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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
序章 始まりの村
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24/56

偏差値20.5 サブ 魔王、降臨

サブです。

 「がっ・・・コッフ・・・」


男性が倒れた。


「あらあら?体力ないわねえ?・・・こんな程度でねぇ?」


薄暗い部屋。窓からは月の光が漏れている。

女は大きなベッドの上で服も着ず倒れた男を見下している。


「はぁーあ・・・こいつもだめだったかしらねぇ?もうちょっと精があると思っていたんだけど?」


女はベッドのシーツに垂れている()()を指でとって舐めた。

「うぅ~ん!やっぱり美味しいわねぇ!」


そう。この女は淫魔(サキュバス)。男性の精気を吸い取る悪魔。今一人の男性が吸いつくされたところだ。方法は・・・言うまでもない。

「もうそろそろだと思うんだけどねぇ?あっ」


女は床に魔法陣を指で描く。

「お呼びでしょうか」


「そこに転がってるの片付けて頂戴」


女はメイド服を着た女性を召喚した。

「またですか。最近ペースが早すぎではありませんか?いくら魔王になりたいとはいっても、焦ってはいけませんよ」


「私ならいいのよ。それに焦ってないし。あんたは早くそれ片付けておくれ」

「わかりました」



メイドは転がってる男を引きずって部屋の外に出た。


「確かに、焦っているのかもしれないわね。私の計算だともうそろそろだと思うんだけどねぇ」

女、いや淫魔リリエールは服を着た。


「最近行ってないし、行ってみようかしら」


リリエールは床に魔法陣を描くと、その上に立った。

「行き先は、そうね、あの方の元に」


魔法陣は光り、リリエールは吸い込まれた。



「・・・誰だ」


炎の前で瞑想している男が振り向きもせず尋ねる。

「あら?私よ。ひさしぶりねぇ?」


リリエールは軽い感じで男に話しかける。

「・・・・・・お前か。何の用だ。」


男は微動だにしない。

「私の魔力、魔王クラスまで上がったんだと思うんだけど。どうかしら?」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


リリエールの足元から炎が吹き出る。

「きゃぁ!何よ!」

リリエールは炎を手で払った。


「・・・ほう」

「急に何をするのよ!ねぇ!」

「・・・・・・合格だ」

「え?」


「合格だと言っている。どうやったのかは知らんがよくここまで魔力を溜めたな」

ここで初めて男は炎を背にしてリリエールの方を向いた。

「えっじゃあ・・・」

「お前を『魔王』として認めてやろう・・・」

「やったわ!これで魔王に!」


「手を出すがいい」

リリエールが手を男の前に出すと男は手の甲に触れた。

「熱っ!」

「これぐらい我慢しろ・・・」

男が手を離すと、リリエールの手には紋章が刻まれた。


「これでお前は我の眷属だ・・・魔王として好きに振る舞うがいい」

「これが魔王の紋章・・・!なんて邪悪そうな!」

「・・・うれしそうだな」


「当然じゃない!私はこの日をずっと待ち望んでいたのよ!」

「・・・・・・そうか」

男はまた炎の方を向いた。


「・・・つれないわねぇ 私が魔王になったのを少しは祝ってくれないの? 」

「そんなもの祝うほどのことではないであろう・・・」

「あら?私にとっては祝うほどのことよ?・・・このあと一発する?」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・つまんないわねぇ。まぁいいわ。またね、『()()』様?」

リリエールは地面に魔法陣を描くと元の部屋に戻った。


「・・・・・・あやつ、こんなに早く魔力を溜めるとはな、まぁいい。()()()がやってくれるだろう」

男の炎が一段と大きくなった。



「ふう」

「・・・!リリエール様!おかえりなさいませ。」

「あ!ただいま。ふふっどうかしら?」

「・・・・・・」


「どうしたの?さっきからプルプル震えているだけじゃない?」

メイド服の女性は動かない。


「リリエール様・・・少し魔圧を下げてもらえませんでしょうか・・・これでは私は動くこともできません・・・。」

苦しそうだ。


「魔圧・・・?そんなに?うぅ・・・ん これでどう?」

「・・・大丈夫です。リリエール様。あの方の元に行って魔王になられたのですね?」

「そうなのよ~!どう?」


「魔圧がすごいです。おそらく魔皇様の領域を離れたからだと思いますが・・・」

「そうみたいねぇ。私もあなたが動けなくなるほどだとは思わなかったけど」

「今までとは比べ物になりません(いいなあ)」


「うぅーん、パワーアップしたのはいいけれど、しすぎたみたいね。まぁいいわ、まずあなた、こっちに来なさい。」

手招きをする。

「・・・・・・!!リリエール様!」

リリエールは頭の上に手をかざし、魔力を込める。


「・・・汝は我、魔王リリエールの従者であり使い魔として尽くすことを誓うか?」

「・・・誓います」

「なら我が眷属となり我に従うが良い!」

「あぁっ!!」

リリエールの手が紫色に光っていく・・・その光が玉になり、女の体に吸収される。


「・・・これで・・・私は・・・!」

「私の眷属、つまり魔族になったってことね。これからもよろしくね。」

「・・・・・・・・・!はい!リリエール様!」

「フフ・・・アハハハハハハハハハハハハ!」

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・!」


月夜に二人の女の笑い声が響き渡った。




ブクマやポイント評価よろしければお願い致します。

それが一番うれしいです。

一応表現はかなり抑えましたが垢バンされたら死にます。バックアップはとっておいた。

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