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意義のある日

作者: 白萩アキラ

人生とはなんだろう

今この瞬間を生きている意味はなんだろう

朝食を食べて家を出て

昼を待ち遠しく仕事をこなし

社食の代わり映えのしないメニューで迷い

定時を待ち遠しく仕事をこなして

定時になっても帰れなかったり

どうにかこうにか帰路につき

夜寝る前にスマホの画面を見つめて

電気を消して思うんだ

この一日は来週には忘れているのだろうと

今日という一日は程なく消えてしまうのだろうと

人生において今日という日に意義はあったのかと

考えてみれば人生ってその繰り返しじゃないかと

意義のある一日なんて

一生のうちに数える程しかないはずで

その意義のある日だけが

一生忘れない日だけが最期に残されるはずで

それじゃあ今日消費したこの一日は

誰かと共有したわけでもなく

自己完結のみで終わってしまった一日は

ただただ無意味なだけなのか

この一日は自身の人生において

何の意義もなかったんじゃないかと

暗闇の中で思うんだ

やるせなさとも言えない

虚無感とも言っていいのか分からない

名前のない感情に襲われそして

気づけば朝方とも言える時間になって

僕は現実に戻って朝に備えて眠るんだ

人生ってなんだろう

今この瞬間を生きている意味はなんだろう

そんなことを一々考える奴は馬鹿だ

そんな声も聞こえてくる

過去が増えて未来が減っていくだけの

その事実から目を背けるために

僕は現実へと逃避して生きているんだ

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