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3度目の5年玉

 4ヶ月経過秋を通り越して冬になっていた。借金は4千万程に減り、月々の返済が23万迄に減額出来た。同じ勢いで稼げるなら、あと4ヶ月で完済できるかも知れない。師匠が借金を、増やさないでくれることを祈っておこう。

 師匠が迎えに来る前日なので、買い物に出かけた。多分、山に戻って5年玉を使うだろう。5年分成長すると九璃達はゲームで設定した女子高生の年齢なので、道着を羽織るだけって訳にもいかないので、成長を予測した下着と道着のズボンを購入。下着売り場の雰囲気も、アッチとは違い、女性だけでメンズコーナーに立ち入るのは不審者扱いで、逆は普通に買っても誰もおかしいと思わない様だ。上は、ゲームで設定されたサイズのモノと、ペッタンコから膨らんでいく過程に合いそうなモノを3段階購入した。1人4種を2枚ずつ、下は多少伸ばしたりで対応出来そうなので、ゲームで設定されたサイズと、今ちょっと大きめなくらいなモノ、今のサイズでそれぞれ5枚ずつ。僕の分は今までトランクス派だったけど、寮や銭湯で見た他の人がブリーフばかりなのと、治療に来るお爺さんが偶にトランクスがいるだけだったので、ブリーフをまとめ買い。店にもトランクスはあまり置いていなかった。

 道着のズボンは成長したサイズで2枚ずつ自分の分ももうそんなに背も伸びないはずなので今のサイズを2枚。結構な量を買い込んだ。

 家に帰ると、送別パーティーを開いてくれた。コッチではギリ成人なのでお酒もOK、酔いが回って来ると凄い勢いで口説かれたが、取り敢えず何事もなく解放された。三つ子は探索能力を活かした探偵系の便利屋を始める開店資金が貯まったので冒険者は休業するそうだ。


 翌日、ギルドに行って専属解除の手続をして、明日から有効の青銅のバッヂを交付して貰った。ロビーで待っていると、師匠がやって来て、

「幾ら貯まった?」

「手持ちは200とちょっとですね。」

「ちょっとって?」

「5万程です。」

「じゃあ、買い物だね!」

 乗り合い馬車のチケットと食器や調理器具を買い、後は保存食。200万を残して使い切った。


 九璃達の学校(的な所)に行くと、受付でお金を渡すと同じように九璃達を呼んでくれた。ただ違うのは、渡したのが200万だった。

「200要るんなら言って下さいよ、前回が百万だったから、今回もそうだと思ってたんですよ!」

「足りたから良いではないか。それよりさっき『手持ちは』って言ったであろう?他はどうしておる?」

「借金払いですよ、もう黙って借金作ったりしないで下さいよ!」

「はて?何の事じゃ?」

師匠が誤魔化しているうちに九璃達がやって来た。たった4ヶ月で一段と大人っぽくなっていた。停留所で馬車を待ち、登山口までガタゴトと揺られた。


 山を登って家に着くと、畑仕事やワナの見廻り等など、師匠の指示がマシンガンの様に降り注いだ。一通り済ませて晩ごはん。食後は5年玉を使うバズなのでしっかり食べで、着替えの紙袋を持って、師匠の指示を待った。

「ほれ、5年玉。なんじゃ?その袋?」

「着替えですよ、僕はもうそんなに伸びないけど、この娘達はまだまだ伸びるし、オトナになるから一応準備しといたんです。」

「どれどれ、ほう、色気付きおって。ブリーフか。」

後でヨーコに聞いたら、中身のサイズが解るブリーフの方が女性ウケが良いとの事だった。師匠は何か言いかけて、それを飲み込んで

「それなら、あ、まあ良いか、では行って参れ。」

 倉庫に行って、同じように5年玉を割った。やはり同じように影の師匠が出て来て、食料調達の司令が出た。倉庫を出ると、煉瓦の家も無く、前回作った畑は元通りの荒れ地に戻っていた。

 罠を掛けて回り、山菜やキノコを集めた。途中鹿が居たので魔力弾で仕留めた。

 取り敢えず、鹿肉で数日持ちそうなので、翌日は畑に専念した。1日で畑になり、影の師匠に種を強請った。

「手際が良いのう、ほれ。」

3日目で種蒔完了、前回試してみたかった事を提案してみた。影の師匠は、特に禁止は無いとのことで早速取り掛かる。 

 朽ちた倒木に生えるキノコをそっと採って、倉庫裏の日陰に並べた丸太の上で菌を撒き散らす。丸太はよくそのキノコが生えている種類の木で折れて落ちていた物を拾って来た。上手く行けばキノコ栽培ができるかもしれない。


 食料調達はすっかり慣れたけど、夜は相変わらず落ち着かない。灯りを消した時にはそれぞれが毛布に包まっているけど、朝起きると必ず誰かが一緒に包まっている。ただの添い寝?別に何かする訳ではないが、皆んな寝るときは全裸なので、これから成長していくともっと落ち着かなくなりそうだ。


