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1話

遅くなりました!

こんな小説ですがどうぞよろしくお願いします!


今回はもう一人の主人公視点です。

~???~視点


「ハァハァ…くっ来るな!」


オーガに追いかけられもう半日くらい経ったのかもう分からない、街の化物共は追いかけられる俺を見て嘲笑ったりゴミを見るような目で俺を見る、街の数少ない人間は俺を見てみぬふりして事をやり過ごそうとしている、誰も俺を助けようとしてくれない。

俺を犠牲にして何時あの化物に殺されるか分からない日常を何事もなく送ろうとしている、魔物を倒せそうな剣士も助けてくれない…皆自分の身が可愛いんだ、仕方がないよなこの世界は力こそ正義、弱い弱者はより強い強者に虐げられる運命にあるんだ。


「くそ!何時まで追い掛けてくるつもりだ!」


まぁ俺を食らうまでだけどな…

路地裏に逃げたり障害物を倒してバリケード作ったりしたけどそんなものは意味がなく簡単に突破されてしまう、どうしてこうなったか正直覚えてない、気がついたら勝手に彼奴等に目をつけられ勝手に追いかけられただけ。

俺を守ってくれる父さん母さんは居ない、俺がまだ赤ん坊の時殺されたらしい。

良くここまで生きてこれたのは我ながらすごいと思う。


「グアッ!」


オーガが投げた包丁が俺の足を掠めた、痛みで体制を崩しオーガを睨み付ける。

奴らは気持ち悪い笑みでジリジリと俺の元に歩み寄る。


「グヘヘヘ」

「嫌だ…来るな!俺はまだ死にたくないんだよ…」

「嫌だと命乞いされてもなぁ俺たちゃあ腹ペコで死にそうなんだよ、大人しく俺達に喰われろや」

「仮にもテメェを逃がしてもその出血で生きられるわけねえだろぉ?」

「そこら辺での垂れ死ぬより俺達に喰われた方が利口じゃねぇか!」


どの部位を喰らおうか舐め回す様に俺の身体を見てくる、気持ち悪い…こんな奴らに食われるくらいならバーアムの火山の火口に身を投げる方が1000倍マシだ。


「俺は…こんなとろで死ぬわけにはいかないんだよ…だから、どんな卑怯な手を使ったて必ず生き抜いてやるんだ!」


目の前にあった包丁を取り、体制をふらつきながらも立て直す。


「ふん、弱い癖に意気がってよぉ…そんなに死にたきゃ死なせてやるよぉぉ!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


オーガが斧を振り上げた瞬間俺は目をつぶり来るべき痛みを覚悟した。

しかしいくら待てども痛みが来ない、僅かに残った勇気を振り絞り目の前で何が起こったのか確認する。


「え?」

「ピゥィィィィ!」

「くそ!離れろ!」

「この糞鳥が!まずテメェから切り裂いてやろうか!」


目の前で繰り広げられていたのは両腕に羽が生えた女の人?がオーガに数人で襲い掛かっているところだった。

意味が分からない、何であの女の人達はオーガに襲い掛かっているんだろう?俺を助けてくれたのか?それとも単なる補食として襲っているのか?

もうどっちでもいい、とにかく早く此処から逃げなきゃ次は俺が襲われるかもしれない。

はっと我に帰った俺は痛みで力が入らない足を引きずりこの場から逃げようとした。


「逃げんじゃねぇ糞がぎゃ…」

「えっ?」

「ひぃぃぃぃぃ!」

「なんじゃこりゃあ!どうなってんだよどうしていきなり…ひぃ!」


この場から逃げようとした俺に向かって斧を振り上げたオーガは一瞬で赤い鮮血を勢い良く吹き出しべチャリと気持ち悪い音を立てて倒れた。

何が起こったんだ?俺に襲い掛かってきたオーガは自身の血で出来た血溜りに倒れている、他の奴らも羽の付いた女以外は突然の出来事に動揺し、何かを見つけたのかその顔は恐怖にそまっていた。

