表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/95

FIAT 500X 参

「どう考えたってヘンでしょ。一部に人気があるにせよ、御堂永遠はデビューして一年しか活動していないのよ。しかも、それほどメジャーな作品にも出ていない」


 マネージャーでもある母からそう言われると少しヘコむ。


「それで仏眼が関わっていると判断したのか」


 遙香は肩をすくめるような仕草をした。


 聞き慣れない名前に朱理は戸惑う。


「え? どういうこと? ブツゲンってだれ?」


 遙香はチラリと隣でウトウトする刹那に眼を向けた。


「気にしないで話して、秘密は守るから」


 刹那は眼を開いて遙香を見つめた。


「別に秘密ってわけじゃないわ。親戚との込み入った事情を知られたくなかっただけ」


 渋い顔をする。


「それって秘密じゃないの?」


「秘密にしておけたらいいんだけどね」


 溜息交じりに遙香が言った。


「どういうこと?」


 何だか不安になってくる。


「例によって例の如くよ」


 遙香は法眼の弟、佐伯仏眼について話し始めた。朱理は、先ず祖父が婿養子だったことに驚いた。また、厄介事が起こりそうな予感がする。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