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プロローグ

初めての投稿です。一応プロットはできていますが、そこまで行きつくまでに何が起こるか著者にもわかりません。

最後まで楽しんでいただける作品にしたいと思います。温かい目で見守ってください。

残酷な描写はできるだけ避けたいと思っていますが、物語の性質上避けられない場合もありますのでR15としました。

よろしくお願いします。

 私は如月瑞希、29歳。とある小さな地方都市の小さなスポーツクラブのインストラクターをしている。

インストラクターとはいえ、受付から営業終了後の掃除までこなす雑用係でもあり、朝から晩遅くまで働くなかなかハードな仕事である。

 勤め始めたころは、三食昼寝付き玉の輿を夢見たものだが、よくよく考えてみれば、セレブな方たちは、いわゆる〇〇などの大手スポーツクラブにお通いになり、こんな小さなところに来られるわけもなく、毎日、近所の八百屋のおじさんたちや会社帰りのサラリーマンさんのお相手をして毎日を過ごしている。

夜遅くまでの仕事のため、家にはほぼ寝に帰るだけで、楽しみといえば、仕事帰りにコンビニでおつまみを買って、家呑みするビールという、おやじのような生活を7年続けているうちに、干物女寸前もうしっかりそうなのかも・・・になってしまったアラサーである。

 外見は、そう美人ではないが、まあ10人並みの顔と、インストラクターらしくしっかり鍛えた筋肉質の体、利用者のおじ様たちに受けはいいが、彼氏いない歴〇年・・・ 

 そんなある日、早出のシフトでいつもより早く上がり、コンビニで今日はどんなおつまみ買おうかな~と考えていたところへ、悪友の真理愛からLINEが入った。

 「どうせ、家呑みする気満々だろ~? 駅前の居酒屋で待ってるから早くおいで~」

 真理愛は、仕事以外ではほぼ引きこもり状態の私を世の中に引っ張り出してくれる、ありがたいような、はた迷惑なような友達で、とある商社の受付に座っている、華やかな美人である。

 こういう風に誘いが来るときは、何人か取り巻きの男子を連れていることが多く、私に取り持ってくれようとするのが少しうざい。

 心をコンビニ方向にさまよわせながら、とりあえず駅前に向かって歩き始めた。

 真理愛にその気はないものの、私が行けば彼女の引き立て役になるのは必然で、そう思うと気が重い・・・

などと考えながらとぼとぼ歩いていると、「ん?なんだか焦げ臭い!」

 前のほうにある何かの工場の窓ガラスがやけに赤い・・・ 火事?

 ちょっとまって、あの工場って花火工場だよね? もう少し先にはガソリンスタンドもあったはず!!!

 落ち着け、落ち着いて、とりあえず119番・・・・

 震える指でスマホを操作しようとしたその時、ガラスの割れる大きな音がした。

 急いで物陰に隠れようとした私の目線の先に、小さな女の子がいるのが見えた。

 私はとっさに、鍛え上げた脚力で女の子に走り寄り、上から覆いかぶさった。

 その直後、轟音と爆風が私に押し寄せ、光と熱に包まれた私は意識を失った・・・

 


 


お読みいただき、ありがとうございます。

随時更新していきたいと思っています。

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