一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 花の宴(えん)
それではいってみよー
水たまり
傍は透かして
地をうつし
遠き方こそ
空をうつせり
《私の真面目訳》
水溜りは
そばは透けて
地面がうつっている
遠くの方では
空がうつっている
《一応の解説》
少し状況が分かりにくいので説明してから脚色現代にいきます。
少し大きめの水溜りが目の前にあるのを歌った和歌です。
自分から近くの方では入射角が小さく、少し屈折はするものの水溜りの底である地面が見えます。
しかし、自分から遠いところでは入射角が大きくなり全反射するため、空がうつります。
1つの水溜りなのに、地面と空がうつっていることに感動して作った和歌です。
修辞や難しい単語はありません。
《脚色した現代語訳(語り口調)》
1つの水溜りに近くは地面、遠くは空がうつっています。
《一解説》
実際に遭遇した光景に感動して作りました。
水溜りがもう少し小さかったら起きていなかったでしょう。もう少し遠くから水溜りを見ていたら、全体に空がうつっていたでしょう。そして、今自分が見ている景色は、自分だけしか見えない(もし場所が違えば、見えている地面や空は違うし、バランスだって変わってくる。)と考えると儚い気持ちにもなりました。
景色を独占したような気もしました。地の天も1つの水溜りから味わうような……。
雨の日って好きですか?
茜は特に運動をしているわけでもないので、情緒が溢れる気がして雨は好きです。
でも最近の雨は強すぎ。正直怖い。
日本人は昔から雨には興味があったということは言葉から感じます。
五月雨のように雨を季節によって分けたり、
ざあざあ、しとしとのように雨の降りかたのオノマトペを分けたり、
糸雨のように雨の降りかたで分けてみたり、
驟雨のように雨の特徴で分けたりしています。
使用頻度は低くても好きな単語は多いです。
ということで今回はこれぐらいで終わろうと思います。最後までお付き合いいただき有難うございます。
これからの短編中心でいきたいと思うので、よろしければ、作者のお気に入り登録をよろしくお願いします。
みなさんに小さな感動が降り注ぎますように
from一茜
イチョウによっても、日向か日陰かなどによってまだ緑か黄色かで分かれています。
どっちも見れるレアな季節。
「銀杏混じりたる秋」
と勝手に命名