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第13章:霧の境界

翌朝。

街に薄い霧がかかり始めた。


「……変じゃない? 天気は晴れのはずだよ」

ナナがぼそっとつぶやく。


霧は広がっていき、遠くの景色がどんどん白に飲まれていく。

その中に、不自然な“影”が見えた。


「動いてる……?」

リンが目を凝らす。


霧の中に立つ、黒い影。

人の形をしているが、まるで“記録映像”のように不気味なノイズが混じる存在。


「……侵蝕体じゃない。違う、これ……何かが“投影されてる”」

カイが鋭く言った。


その時、声が響いた。


《対象:観測開始。記録モード移行》

《行動ログを取得――感情反応を分析中》


ナナが叫ぶ。

「見られてる……!?」


そして霧の中から一体の影が跳ねた。

人間の姿を模した装甲型の個体。

だが、動きには“感情”すら感じさせる異様な自然さがあった。


「来るよ!」

リンの声と共に、カイが槍を構える。


彼らは知らなかった。

それが“新世代の観測兵”――実戦記録から生み出された、進化型の実験体であることを。


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