状況が把握出来てきたのか気持ち悪くなり吐き気がした。


「なんとか間に合いましたか、殺されてなくて良かったです、しかしこのシュヴェルツェで力無き民に危害を加えるなどこの私が許しません、捕らえよ!」

「はっ!」

「クソ!離せよこのやろう!」

「やめろぉ…俺はまだしにたくない!」

「…助かった…のか?」


兵士達がオーガ達を捕まえている、どうやら俺は助かったみたいだ。

俺はホッと息を吐きリーダーであろう男を見た、手に持っている槍に血が下っている、あのオーガを殺したのはあの人か…

あの槍の血が下っている部分が少し不気味に光っているような気がした、気のせいか?

兎に角どんな形であれ俺を助けてくれたんだ、お礼を言わなくちゃ…

不意にあの男の人と目が合った、心臓がドキリと音を立てる、俺の心情を知ってか知らずかあの男の人は優しく微笑み、馬を下りて俺の元に歩み寄った。


「大丈夫ですか?すみません、私がもう少し早くこの場に駆け付けていればこんな怪我をすることはありませんでしたのに…」

「あ…アンタのせいじゃないからあ…謝んないでよ、襲ってきたのは彼奴等なんだし…それにアンタ達が助けてくれなかったら今頃俺は死んでたし…助けてくれてありがとう」

「いえ当然の事をしたまでです、この世界に貴方の存在は無くてはならないのですから」

「無くてはならない?」

「えぇ、種族がどうであれ貴方はシュヴェルツェの民、民を危険から遠ざけるのが我々の仕事です、しかし民を守ると言っても種族差別のせいで全ての民を守ることは出来ないのが今の現状ですが…」


種族差別、魔物が俺達人間を意味嫌い自分たち人間を痛め付け奴まるで下僕の様に扱う、だから俺はこの世界が嫌いだ。

男の人は悲しそうな顔をし俺を慰めるような手つきで撫でる、他人から触られるのはあんまり好きじゃないが何故だかこの人に触られるのは不思議と嫌じゃない寧ろ心地好いと思った。


「イッ!」

「すみません、治癒魔法はあんまり得意としていないので止血程度ですが今は此で我慢してください、足の手当ては後程城で致しましょう」

「え…城で!?」


この人今何て言った?城?嘘だろ…城といったらアレだろ…魔王の城だろ?魔物が沢山居るだろ?

人間の俺がそんな所に行って大丈夫なのか?何か反感をかって殺されたりしないよな?俺生きて帰れるんだろうか…

そんな俺の心情を読み取ったのかクスリと笑った。


「そんなに動揺しなくても大丈夫ですよ、城の者は此処と違って優しい方ばかりですよ、貴方を取って食ったりなんかしません」

「え?」

「全部顔に出てましたよ、城の者は皆平等に扱ってくれますよ、それに城には貴方と同じ人間も勤めていますよ」

「本当か!?」

「本当です、誰も貴方を攻めたりしませんよ」


その事を聞きホッとした、城の魔物達は此処とは違うみたいらしい、命の保証は有りそうだ。

俺以外の人間も居るみたいだしとりあえずこの人達に着いていくことにした、此処に残ってもまた襲われるかもしれないし。


「私としたことが自己紹介を忘れていました、私はトールと申します、貴方の名は何と言うのですか?」

「お…俺の名前は…アーサー」

「アーサーですか、リュミエールの英雄の名ですね、良い名です」


トール…さん?はどこか懐かしそうに目を細め微笑んだ、知り合いなのかな?

