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06

「当ギルドにどのような御用ですか?」


受付にはネコミミの可愛らしい女性が居た。


街の中や酒場には現世で見たような人間しかおらず、この世界ではもしかしたら獣耳をした人はいないのかと考えていたが……ようやく巡り会えた!


時折耳をピクピクさせているので、触りたい衝動に駆られる。


が、今後もお世話になる事を考えあまり無用な行動は控えよう。


「冒険者になりたいのですが「本当ですか!?」……はい」


ネコミミの女性は興奮気味に身を乗り出してきた。


そのまま手をガシッと握られ__


「最近問題が多発していて猫の手も借りたいぐらいだったんですよ!これから一通り説明しますね!」


そう言うと手を離し席に着くと付箋が所狭しと貼られている冊子を開いた。


「当ギルドの冒険者とは、私たちが依頼した内容に対し公正誠実に実行していただき、完了報告と共に依頼者からの完了印を提示していただくことで、依頼達成となります。例えばゴブリン退治を依頼した場合は左耳を回収しなければ、どれだけ倒したとしても討伐数には含みません。

依頼については当ギルドの依頼達成数と失敗数を考慮して、順次冒険者ランクを通達します。

一般的にはDランクから始まりSランクまであります。

しかし、英雄 杏子(あんず)様のような人類に対して多大な貢献をした場合、特別にSSランクを陛下から直々に授与させていただきます。

また、冒険者証を発行致しますが無くされるとどれだけ高位のランクであってもDから再スタートとなりますのでご注意ください。

以上が冒険者の説明です。

なにか質問等はありますか?」


先程までとは打って変わり事務的に説明を受ける。


その中に英雄杏子や陛下といった言葉が出てきたことで、この世界の歴史について調べておく必要が出てきた。


「いえ、ありません」


「そうですか、それではこちらに手を置いてください」


ネコミミの女性は拳大の水晶玉を取り出した。


そこに手を置くと真っ赤になった。


この現象にネコミミの女性は目を丸くし、ギルド側にちらほらいた冒険者や受付の人も同じような表情をしていた。




「……火の賢者だ」


どこからともなくそんな声が聞こえた。

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