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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
序章 始まりの村
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偏差値8 臨時セルト村緊急会議

作者です。やっと転生関係の話が終わります。PV数増えてきて嬉しいです。

 「今日わざわざ皆さんに夜集まって頂いたのはそれだけ大変なことが起こったからです。」


 

 

 厳かな空気が漂う。

 やばい。魔法使えたー!よっしゃー!って思ってたから気づかなかったが、冷静に考えると家サイズの炎を出す奴って危険だよな。・・・悪者扱いされていきなり処刑とかないよな。


 「今日村にグランドスライムが現れました。村人二人が捕まりましたが、そこに居合わせた大人三人が攻撃しました。ですが、歯が立ちませんでした。そこに来たこのケイくんが!魔法でグランドスライムを倒しました。」


「あれ?ケイって魔法が使えなかったんじゃ?」

「村の中にモンスターが?嫌だねぇ」


あ、ざわざわしてきた。


 「しかし、ご存じの通りケイくんは魔法が使えません。魔法が使えた理由は、ケイに別の人格が転生したのです。」


ケ(ご存じの通りって……)

話したとおりに言ってくれた。あのあとこの爺さんに事情聴取されたのだ。ごまかしても無駄だと思ったので本当のことを話した。


「転生?」

「どういうこと?」


 「ケイが先日雷に打たれたのはご存知ですよね?あ、ケイくん。回復おめでとう。その時ソウタという別世界の人間の魂がケイの体に入ったのです。信じられないかもしませんが、私も話を聞きました。嘘ではないようです。自己紹介してもらいましょう」


「私はこの世界とは違う世界から来ました。真殿蒼汰と申します。」


転生した経緯を話した。(三度目)


めっちゃざわざわしてきた。まぁ信じてもらえないわな。俺の世界でもこんなこと言ったら信じてもらえないわ。どう信じてもらうか。


 「直ぐには信じてもらえない話かもしれませんが本当です。証拠を見せてもらいましょう。ソウタ、上に向かってファイアをしてみなさい。」

「わかりました。」

火をイメージして手を上に向け

「ファイア!」


上に向かってしたが、さっきと同様家サイズの炎が出た。夜なので昼間のときより誇張されて見える。

(・・・大きいですね。まだ信じられませんよ。こんなの見たことないです。)

(しょうがないじゃん!加減とかわからないんだからぁ!)


あ、また全員唖然としてる。やっぱびっくりするよな。俺もびっくりするわ。


 「・・・今見てもらったようにソウタくんの魔力量は話通り大変な量でございます。一旦説明を終わります。質問はございますか?」

めっちゃざわざわしてる。びっくりして泣き出した子供もいた。


「ちょっといいですか?」

「なんでしょう。ココル神父?」

(ココル神父?)

(この村にある教会の神父様ですよ。この村が貧しかった二十年前からこの村にいます。優しい人ですよ。)

教会とかあるんだ。回復とかするのかな。


「話し方からすると悪意や危険な感じは見受けられないが、あの魔法を見せられるとな。あれだけの魔法を使える人間はこの国でも数少ないと思う。疑うようで悪いがなにか転生したという証拠を持っていないかね?」

「ふむ。どうですかソウタくん?」


疑われるのは当然だ。

証拠か。うーん。魂の状態できたから何も持ってきていないしな。現代の知識ぐらいしかないな。・・・なんかあるかなぁ。すぐに証明できるもの。・・・・・マヨネーズとか?なんか漫画でマヨネーズを昔の人に教えたのを読んだことあるぞ。


 「・・・マヨネーズの作り方なら知ってますけど・・・」

「マヨネーズ?あの高級調味料ですか?作り方を知ってるんですか?」

知ってるんだ。マヨネーズで通じるんだ・・・

「はい。植物油に卵黄をいれ、酢をゆっくり注いで混ぜます。酢の量で硬さが変わりますが、できますよ。あとは塩や胡椒で味を整えてください。」

「そんな簡単に作れるのか。今度作ってみよう。・・・でも作り方を知ってるからって転生の証明にはなりませんよ。」

結構真剣に聞いてたくせに・・・他になんかあるかなぁ。


(マヨネーズを作れるんですか!今度作ってくださいよ!)

(こっちはこっちで食いつくな・・・明日作ってやるよ。そんなに貴重なのか?)

(マヨネーズはすごく高いんです!それにパンゲア商会しか売ってなくて貴族ぐらいしか買えないんですよ。)

(へぇ。そうなんだ。)


んー。他になんかあるかなぁ。あ!文字だ!たぶんこの世界と地球の文字って違うよな。・・・ここはヨーロッパ中世に似てるから文字が書けない人が大半かもしれない。これでいけるだろ。


「あとは、文字がかけます。ひらがな。カタカナ。漢字。アルファベットです。」


「文字を書けるのですか? ヒラガナ?カタカナ?カンジ?アルファベット?なんですかそれは?」


「アルファベット!?書けるんですか?本当ですか?」


「お静かに。コレンス君。普段大人しい君がどうしたんですか?」

(コレンス?)

(この村に来ているパンゲア商会のメンデルさんの助手さんです。こんなに興奮するところなんて見たことありません)


「すみません。ソウタくん。アルファベットが書けるんですね?ということは英語、話せますか?」


「Yes.I can speak and write English .」

(英語?なんですか?)

(ちょっと聞いててくれ。)


「英語はこの世界に普及してるんですか?」

「我々パンゲア商会の一部の者だけが知っています。この世界には普及していません。」


 「さっきから何を話しているんだ?コレンス君。どうしたんだ?」


「ゼイさん。ソウタくんは英語を知っています。ということはソウタくんは本当に別の世界から転生してきたのです。私が保証します。」


「保証するって言われてもな。私達はえいごを知らないし、なんだんだかわからないんだ。」


「そうですよね・・・」


うーん。このコレンスってひとには信じてもらえたけどなぁ。

・・・・・・・・・

あ、パンドラボックスがあった。これ、普通の人は持ってないだろ。


「あ、すみません。言い忘れてましたが、こんな能力があるんです。」

パンドラボックスの穴を見せた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうしました?」

「これ、ほんとかい?ソウタくん。まさか、パンドラ様の?」

「そうですよ!よくわかりましたね。パンドラ様から授かった『パンドラボックス』っていう能力です。」


 「これを早く見せてくれればよかったのに。『パンドラボックス』を持っているなら信用できます。疑ってすみませんでした。」

「え?一発でOKなんですか?なんでですか?」

「『パンドラボックス』はパンドラ様しか持っていない能力です。その能力を持っているということは神に認められた者であるということ。加護を受けられた人間だってことです。つまり、信用できます。」


 「え、そうなんですか。これで俺が転生したことを信じてもらえますか?」

「もちろんです。疑ってすみませんでした。あなたをこの村に歓迎します。みなさん、いいですね?」


村人全員がうなずいてくれた。こんなことなら最初から見せればよかった。


「では改めてソウタくん。セルト村にようこそ!故郷と思ってお過ごしください!」


「ありがとうございます!無精な俺ですが宜しくおねがいします!」


「ではこれで臨時セルト村会議を終わります。皆さん夜なのにお集まりいただき本当にありがとうございました。それぞれ解散してください。」


 良かった。村の人達に快く受け入れてくれたようだ。これで一安心だ。


続く。



 



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