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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
第一章 華炎の国
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42/56

偏差値31 サンウィー湖のほとりで 3

「ンー!!………ンンッ!!!…………」


マ「キ、キス!?」

ラ「フ、フン! 我は主に魔力を頂いたときにキスしましたもんね!」

マ「え! そうだったの? でも私は子供の時にケイとキスしたもん!」


ちょっ 驚きの事実を聞いたけど張り合ってないで助けて! 逃げられない!


俺が何か言おうとしてもマインたちには聞こえないようだ。何か言い合っている。


ケ(確かに子供の時に仲直りのキスしましたけど……)

ソ(ケ、ケイ。いいからかわって助けて!動けないんだ!)

ケ(そ、それが無理なんですよ!こう、魂が掴まれている感じで……)

ソ(えええ!くっ、このままだと窒息する!)


精霊は俺の体を抱き抱えるようにつかんでキス(顔がわからないけど)されて息ができない。なぜなら口と鼻が精霊の顔の一部とくっついているからだ。

もがいても精霊の水の体をかき混ぜるだけで意味がなさそうだ。くそっ!!



ソ「ン………プハッ!」

ハァハァハァ。ようやく解放された。……40秒くらいか?もっと長く感じたけれど。死ぬかと思った。だがこの感覚は………


マ「ソウタ大丈夫?」

マインが気づいて駆け寄った。

ソ「なんとか………何で助けてくれないんだ!」

マ「えっと……もし邪魔をして精霊が怒ったら怖いし………それにキスしてるのは………」


ぐ。確かにキスは俺も驚いたけど。キスというか食われかけたような……


ラ「………主!! 精霊の姿が!」

ソケ「……うわっ!」


精霊の方を向くと


精霊は静かに湖面から岸に上がってきた。ゆっくりと歩き、背が2mはあったのが縮み、足がうまれ下から白い肌色になっていき、髪は黒くなりフリルのある服が出来て、人間の少女の姿になった!


離れて見ていると、

少女になった精霊は目を開けるとこちらに気づき、にっと笑った。


「こんにちは!!」


全員「・・・・・・!!!」


答えた方がいいのかな……?

ソ「こ、こんにちは!」

すると不満だったのか口を曲げた。

「もう!元気がないわね。こんにちは!!(大声)」


全員「こんにちは!!!!」

「はい、いいわ。全く、人間のくせに……」


こ、こんなにしゃべるなんて!精霊なのか?………神眼。


マ「あ、あなたは誰なの?」

「私は水の精霊ウンディーネ! 助けてくれてありがと! よろしくね!」


あっ!!

ラ「ウンディーネ?」

ウ「そうよ。水の精霊で男の人に愛されることで魂を得ることができるの。今そこのソウタって人とキスしたから魔力をもらって人間の姿になれたの!びっくりしたでしょ?」

呆気にとられている俺たちを見てウンディーネは無邪気に笑っている。ああ………


ラ「主?」

ソ「神眼でわかった。ウンディーネ。昔水の事故で亡くなった女性の魂が水の魔力と融合して生まれた存在。男に愛されることで魂を得るが男がその愛を裏切ると嫉妬で殺すって………」

そしてキスで魔力を10分の1ほどとられたようだ。なるほど、ラコンに魔力が移ったのはキスだったのか。


ラマトケ「こ、殺す?」

ビビった俺たちを見てウンディーネはケラケラ笑った。


ウ「別に殺さないわよ。普通なら愛されなくなると魂を維持出来なくなるから精霊に戻っちゃうのよ。そのときに苦しくて暴れるから誤って殺されちゃうってこと。 あ、愛するってわかる? 違う意味よ?」


その見た目で言わないでくれ……

ソ「強調しなくてもわかるって。」

ウ「フフッ! それに私は今魔力をけっこうもらえたからもし愛されなくなってもしばらくは大丈夫。あなたを殺したりはしないわ。」


ト『へぇ。よかったじゃねぇか!』


ソ「ちょっと待て。なんで俺がお前を愛する前提なんだ? まさかさっき答えたからか?」


ウンディーネは当たり前というような顔をした。

ウ「そうよ。アイシテクレル?って質問にああ。って答えたじゃない!キャー恥ずかしい!!」

むう。

ソ「生返事というか、適当に答えただけだし。なにより文脈がめちゃくちゃだ!」

ウンディーネはそれは……というような表情で、

ウ「いや~精霊のときって意識があるような……ないような……そんな状態でね。男が目に入ったからいっちゃったと言うか……」

ソ「えぇ………」

理由もなにもないじゃないか………ウ。マインとラコンの視線を感じる。

ウ「でも声をかけて正解だったわ!あなた結構カッコイイし、それにあなたたち、面白いじゃないの、ねぇケイくん?」


!!!!!

ケ「な、何で!」

あ、こら!

ウ「フフフ!さっきのキスであなたたちのことを全部知ったのよ!ソウタくんが異世界から来たこと。ケイくんと体を共有していること。なにより………この姿を見て何か思わない?」


ウンディーネは見てみてといわんばかりに自分の姿を紹介した。


ラ「……ストレートの黒髪で、スレンダーで美しいですが少し主とマインより幼いように見受けられます………12歳ぐらいですか?」


ウ「これ、ソウタが一番興奮する女性像よ」


全員「!!!!!!!!!」

ブフッ!

