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俺にはやっかいな血が流れている  作者: ユキ
2.ちょっとした冒険
8/12

07.鞄の中の秘密


日本じゃ時期外れな砂漠の熱帯地。砂埃が酷く前も掠める。




その中で一人少年が杖をついて歩いていた。




干からびた顔、やつれた体、よろよろな足、そしてどこから出てきたか分からない杖。




限界....




「み、水を....ください....」



一人言のように言い放ったが、周りには誰もいない。




携帯もないし助けを呼ぶ事も出来ない。





ていうか俺が今ここに来させられた意味が分からないんだが....




干からびて死ねって事なのか。





「どこ、なんだよここ....」





息切れがすごい。




あまりの暑さに頭も痛くなってきた。





歩き続けて約3時間半。人一人どころか街一つない。




もしかして鳥取来たこれ的な軽さでいたんだけどここ、日本じゃない?....





今度こそ死ぬと思った。




林の中でケンに突き落とされた時は草木がクッションになってなんとか助かったが、次はそうもいかないだろう。




もう限界だ、一歩も動けない。




力尽きた俺はその場に倒れた。砂が熱い。





くそケン....一発殴らせろよ....




心の中で心底思った。





体に力が入らない、もう駄目みたいだ....




皆、今何してんのかな....




母さん....父さん......




父さん..........?





ピンチの時に開けろー





!!




そうだ! まだあるぞ、希望が。




茶色の汚いこの鞄。





肩掛けになっていて、父さんに渡されてから肌身離さず身に付けていた。(寝てる時除き)




最後の力を振り絞って、鞄の(ボタン)を外した。




その瞬間鞄の中から光が溢れ出した。




....何だ⁉︎




鞄の中から飛び出した眩い輝きを放つ光は空へと高上昇し、急降下して落ちてきた。




そして、段々光は収縮されていきー




『おっそーーーーーい!!』




何だ....これ....?



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