15、ミッションリザルト3
東暦二〇一一年九月、北暦二〇一〇年九月、ロントによって、「異世界結合戦争」が始まった。
開戦から三ヶ月、ネオ・ブレイク軍は、神翼、超能、両世界に、多数の軍事基地を建設。その力を、二つの世界中に広めた。
最初に建設されたハワイ基地は、ジャスティスたちビクトリアによって破壊され、その直後に、サイコストは神翼世界のインド洋上の基地破壊を開始した。
当初はサイコストとネオ・ブレイクの一騎打ちとなると思われていたが、ビクトリアや、ロントが次々と戦闘に介入し、戦場は混乱を極めた。
それぞれが多かれ少なかれ被害を被り、結局、ビクトリア、ロントは撤退、インド洋上基地、インドシープラントは、降伏した。
その戦闘の最中、潤の父親、正男は、潤の血筋によって行われる、二次破壊を危惧していた。
その戦闘から、一月と経たないうちに、両世界の住民達は、口々に言った。
今年は、世界暦だと。
そして、戦闘より、一月の時が流れ、戦士達は、新たな戦いを体験することとなる。
今はまだ、それが分からぬまま。
人類も戦士達も、世界もまだ、知らない。
異世界の結合が、ありふれた奇跡か、運命的な偶然であるかを。