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悪役令嬢

「司祭様これのどこが救済なのですか!」

笑みを浮かべる司祭にアイレーンは叫ぶ。

「ロエドさんは熱心な信者でした。そんな彼をこんな目に遭わせるなんて、、、」

アイレーンは泣きそうになりながら、司祭に問いかける。

「これこそが我々の求める救済である。偽りの身体を神に託し、この忌々しい世界から、ロエドは解き放たれるのだ。」

司祭は満面の笑みで語る。

「そんな、、ワタシが求めた救済とはこんなものだったのですか!?遠い異国から、苦しむ民を救済するため、ワタシはあなたの元に来ました。こんなものが救済だったなんて、ワタシはここに来るべきじゃなかった!!」

アイレーンは、泣きながら、叫んだ。

「そうじゃ、そなたが求めた救済とはこれじゃ。そなたが今奴を殺せば、ロエドは救いを受けることができる。長美お嬢のように無理矢理引き戻され、苦しむこともないの。」

司祭はまるでミサを行うときのように淡々と語った。その口調どんなものよりも恐ろしくかんじた。

「さぁ、ロエドを殺すのだ。彼のために。」

司祭はさらに念を押す。

「ねぇ、司祭様、これ借りさせていただきますわ。」

「咲、一体なにを持って、、、」

咲が持っていたのは、真っ赤な炎を纏った剣だ。

「何、、、、」

司祭の顔が真っ青になった。

「今、皇位継承権を持ち、浅間家の次期当主が誰かご存知ですの?悪徳司祭様。信者を騙して悪魔を取り付かせてたそうでしょ?」


ー旅立ちの日ー

「咲、ワシは、今回の件教会が怪しいと思っておる。」

「お父様、考えすぎではなくて?ワタクシも教会には、いい思い出はありませんが、、」

咲は父の考えに同意しきれずにいた。

「教会は今の司祭に変わってから、変わり果てた。活気がかつてより戻ったとはいえ、教典まで変えてしまうなんて、、、」

父はかなり疑っていた。

「それは、そうですけど、、」

「そこでだ、君には、あの青年とは別の任務を託す。それは、教会に行き、御神体をあの司祭から奪還するのだ。」

「はぁ!??そんな、あれはあそこから出してはいけないものだと、お爺様が仰っていましたわ。」

咲は突然の要求に驚きを隠せない。

「今は、緊急事態だ。そんなことは言ってられない。」

「やってみせますわ、、、」


ータケル達がアシャと対峙した同時刻ー

「はぁ、ほんとよかったですわ。好機が巡って来て。音の正体は、男共にまかせるとして。」

教会の祭壇の裏に入り込み、御神体が収められた箱開けた。

「ふー、鍵がボロくて助かったわ。」


「さてと、愚男共が全然終らせなられないみたいだし、加勢せていただきますわ。武器も手に入ったことだし。」

咲は、今までの言動が嘘だったのかのような、最初に会った時のよう悪役令嬢の顔つきになっていた。

「はー、本当にあなたはバカなのか、計算高い悪女なのかわかりませんね。」

アイレーンもそんな彼女により正気を取り戻したようだ。

「それは、あなたも人のこと言えなくてでしてよ。まぁ、とりあえず、悪徳司祭と悪魔をどうにかしましょうか。」





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