トールさんは俺を抱き抱えたまま馬に乗った後オーガを取り押さえている兵士に牢獄へ連行しろと命令した後西の方角へ馬を走らせた。

あの方角に城があるんだなぁと呑気な事を思ってたらトールさんが言っていた牢獄が頭を過った、多分彼奴らは牢獄に連れられた後いろんな拷問を受けて監獄へと移されるんだろうな。

此処では何か罪を犯して捕まった奴は最初牢獄に入れられ様々な詰問と拷問を受ける、その後受刑者は牢獄から監獄へと移される。

監獄に入ったが最後生きては出られないらしい、脱走した者は連れ戻され死より苦しい拷問が待ってるという、しかし罰は脱走犯に限らずその家族にまで罰が下るらしい、噂だから本当かどうか知らないけど…

暫く馬に揺られてるけど正直に言おう、滅茶苦茶気まずい。

トールさんは黙って馬を走らせてるし他の兵士達も当たり前だけど沈黙を魔物ってるし正直どうしていいか分からない、話題を持ち掛けようと話し掛けようとしても周りが怖い。

「トール様に気安く声かけるとは」「身分を弁えない無礼者が」

っと聞こえてきそうで怖い…


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、この者達は貴方をとって食おうとはしませんよ」

「えっ?」

「見た目が恐ろしく子供を取って喰いそうな姿ですが彼等は心根がとっても優しい方たちなのですよ」

「アンタ今さりげなく一番酷い事言ってるからね!?」


心なしか近くにいた兵達はトールさんが放った言ノ刃でバッサリと切られていた。

可愛そうに…多分気にしていたであろう事を自分の上司に容赦無く言われ心がボッキリと折れてしまったみたいだ、この人酷いこと言った自覚無いみたいだ、わざとなのか悪気がないのか分からない…


「見えて来ましたよ、あれが我らが城アルストルです」

「あれが魔王の城…想像と違う」

「フフッ、暗雲立ち込める邪悪な城を想像してましたか?残念ながら空は晴天ですし城も邪悪な城ではなくシュヴェルツェで一番美しい城ですし城下も活気溢れ皆心優しい方ばかりです、メルガルトよりアルストルのほうがアーサーさんも断然住みやすいでしょう」

「えっ?人間の俺が彼処に住んで良いの?」

「はい、貴方の様な方がアルストルに居てくれれば姫殿下の好き話し相手となるでしょうしそれに…

貴方は全然飽きませんから」


トールさんの目が面白そうな玩具を見つけたというように目がキラキラと輝いている、もしかすると俺はとんでもない奴に拾われたのかもしれない…

城下街…確かシュターゼといったかな?兎に角その大きな街並みを眺めたらそれは俺が想像していた物と360℃違っていた。

街は各々の魔物や人々で賑わい争い事もなく互いに笑い合い交流を深めている様に見えるし、街並みも俺の居たメルガルドとは違い道もちゃんと整備されていて草木も生い茂りまるで前に本で見たリュミエールの様だ、俺が興味津々で周りを見ていると、トールさんはクスリと笑い俺の頭を撫でた。


「フフッ想像と違いましたか?」

「うん、魔王が住む居城の城下と聞いたからてっきり暗黒的な何かを想像してた」

「外から来た者は皆そう言います、シュヴェルツェは闇を意味しますからね、それだけのイメージだけでこの世界に来た魔物、人間達はこの街…いえこの世界そのものを見て驚かれますよ。

リュミエールは人間の世界、魔物達は一応居る事は居ますが数が極端に狩られるのも相俟って少なく私達にとってはとても生きづらい世界なのです」

「そんなに違うの?」

「リュミエールは人間が統治し私達魔物を許さず迫害し続けています、もし一瞬だけでも目の前に立って見なさい、殺されますよ確実に。

だからあの世界に居る妖精や精霊達は人の前に姿を現さないのです」


トールさんは少し寂しそうな顔で俺を頭を撫で続ける。

あっちの世界はこの世界とあんまり変わらないんだな、此処では人間が迫害を受け向こうでは魔物達が殺される、正直ちっぽけな俺にはわからないわかるはずがない、俺は魔王を倒す使命を持った勇者でも頭の良いわけでもない、リュミエールでの魔物に同情とか俺には出来なかった。


