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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
序章 始まりの村
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偏差値1 転生(前半)

はじめまして!作者の鮫の歯です! まだまだ拙いですが読んでくれると嬉しいです!どんどん書いていきます!!!!!

 「…………うーん」俺は目を覚ました。ぼやけた視界がくっきりとしていく。

見たことのない木の天井、石の壁の部屋。そして布を巻かれ横たわっている自分。


ここはどこだ?なぜ俺は寝ているんだ?

目をつぶって記憶をたぐる。


確かーーーーーーーーーー








現代、日本、大阪。 俺は真殿蒼汰(まどのそうた)。大阪の進学校に通う高校2年生。

成績は学年8位、全国模試では偏差値70をとった。

朝8時登校 夕方5時まで授業 そのあと3時間強制自習 結局12時間学校にいる。


小テストは朝礼時に英語、掃除の後に国語。終礼時に数学。計三回。体育は木曜日の一、二時間目ぶっ通しなので実質週一だ。

土曜日は二時まで学校。定期テスト順位がいつも張り出される。・・・きりがないな。



ブラック企業ならぬブラック学校だ。


ちなみに先生が働きすぎでパニック障害になって半年休んだこともある。先生にとっても超ブラックなのだ。


死ぬほどきついが、何とか頑張っている。俺、運動が苦手なので誇れるところがそれぐらいしかない。


今明日の小テストのためにター〇ット1900を読んでいる。


???「見つけた!」


ん? うるさいな。まあいい、えっと、singularity「非凡」 ignore「無視する」・・・


???「やーっと見つけたよ! じゃぁ、いっくよー!! 」


何だ? 電車の中なのにうるさいな。マナー守れ!ていうかどこに行くんだ?


と、思った瞬間、目の前が真っ白になった。






???「あ、起きた? ん? 起きた、でいいのかな? 」

目覚めると目の前に色白の可愛い女の子がいた。フリフリのついたスカートに宝石がちりばめられた服…結構着飾っている……


ソウタ「……ここは、どこなんだ? 」

???「ここは世界のはざま?みたいなとこだよ~」


世界のはざま? まあ、確かになんかピンク色のもやもやが漂ってるし、そうなのかなぁ………何だかフワフワするな。


ソウタ「お前は誰なんだ?まさかとは思うが、神様とか? 」

???「おお~!正解!私はパンドラで~す! 」

ソウタ「パンドラ? ああ、世界に希望以外の悪を広めたという神話の? 」

パンドラ「おお~!またまた正解!そうでーす!パンドラボックスを開けちゃったパンドラで~す! 」


確かなんかの神話に出てきたよな。ゲームで知ってた。まさか本当にいるとは・・・なんか軽い。

ソ「てかなんでそのパンドラ様がこの世界のはざま?にいて俺はここにいるんですか? 」

パ「お、偉いぞ。ちゃんと敬語使うなんて。えーっとね。いまね、わたしはあなたの世界ともう一つの世界の管理をしているんだよ。」


管理?

ソ「で、だからなんで俺がここにいるんですか? 」

パ「君にもう一つの世界を救ってほしいんだよ! 」


救う?

ソ「はぁ? 」


パンドラの説明によると彼女の部下がもう一つの世界が滅びるところを予知したらしく、それを防ぐために強い人を呼ぶことになったらしい。だが、そこまで強い人がいなかったらしく「強い人を作る」ことになったそうだ。


ソ「強い人を作る?どうやって作るんですか?まさか修行をするとか? 」


パ「そんなことしないよ」

ソ「え?」


パンドラはニコッと笑うと

パ「ここは世界の狭間、魔力の元がたくさんあるんだよ。それを今あなたの魂に吸収させてるんだよ。魔力が多い人は強いからね!ここでこうやってお話しているのは吸収させる時間を稼ぐためだよ!」


……………???

ソ「魔力?吸収?どういうことなんだ?」

ソ「あっ、説明するの忘れてた。今あなたは魂の状態なんだ。で、あなたの世界の魂は魔力の素を吸いやすい性質なんだよね」


そういやなんか体に入ってくる感じがするな。………ちょっと待て、魂?


ソ「魂?もしかして俺死んでる? 」

パ「うん!もしかしてじゃなく死んでるよ! 」


ん???!?!?

What?


ソ「エッ。 まじかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」


え?俺死んだ?いつ?あ、さっき目の前が真っ白になったときか?怪しかったもんなぁ!

何か世界の狭間とか言われた時から「ん?」とは思っていたけど死んだとは……死んだけど何でこう話せてるの?あっだからパンドラとかいう神様としゃべれてるんだ。あっ……理解した。何か急すぎてスルーしてたけど神様とかおかしいもんな。ありえない。ありえない。いや、こうして何か浮いている感じするし事実か!え?死んでいるのに意識がある?おん??

