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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
序章 始まりの村
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偏差値3 転生からの覚醒

覚醒は目が覚める、という意味です。強くなるとかじゃないです。

 ソ「・・・うーん。」

はっ! 俺は雷に打たれて・・・そうだった。

俺は転生したんだった。

ん?よく見ると・・・ああ、あの素振りしてた少年に転生したのか。生まれ変わる、というより憑依した?のか。


痛っ。 全身が痛い…全身に包帯が巻かれている。雷に打たれたんで治療してもらったのか。


パンドラの言ってたように赤ちゃんとして転生しなかったんだな。


とりあえず、まず確認だ。転生したら記憶消えてました~とか、人格の一部が変わりました~とか嫌だからな。漫画などではあるあるだ。

あ、いや、漫画やゲームなどでは、だな。「など」や「とか」は二つ以上列挙するときに使う。


パンドラ様にそういうのあるか聞くの忘れてたな。気をつけないと。

前世の知識そのままで、ゲームをしてるみたいに楽しみたいからな。あー、人生なめすぎか?


………よし。周りには誰もいないな。雷に打たれたんで寝かされている、といったところか。じゃあ一人でなんかしてても誰も怪しまないな。よし。


ソ「11×11=121 12×12=144・・・17×17=289 」


よし、覚えてた。

ソ「人よ人世に人見ごろ、富士山麓にオウム鳴く、人並みにおごれや、うん、√も覚えてる。指数法則は・・・うん対数関数・・・うん、覚えてる。数学は覚えているな。英語は、be looking forward to ~ing can will shall ignore cut brought sword magician ・・・ うん、OKOK。覚えてる」


大丈夫そうだ。転生前の記憶は全部ありそうだな。


パ(やっほ~~~~~~~~!起きた~?)


!!?


ソ「うおっ!  パンドラ様?」

パ(そうだよ~ 無事転生完了したみたいだね~)

ソ「どこから話しかけてるんですか?さっき確認したときは周りに気配を感じなかったのに!」

パ(君の意識に直接しゃべりかけてるんだよ?神様のお告げみたいなものさ!あ、だから声に出さなくていいよ!ぶつぶつ一人で話していると痛い人にみえるよ?ぷっwwwwさっきの確認おもしろすぎwwwwwアーッハッハッハ!wwwwwww)

ムゥ。


ソ(笑わないでくださいよ!記憶の確認なんて人生で初めてでわかんないんです! で、俺は転生できたんですね? )


パ(そうだよー。でもね~ちょっと変かな)

ソ(変って?)

パ(君のその体の持ち主の少年の魂が生きているんだよ)



ソ(え?てことは一つの体に二つの魂が入ってるということですか?)

パ(そゆこと。でもまだ少年君のほうは目覚めてないね。多分雷のショックでまだ寝ているんだろうね)


ソ(……そうですか。じゃあ目覚めた時どうなるんですか?)

パ(わかんない。だってこんなこと初めてだもん)


…………


ソ(わかんないって!何とかならないんですか?神様でしょう? )


パ(君、神様は万能とか思っているでしょ。前もいったけど得意不得意があって、わかんないことだってあるんだから! )

ソ(あ、言ってましたね。パンドラ様は何が得意なんですか? )


パ(うーん。まぁ、管理神だから二世界間の行き来と、全言語と文字の理解と、ああ、あと私自身の能力で「パンドラボックス」がつかえることかな? )

ソ(結構できるんですね。「パンドラボックス」って何ですか?不幸をばらまくとか? )


パ(違うよ!君は私が疫病神とでも言いたいのかい!)

ソ(えっ………違うんですか?神話ではありとあらゆる災いをバラまいた……)


パ(神話はね!今は違うよ!「パンドラボックス」はね、空間を圧縮する能力なんだよ。つまり、たくさんのものを手ぶらで運べるということさ! )


ソ(! へぇー、便利ですねー。人も運べるんですか? )

パ(人は無理だね。ていうか生き物は無理だね。もともとパンドラボックスは、世界の悪とか希望とかの概念を封じた箱、私が大昔に開けちゃって空になったのを使っているんだよ。食べ物とか机とか、生きてないものは入るけど生きているものは入らないんだ)

ソ(ふーん。それでも便利ですねー)


パ(あ、話がそれたけど、君にはこれからこの世界が滅びるのを防いでもらうよ!でも大変だと思うからとりあえずこの「パンドラボックス」と「全言語文字理解」を授けるね!! )


ソ(やった!!ありがとうございます!でもどうやって使うんですか? )

パ(スキル「パンドラボックス」は念じれば右手のひらの上に黒い穴が出るからそこに物を入れて。スキル「言語理解」は勝手に発動するよ。その世界の言葉がわからなくても、自動翻訳してくれる優れものさ!)


ソ(おお!ありがとうございます!ところでさっき世界が滅びるのを防ぐとか言いましたけど、これからどうすればいいんですか?)


パ(まぁ、そのまま寝てて。そのうちどーにかなるさ)

ソ(…………本当適当ですね。こんなんで大丈夫なんですか?)

パ(大丈夫大丈夫。君の魔力量ならどんなことがあってもやっていけるよ)

ソ(そうなんでしょうか・・・)

心配だ。ああ。パンドラは女の悪い性格を全部もっているんだっけ?こういう適当な性格もそのせいなのかなぁ。


[尚、ソウタは自分の身に起こっていることがすごすぎて、世界を救う、その意味、難しさに気づいていない。]



パ(………!! あ!誰か来たみたいだよ!じゃあまたねー!影でおうえんしてるからね~!)

ソ(あ、ちょっと待ってくだ・・・)

行っちゃった。もうちょっと教えてほしいことがあったのに……


ん?誰か部屋のドアのとこにいるな。



続く。

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