ったりする所は、住むだけで毒なんだ」
「ましてやここは海が近い。あの嬢ちゃんが住んだら、死じまうかもしれねぇ」
「え、エルフの人なの?」
「?あぁ、そうだと聞いたが?」
外套の人はエルフの人なんだ。
「じゃあ、私のことは知ってるよね?あそこで育ったエメ!」
自分の顔に指を刺す。
が、外套の人は見ようともしない。
「…知らないわね、ごめんなさい」
そう言って、森の中へと消えていく。
その際、外套と、その羽織りものが風に流されていった。
背中に蓮の花を模し、昔私が、シカシックさんの為に作った少し歪んでる大きな弓と矢筒に似ているもの。
「もしかして、ママだよね?」
そう私は口にするが、その瞬間風のように去ってしまった。
人違い、だったのかな。
「ごめんなエメ、私はもう、お前に会ってはいけないんだ」
胸の勲章を握り、そう呟く。
あそこを護らないと、君を傷つけたくないから。
だから、ちょっと厳しくしないと。
「さぁてエメちゃん、山の女王さまとエルフの嬢ちゃんから話しは聞いてるぞ!」
「海が綺麗で住処はこの通り…まぁ少し乏しい感じだが、これからよろしくな!」
「今度は、俺らが育ててやるからな!」