「悩んでいる顔ですね、そうです思う存分に悩みなさい少年よ、その悩みは時として自信を成長させる糧にもなりますから」

「ねぇ、リュミエールに居る妖精達はシュヴェルツェに逃げないの?」

「現在リュミエールに住んでいる妖精や精霊達は各々水や炎、木や大地など守護し司っています、彼等のほとんどは自信が守る地を離れられないのです」

「辛くはないの?」

「私はリュミエールに居る妖精ではないのでそこら辺は知りませんが彼等人間が精霊達に危害を加えるのはそう滅多に無いです、姿を表さないのも一つの理由ですが一番の原因は彼等が生み出す魔素ですね」

「魔素?」

「簡単には魔法の源です、人間達は我々とは違い魔法が使えないのです、魔法を使う人間…正確には魔術師達は精霊達が生み出す魔素を自信の魔術に変換しそこで漸く魔法として使えるのです、まぁ精霊達の気を悪くして魔素を生み出さなくなったら彼らは“終わり”です」

「おっ…おぅ」


なにも終わりを強調しなくとも良いじゃん…

リュミエールは確かにシュヴェルツェの敵だろうけどさ、顔は笑っているけれど目が笑っていない、まるで人間に力を貸してても此方の味方、その気になれば人間の魔法を無力化出来るのです。

と目で言っている様に見える、この人以外に腹黒いんだな…


「稀に彼等と契約し絆を結ぶ者もいますけど…」

「…返す言葉も見つかりません」


そんなこんなで城門の前までやって来た。

目の前のに聳え立つ門は巨大で圧倒的な威圧感を放っている、全身から汗吹き出た、まるで今から魔王に謁見する様な心境になる。

アカン…体が震えて思うように動かない。


「そんなに震えなくとも良いですよ、城門は城を守る砦ですのでそれなりに威圧感は凄いですが馴れれば美しい門ですよ」

「これでそれなり?

それなりどころじゃなく滅茶苦茶押し潰されそうになってるんですけど」

「それは貴方がまだまだ若輩者という証拠です、大丈夫その内嫌でも馴れます。

それに今の代の王は貴方が思っているような恐ろしい方ではありませんよ」

「それってどういう「開門しますよ」」


目の前の大きな門が開いた先には俺が想像していたのより遥か斜め上にいっていた。

城全体が白を基調としており草木に溢れ水が豊富にあちらこちらに流れている、俺でも言葉を失う程美しいと思う光景だ。


「これが魔王の城?なんか想像と違うんだけど…」

「えぇ、美しい城でしょう?魔城アルストルは歴代の王が降臨される事に姿を変えるのです。

過去には素朴で質素な城だったり何処かの遺跡なのではないか?と思わせる城だったりカラクリが沢山あったカラクリ城とか趣味の悪…個性的で芸術性溢れる城だったりしましたよ」

「今趣味の悪いって言おうとしたよね!?」

「はて何の事やら…」


俺のツッコミを華麗にスルーし城内へと入っていく、城内もとても美しくまるで神聖なる場所へ来てしまったと錯覚させた。


「スゲェ…」

「とても素晴らしいでしょう?今代の王は素晴らしいセンスを御持ちになられていてこの様な美しい城へと代わったのですよ」

「へぇ~凄いなこんなでっかい城が代わるなんて、トールさんは迷ったりしないの?」

「…馴れれば迷いません、馴れればね…傷が悪化してはなりませんので急ぎましょうか」


どうやら迷子になる様だ…この様子だとトールさんも迷ったりしたのかな?

