表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

人生の消失

 この世界は、余りにも理不尽だ。


 魔王が攻めてきているこの世界で、私に生きる資格が無いと言いたげに最低な人生を歩ませてきた。


 私を忌み子扱いして育児放棄する両親に始まり、幼稚園に入園した頃から春を売るように指示してきた義両親やそれを理由に虐めてくるクラスメイトや黙認するどころか加担する教師、保護施設と言う名目で性奴隷として監禁してきた施設長や私を達磨状態にした医師…他にも最低な奴らは居るが、自由に動けもしない今は何を考えても無駄だろう。


 自分を勇者だと言っていた男の麻袋の中で激しい揺れと金属のぶつかる音を我慢していると、突然麻袋から投げ出された。


 痛みを堪えながら状況を確認すると、男が魔王と思しき少女に串刺しにされている事と、その少女の部下らしき人が私を殺そうとしている事が解る。


「やっと…死ねる…やった…あはは…」


 ザクリ、とやけに耳にへばりつく心臓を貫いた音が部屋に響き、段々と意識が薄れて…いか…な…い?


「くはは…!!あの勇者モドキには感謝せねばな!まさか不死人が動けぬ姿で入手できるとは!妾が欲しておった不死の能力が目の前に…汝よ、その血を戴くぞ?」


「いいけど…お腹壊さないでね?」


 不死だとか私の血が欲しいとかよく解らん子だが、流石に血が無くなれば人は死ねるんだし、血くらい幾らでもご馳走しよう。

笑いを堪えきれないと言った表情の少女に一応の心配事を伝え、目を瞑る。


「不死が魔王の心配か…先代は不死に殺されたと言うに、奇怪なものだな…」


 少し複雑そうな事を言った後に首筋に歯を突き立てられ、少し眠たくなっていく。


「すまぬな…リュウ…義肢…」


 何故か謝罪する少女に少し違和感を感じるが消え行く意識には抗えず、ぷつりと意識が遮断された。

拙い文章ではありますが、初めて投稿させていただきました。誤字脱字やジャンル間違え等ありましたらお手数お掛けしますが報告して頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