プロローグ
初投稿なので至らない所も有ると思いますが、宜しくお願い致しますm(._.)m
「……こんな会社、辞めてやる!」
独り休日出勤のオフィスで、俺はパソコンに向かい叫んだ。
「……今日は、一日中アニメ見る予定だったのに…」
完全に心の中では、orz…のポーズをとりながら独り言を言いながら仕事をしている。
上司はゴルフ接待、部下はデート…何故に俺だけ休日出勤なのか…悲しくなる現実を直視しきれずに、椅子にダラけた感じで寄りかかった。
「……はー、気分転換でもするか…」
そう言いながら、俺は会社の外に出ていつも行くアノ場所へと、向かう。
その場所は、四方をビルに囲まれたオフィス街にありながら、ポツンと開けた所にある社。
いつもの場所そのはずだった…
「……ここなら、誰も来ないし静かにラノベ読めるしな……」
ちょっとキモい独り言を言いながら、異世界転生物のラノベを取りだし、ベンチに腰掛けながら読もうとしていた。
そこに、急に強い風が吹いて、手にしていたラノベが飛ばされる。
慌てて拾いに、追っかけて行ったはいいが、何故かラノベが社の方へどんどんと飛ばされていってしまった。
面倒くさいと、思いながら社の方へ近づいていって、ラノベを拾い上げた時に、ふと誰かの気配を感じて……
ここに来たときには、誰も居ないはずだった。
気配の先を辿ってみると、社の扉が少しだけ開いているのが分かる。
開いている扉から、誰かがこっちを見ている気がして、俺はその場からすぐに立ち去ろうとして、振り返った瞬間。
ドンと、何かが俺にぶつかってきて、よろけて倒れてしまった。
倒れた所から、相手の顔を見上げて、俺は、絶句していた。
外套と言えばいいんだろうか、黒色のフード付きのマントで身を隠して此方からは、顔は見えないのだが、その奥に輝く目だけはハッキリと見えている。
ただ、絶句したのはそのせいではない、外套から唯一伸びている手の中の物を見たからだ。
そいつの手の中には、ドクドクと鼓動を打つ心臓らしき肉塊が収められていた。
一瞬訳が分からなくなったが、それでも意を決して自分の胸元を見てみると…
やはりというか、俺の胸に穴が空いていた。
何故か分からないが、その穴からは血が流れ出す事はなく、ただ単純に向こう側が見えている。
「…は、なんだよこれ…」
小さく呟いた俺の声に反応したのか、そいつは手にしていた肉塊に、少しだけ力を加えたみたいだった。
その瞬間、自分の胸に痛みが走り、意味は分からなかったが、その時にあれはやはり俺の心臓だと確信した。
そいつの目が薄く細められたと思ったら、手にしていた心臓に力を込め始めた。
止めろと、声に出すことも出来ずにその場に蹲ったその時。
ドサッと、音が聞こえ胸の痛みが無くなった。
「……何が、起こったんだ?…」
音の聞こえた方へ、目を向けてみると、外套を被った奴の頭がフードごと無くなっていた。
訳もわからず、辺りを見回してみると、社の扉が先程より、開いているのが分かる。
その隙間から、どうやら何者かが居るか、隙間から手を外套の奴に向けている、これまた不思議な闇のような外套を被っている奴を見た。
「…だ、誰なんだ…」
呟くように、囁いた俺の声にソイツが反応したと思ったら……
「危ないところ、だったねぇ~」
耳の横から、声がしたと思ったら、ソイツがすぐ隣で俺の耳元で、声をかけてきた。
ソイツは、徐に外套の奴の手にある、俺の心臓らしきものを、手に取るとこう言ったのだ……
「あー、言いにくいんだけどぉ~……あんたこの世界から転生して貰わないといけなくなったからぁ~」
そう言って、手の中の心臓らしき物を、宙に放り投げたと思ったら、心臓が光輝きだし、魔方陣の様なものが、周りに浮かび出した。
その魔方陣が、光輝きだし辺りを、光で満たすと、不意に意識が薄れ始め。
なんとか堪えようと、顔をしかめて頑張ってはみたが、耐え難い意識の薄れに、徐々に俺の目は光を失っていった……