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教師のせいだ

作者: せきせい

10分小説、1作目。

「まともな教育さえ受けていればなぁ。いやまぁ教師に恵まれなかったな」


 就職活動にて面談を実施した帰り道、金本かなもとは言った。いつもの大学近くのカフェ。就活仲間の堂本どうもとに愚痴をこぼす。自分の面談での失敗を暗に示唆する一言だった。


「そうか。でも教育のせいにしていたらお前自身の学力すべて否定しかねないからな。ほどほどにしといたほうがいいんじゃないか。別に教師どうこうじゃなくてもお前はいろいろな能力や魅力があるんだから」


 自身を元気づけるためでもあるが、堂本は別段面談で悪い結果は残してきていない。金本のことが心配なのだ。金本は何かとマイナス思考に向かう傾向があり、堂本はそのケアにいつも務めている。口の悪い時もあるが、根はいいやつだ。


「まぁそういってくれるお前が面接官だったらどんなに頼もしいか。就職浪人するから早くいいとこの会社の人事部に入って俺を入社させてくれよ」


「そんなこと俺に言うより、そういうコネ作ったほうが早くて近道だと思うけどな。まぁいいか。それより就職浪人なんてお前、絶対にしちゃだめだぜ。お前の性格だとその先ずっと諦めそうだ」


「はっきり言うよなあ。でもお前の言うことはなんか説得力あるんだよなぁ。そういうのいいなぁ」


 金本は何でも人のものを良いなと思うことから始める。自己啓発本でそうした方がいいといったことを学んだのがきっかけだが、今では意識するまでもなくそういう思考回路が出来上がっている。だが、そうした金本の思考回路は、物事の裏を読むということをあまり深く考えなくなるという落とし穴の性質も併せ持っていた。

10分で書きました。

内容は思い付きのみです。

プロット、下書きなし、オチもありません。

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