ソ「ゴホッ!ゴホッ、………いやあの」

…はっ!

マ「へぇ………こういうのがいいんだ………」

ラ「黒髪の方が………ほう」

ケ(少し幼いほうが………)


グアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアァァァァアアアアァァアァァァアァァアァァァああああああああああああああああああああァアアアアアアアアアアアァアァァァァァァァアアァァアァァア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ソ「ウアアァアアアアアアァァアアアアァァアァァァァアァァァァァァァ!」

俺は思わず頭を抱えてうずくまった。

ひ、人の性癖を………公開処刑だ!



俺の心の叫び声が届いたのか、俺の姿があまりにも惨めだったのか、哀れみの声が聞こえる。

マ「だ、大丈夫よ。ロリコンでも別に………」

ち、ちがうんだ!

ラ「主が何フェチであったとしても大丈夫でございます!ね!」

う、うう……

ケ(………)

沈黙やめて。


ウンディーネはくっくっくっと笑っている。くそっ!なんとなく俺の好みにどストライクだったから怪しいとは思っていたよ!


ウ「私はそういうのもひっくるめてソウタが好きよ?安心して?」

フォローありがとう………嬉しくない………


ウ「愛してもらえるようにその人の一番好きな姿になるのよ。ま、これ以外にもいろんな秘密をね………」


ソ「わかった。もういい。愛する。仲間にするから。」

ウ「やったー!!」

まぁこれに怒るのが、ね?


マ「ちょっとソウタ!なに軽く愛するっていってるのよ!相手は精霊よ!いいの?」

ソ「いやウンディーネは一回魂を得たら死ぬまでその男性しか愛さないし、好きになれない。このまま放っておいたら死ぬだけだ。それはかわいそうだし……」


ラ「主!我がおりますのに!いくら多妻制があると言えど………」


ソ「気持ちはわかるがラコン、お前を愛さないって訳じゃないんだ。俺は平等に愛するつもりだ。」


ラ「主………」

納得してくれたか……?


ケ(とかなんとかいって好みにドストライクが目の前にいて自分を好きっていってるからもうこりゃたまんねぇってことですよね。)

ケ(うっ…(図星)……いいじゃないか!俺も男なんだ!)

ケ(分かりますよ。けどソウタだけ二人も………)

ソ(え?)

ケ(なんでもないです)


なんとかマインとラコンに納得してもらえた。

ウ「じゃあこれからよろしくね!王都に行く途中なんでしょ?」

ソ「ほんとに何でもしってるんだな……そうだけどひとつ聞いていいか?」

ウ「何?」


ソ「何であの貴族の男に襲われていたんだ?」

ウンディーネは苦い顔をして

ウ「あー聞く? 前の私があの男に求愛されて一緒にくらしたんだけど浮気されてね。愛されなくなっちゃってさ~それで暴走しちゃったのよね。」

前の私?


ケ「暴走?」

ウ「そ。魂が維持できなくなっちゃって狂ったようになるの。それで私を殺すように命令されたようね。迷惑だわ~」


ト『まるで他人事のようじゃねぇか。お前自身のことなんだろ?』

ウ「だってそうじゃない? 私は男の人に愛されるたび生まれ変わっているの!今の私と前の私は違うの!記憶はぼんやりとあるけど別人よ別人。」


ソ「そういう仕組みなんだ………」

ウ「そ。もういいかしら? じゃ、ソウタ、私に名前をちょうだい?」


ソ「名前? ウンディーネじゃないのか?」

ウ「ウンディーネは種族名。私の名前じゃないわ。あなたのお嫁さんよ?しっかり考えてつけてほしいわ!」


ドヤ! っていばられてもな。ラコンの時もそうだが急に言われておもいつくもんじゃないしな………



ソ「えーっと。クレーネ はどうかな?」

ウ「クレーネ?」

ソ「ああ。パッて思いついたんだ。結構良くないか?」

ケ(センスがあるようなないような………)

ソ(うっせぇ)


ウ「クレーネ、クレーネ…………いいわ!気に入ったわ!」


ソ「良かった。気に入ってくれて。」

ク「やった、やった!名前をもらえた♪」


ウンディーネ……いやクレーネは嬉しさで踊った。

ラ「う……我も主に名前をつけてもらったのに………」

ソ「いいじゃないか。お前だって喜んでいただろう?」

ラ「まぁそうでございますが……」


クレーネは精霊といっても精神年齢は俺達と変わらないようだな。ピョンピョン跳ねて喜ぶなんて。




そしてしばらく俺達が自己紹介をかねて話していると………


バ「ふぅ~~~やっと出られた。まさか水に流されるなんて。お!若旦那!」


全員「バンクさん!」



続く。






近々クレーネについて登場人物紹介を更新します。


来週も更新するよ!作者がしたがっているよ!


モチベーションのために評価やブクマ!お願いいたします!

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