目覚め
急いで仕事から帰って投稿しました。よろしくお願いします。
額に誰かの手が触れて、目が覚めた。
ここはどこだろう・・・私は生きているの?
目を開けると、上品で優しそうな年配の女性と目が合った。女性の後ろには、メイド喫茶の店員さんのような若い女性が二人立っている。
「お目覚めですか?姫様。」
『姫様?』なんの冗談だ? それよりここはどこ?大災害でメイド喫茶が救護所になったのかな?
でも、メイド喫茶なら「姫様」ではなく、『旦那様』ではないのか?
起きぬけの回らない頭で考えていると、その女性は、「リリー、急いで陛下にお知らせして。」と若い女性の一人に指示し、私の方に向き直ると、「姫様はもう5日もお目覚めにならなかったのでございますよ。どれだけ心配したことか。ほんとうにようございました。」と涙を流した。
また変なキーワードが出てきたぞ?『陛下』?
これは夢だ、夢に違いない。そう思った私は、もう一度寝ることにして布団を頭からかぶった。
・・・・・・
しばらくすると大きな足音が響き、勢いよくドアが開けられた。
「姫が目覚めたとは本当か?」
大きな声が部屋に響き渡った。
「姫様はお休みです。お静かに・・・」
「そ、そうか、目覚めたのならまあよい。また後程来るとしよう。」
そういうと、その男性はドアを開けて出て行った。
「本当にせわしない方・・」女性はあきれたようにそういうと、私の方に声をかけた。
「姫様、お目覚めでございましょう?お腹がお空きではございませんか?」
そういわれて、布団から顔を出したとたんに、お腹が上品にくぅっとないた。
顔が赤くなるのを感じながら、私は、とにかくここがどこか確認しなくてはと思った。
「ありがとうございます。ここはどこですか?私は『姫様』ではありませんが?」
いつもよりか細い声がでた。ん? 煙で声が枯れたのかな?
「何をおっしゃいます。あなたはこのローデシア王国第一王女レティシア・エリザベス・ローデシア様ではございませんか。姫様、まさか、私のこともお忘れですか?」
すがりつく女性に戸惑いながら、ふと横に目線を向けると、大きな窓の外は広いテラスになっており、ガラス越しに燦燦と日が差し込んでいる。
その横にある大きな鏡には、室内の様子が映り込んでおり、ベッドの上に体を起こしている少女の姿が・・・
え???
驚いたような顔でこちらを見ている少女は、ゆるくウェーブのかかった長い金髪に、零れ落ちそうなくらい大きな瞳はアメジストのような美しい輝きを放ち、水蜜桃のようなほほに、バラのつぼみのような唇・・・正真正銘のお姫様・・・ 年齢はどうみても15歳くらい?
何このべたなラノベのような展開は? 私はこの王女様に転生したの?
ショックのあまり気を失った私の意識に残ったのは、「夢なら覚めてくれ~~~」という思いと、「私の鍛え上げた筋肉を返せ~~~」だった。
明日から5連休です。頑張って投稿しますので、読んでください。