トールさんに抱き上げられやや急ぎぎみでやって来たのは日当たりが良く落ち着いた雰囲気の部屋だった、窓際の椅子に座っている赤毛の女の人が此方を見てパタリと読んでいる本を閉じた。


「おやトール、その坊やがメルガルドで襲われていた例の子かい?」

「えぇ、足を怪我しているので貴女の力で治してください」

「まったく…帰ってアタシの所に真っ先に来たと思ったらコレかい?嫁使いの荒い人だねぇ…この場合人ではなく竜か。

どれ見せてみなさい、こりゃ手酷くやられたね、一応応急措置として出血は止められてはいるけれどトールはこの手に弱くてね痛かっただろう、大丈夫アタシが坊やの傷を治してやるから安心しなさい」


女の人が俺の足を取り何かの魔法を掛ける、暖かな光と共に傷がみるみるうちに消えていった。


「スゲェ…傷が消えた」

「これで普通に歩けるだろ」

「ありがとうございます、えっと…」

「あぁ、自己紹介が遅れたね。

アタシはフィーリッゼ、そこの済まし野郎の妻さ」

「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」


マジかよ!トールさん姉さん女房と結婚してたのかよ!

独身かと思ってた…


「フィーリ済まし野郎とはなんですか済まし野郎とは、私は産まれた頃からこの顔です」

「少しは顔の筋肉動かしたらどうだい少しはマシになるだろ?」

「動かしたいのは山々ですが生憎顔の表情筋が僅しか動かないのですよ」

「なら身体ではなく顔を鍛えな」

「嫌です、鍛えてこれ以上私がモテたら貴女が困るじゃないですか」

「自画自賛するんじゃないよ、アンタがモテようとアタシはどうもしないよ!」

「つれないですねぇ…」


リアル夫婦漫才見ながら足の具合を見る、傷も消えたし痛みもない…フィーリッゼさんの魔法のおかげで元通りになった。

傷も治った事だし俺のこの城に居る理由もない、このあと俺はどうなるのだろう?何処かの施設に入れられるのだろうか、それともシュターゼに住まわせもらえるのか?


「ところで坊や名は?」

「アーサー」

「アーサーか…昔トールを唯一瀕死に追いやった男の名じゃないか、良い名じゃないかアンタ将来有望だよ。

それに何処かあの男の面影もあるしね」


フィーリッゼさんが俺の頭をワシワシと撫でる、その手は何処か嬉しそうだった。


「そういやアーサーの親はどうした?」

「…親は俺が物心つく前に死んだ」

「…そうかい、辛い思いをさせちまったね」


フィーリッゼさんが俺を優しく抱きしめる、フィーリッゼさんの体温が優しく俺を包み込む。

俺は心地よい体温に少しだけ泣きそうになった。


「決めた!」

「何が決めたって?」

「今日からアタシ達がアンタの親だ!」

「「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」」


今この人何て言った?親だと言ったよねこの人!?さっきから黙っていたトールさんも凄く驚いている。

トールさんも読めない人だと思っていたけどフィーリッゼさんは更に上をいっていた。


「良く考えなさいフィーリ、いきなり私達がこの子の親になるだなんて勝手がすぎます!

アーサーもいきなり親宣告されても困るだけですしましてや私達には子が居ないのですよ!」

「だからこそだよ、この子には親が居ない、親の愛を知らないんだ。

トール、アーサーに今必要なのは親の愛なんだよ、大丈夫アタシ達は良い親になれるさ、これは竜の本能ではないアタシ自身が望んだ事だよ」

「…分かりました、そこまで言うのなら私も覚悟を決めましょう。

しかし此方の一存では決めかねますので最終的にはアーサーに判断を任せます」

「どうだい、悪い話じゃないだろ?」


二人が俺を見る、どうしよう身体の震えが止まらない。

此はなんだ?恐怖でも怒りでもない感情、そうか…これは嬉しいんだ、嬉しさで身体が震えてるんだこの二人は俺の親に成ってくれる俺を愛してくれる、こんな周りから意味嫌われていた俺を…


「どうしました?」

「こんな俺で…良かったらよろしくお願いします」

「あぁ、喜んでよろしくされてやるよ!」


あぁ…俺はとんでもない奴の息子になったようだ。

トールよりアーサーの方が表現しやすいですね…

次回もよろしくお願いします!

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