表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼の記憶-メモリー・オブ・メタル  作者: 風光Maybe
リミッターズ編
45/53

第45章:戦場、構築される

空気が震えた。


クロウの指先が払われると同時に、周囲の瓦礫が再構築されていく。


鉄筋は槍へ、ブロックは刃へ──規則正しく、まるで何かの“陣形”のように。


「……自動で戦場を“設計”してるのか」


カイが息を呑む。


「違う、これは……」 リンの目が鋭くなる。「私たちの戦術に“対抗”するように、即興で構築されてる」


ナナが一歩前に出る。「記録を読んでるって、そういうこと……私たちの過去の戦いを、構造に反映してるの?」


「無論」


クロウが静かに言葉を落とす。


「人の戦術には癖がある。反射のタイミング、仲間との連携、意識の置き所……  その全てが“過去の行動”に表れている」


「……それを読んで、地形ごと“罠”に変えてるってことか」 ゲンの表情が引き締まる。


その瞬間、足元から鋼の杭が飛び出した。 カイが反射的に飛び退る。だがそれすら、計算されていたかのように次の壁が迫る。


「こいつ……予測が“現実”を先回ってる……!」


クロウはまるで、ただの“動作”として手を振るう。 だがその一挙手一投足が、地形そのものを動かし、戦場を再構成していく。


「彼我の情報差は、致命的だよ」


静かな声。だが、揺るがぬ“確信”があった。


「人の記録を読み、戦術を組み替え、確実に制圧する。  それが──僕の役割だ」


その言葉を、誰よりも静かに聞いていたのはカイだった。


「だけど……俺たちは、“今”を戦ってる」


カイが踏み込む。 共鳴が爆ぜ、鋼が槍へと変化する。


「記録じゃ、俺たちの“意志”までは読み切れない!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