今までの俺の勉強は一体………



生き返れないのかなぁ………


パ「あ、生き返れないよ?さっき私が魂を引き抜いたからね~ 肉体は電車の中で死んでいるよ?たぶん今頃大騒ぎになってるね~www 」


wwwじゃねぇ。こちとら死んでんだ


ソ「勝手に人を殺すなぁぁ!!なんで俺なんだぁぁ!まだやり残したゲームとかまだ読んでいない漫画とかあったんだぞ! 」


パ「心配しないで!君は転生、つまり生まれ変わるんだから!」

ソ「転生?」

なんか最近流行っているよなぁ。ラノベ?アニメもやっていたし。あれ?そういえばこの状況………


パ「さっき強い人を作るって言ったでしょ?今すっごく魔力を溜め込んでいる君を転生させたらすっっっっごく強い人が生まれる!ってこと。それで世界を救ってほしいんだ!」


…………なるほどね


ソ「わかりましたが……さっきから魔力って言っていますがどんな世界なんですか? 変な世界じゃないですよね?」

一応確認。


というか本当にあるのか?冷静に考えたらどういう仕組みなのかもわからないし………不安しかない


ソ「大丈夫だよ! 君にいってもらいたい世界はね、剣と魔法のファンタジー世界なんだよ!君たちがよくゲームで遊んでいるような世界さ!楽しそうでしょ! 」


あーー、これ、夢じゃないよな。すごく嘘っぽい。ファンタジーとか。でも

この人を信じるしかないな……ファンタジーか。 考えてみるといいかもな


ソ「まあいいです。それなら楽しそうですね。 」

もう諦めよう。あがいたって今この状況が現実だ。


パ「ありがとう! じゃあ納得してもらったから転生してもらうね! 」

ソ「魔力の吸収はいいんですか? 」


パ「さっき吸収しやすいって言ったでしょ?もう君の魔力量は私たち神と同じぐらいだよ? 」


そ、そんなに?まだそんな時間がたっていないと思うが。

ソ「そ、そうなんですか。・・・そういえば聞くの忘れてましたけどなんで転生するの俺なんですか? 俺よりもっといい人材はいたでしょ?」



パ「いや~、神レベルの魔力を渡すのは馬鹿な人じゃダメでしょう? しかも世界を救えるやる気がいるし、 あと、魔力を保つ強い精神力がいるんだよ。 あなたは進学校に通ってるし、ゲームとか漫画とか好きだし、ブラック学校に通える精神力を持ってる。 そして若い。条件にぴったりだったんだよ! 」


ピッタリ……なのか?

ソ「は、はい……」

パ「ブラック企業に勤めていた人でもいいんだけど心が疲れすぎてあんまりやる気を出さずにスローライフとか始めるし………… 君ならちゃんと冒険してくれそうだし。」


結構調べられてる。適当に俺を殺したんじゃなかったのか。

ソ「前途有望な若者を殺すとか思わなかったんですか? 」

パ「それは、まあ、第二の人生で活躍できればいいかなって・・・あっ」


ええ~~~本音ェ~~~~


パ「そうだ、ねぇ!」

ソ「なんですか?」

パ「蒼汰くん、処分してほしいものってある?」

ソ「処分?」


パ「君は死んじゃったんだからさ、親とかが君のものを整理して、日記とか、PCのファイルとか、そういうの見られたら嫌でしょ?」


………………………!!

ソ「あーなるほど、ないですよ。 大丈夫です。」

パ「大丈夫?それはないでしょ。スマホとかPCのファイルとか、君の年齢ならHな本とかさ!」

いやにイキイキするな


ソ「本当にないですよ。僕はPCもスマホも持ってないですし日記もつけてません。そ、れ、に、Hな本も持ってません!」


あ、言ってて悲しい。勉強一色で息抜きのゲーム機しか無かったからなぁ


パ「ええ!スマホとかはわかるけどHな本はあるでしょ!健全な男子高校生なら部屋のベッドの下に隠してるでしょ!」

健全とは。驚いて何を言い出すんだこの人……


ソ「・・・あのですね。僕の学校は宿題が毎日山のように出てそれをやるので精一杯なんですよ。そんなことをしてる暇はありません!健全って……」


がっかりするんじゃない

パ「ええ~・・・じゃあいいよ。」

ソ「なんでそんなに聞いてくるんですか?」

パ「そりゃあ、人の秘密を見るの面白いし、たまにポエムとかあってさ~これがまた・・・はっ!・・・」


ソ「…………………」

パ「……………エフン、で、ないならこれで転生してもらうけどいいかな?」


ないことにした・・・この女神(ひと)意外と腹黒いんじゃ・・・


ソ「まあいいですよ。グダグダ言っても死んでしまったのはしょうがないので言う通りに転生しますよ! 」

パ「ありがとね!じゃあもう一つの世界にいくよー! 」

パンドラがそういった瞬間、目の前が真っ黒になった。


つづく。


読んでくださってありがとうございます!どんどん書いていきたいと思うのでまた読んでください!バナー投票よろしくおねがいします。バナーを1クリックしてもらえるだけでいいです。


学年8位で偏差値70はおかしいと思われるかもしれませんが実体験ですのでご了承下さい

© 2018 鮫の歯

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