 食料調達と魔法の修行で1年が過ぎた。畑の収穫も順調、ワナも結構掛かるようになった。キノコの栽培も順調で、修行に多くの時間を掛けられるようになって来て、魔法と平行して剣の修行も始まった。始めは短剣のおさらい、きちんと身に付いて居るのを確かめてから、色々な種類の剣や槍を一通り習った。偶然なのか当然なのか、ゲームキャラが扱う武器がしっくりくるようで、九璃は刀、八絵はロングソード、七歌はどれもまぁまぁで、弓に特化することに、六姫と五姫は一般的な剣、僕は大剣をメインに習った。1年程で剣はボロボロになった。

「そろそろ新しくしよう。」

影の師匠は、皆んなの武器を用意した。

「こんなに色んな剣が出てくるんなら、着替えや食料も出ると便利ですよね?」

「何じゃ?欲しがらんから出さないんだよ、何が欲しい?」

取り敢えず米を頼んで見ると、俵で出て来た。ちゃんと精米されているので、食料調達に余裕が出来そうだ。


 九璃達は12歳(位?)になり、用意しておいた下着が役立つようになった。素肌に道着だったので襟元が崩れると、モザイクが掛かる部分が丸見えだったのが、下着がチラリになって露出としては一歩後退の筈だが、子供の全裸から、大人の半裸って感じで、アッチの世界基準の性欲が下半身に変化をもたらせた。なんとか誤魔化して修行に打ち込んだ。


 日々、修行に明け暮れ四年が過ぎた。剣は身体に馴染み、魔法は高度になっていった。道着のズボンは予測通りの消耗で、最近、最後の1枚をおろした所。下着もほぼ予想通り、成長過程で直ぐに合わなくなったりもしたが、今はゲームキャラの設定のサイズになっていて、ジャストフィットで着けている。僕のブリーフも含め、下は問題なかったが、飾り気のない極ノーマルな白はあまり評判が良くなかった。過去2回の経験から、通常露出しない部分が丸見えにならずに済んだだけでもファインプレーだと思っていたが、好みのモノを、影の師匠に頼めば出してくれるので、然程感謝されていない。皆んなは好きなデザインのモノを頼んでいた。


 食生活が安定して、心置きなく修行に打込んでいるが、夜は相変わらず落ち着かなかった。皆んなすっかり成長して、幼児体型の六姫と五姫でさえ、控えめながら確実に実っている。七歌に至っては大きめな僕の手のひらでも思い切り溢れていた。あっ、たまたま事故的にね、目覚めた時にそこに手があっただけで・・・。自分に言い訳してどうするんだ?朝の生理現象で固くなったモノが余計収まらなくなるので、慌てて畑に出て、朝食分の野菜を収穫した。


「そろそろ良いじゃろ。」

魔法の修行の前に珍しくミーティングっぽく並ばされた。

「ゾロ、こっちへおいで。」

師匠の前に行くと、両手首を軽く握られた、何かの呪文を唱えると真っ黒な腕輪が現れた。

「コレ付けて修行ですか?」

「いや、今まで見えんがずっと付いてたんじゃ、ガツンと壊すといい。」

両方の腕輪をぶつけ合うとカンタンに砕けた。師匠は軽く頷いて全員の腕輪を見えるようにした。それぞれ砕いたがそれ程開放感は無かった。

「あの岩に風の魔力弾を撃ち込んでみな、軽くでいいよ。」

軽くって言っも、跡が残ったほうがいいよね?五分位の魔力で岩を狙った。しっかり捉えた的は無くなっていて周りに砂利が散らばっていた。

「百分の1に抑えておったから、今までの感覚で使うと百倍の威力じゃ、ちゃんと調整して使うんじゃ。」

皆んなも試して砂利を増やした。

「じゃ、次の段階ね!」

師匠の指示に従い目を閉じると、瞼の裏?暗い中に文字が浮かんで見えた。何かの呪文だろう。それを読み上げると、激しい脱力感、魔力枯渇のような感じになって気を失ったようだ。

 どのくらいノビていたのか解らないが、割とスッキリした目覚めだった。

「おや?もう気が付いたんだね、まだ3日しか経ってないよ。」

3日()だよね?気を失ったのは僕だけじゃなく、皆んな昏睡状態だった。

「お姫様は、王子様のキスで目覚めるんだよ!」

え?僕がするの?童話の王子様はセクハラって言われて無いけど、無抵抗の唇を奪うなんて、僕にはムリ、他に方法は無いんだろうか?

「フフフ、冗談だよ。普通は10日位掛かるから、待ってりゃ起きるさ。まあ、コッチにおいで。突っ立ってないでしゃがみなさい。届かないだろ!」

影の師匠は、僕の額に手のひらを翳して、

「うん、大丈夫だな。魔力を試して見るか。」

外に出て、岩を的に魔力弾を試した。調整可能な限り弱い弾を飛ばそうとしたが、不発?ポソポソとなんとなく魔力が拡散した。不思議に思っていたら、

「魔力はかなりの弱くなっているから色々試すんだね。」

少しずつ強めて飛ばして見ると、知らずに腕輪付けていた時の十分の1位だろう。魔力アップのトレーニングをしながら皆んなの目覚めを待った。

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