表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

見えない人(1)

少しだけ投稿。

書いてる途中で美柑の性格と文体がミスマッチしているように思えたので

少し変えました。

「ふぁ〜ぁ」

「眠そうだね、美柑ちゃん。」

「昨日夜更かししちゃってさー。」

「早く寝ないと肌に悪いよ?」

「わかってるんだけどさー。」


と、4時間目の授業の終わりを告げる鐘が鳴った。


「やっと終わったねー。」

「よぅしお昼ご飯だー。今日は何かな〜?」


と、言いつつ小鞠ちゃんのお弁当の中を覗く。


「何で他人のお弁当の中身を見てるのかな?美柑ちゃん?」

「え?だって他人の家のお弁当って美味しそうに見えない?」

「たしかに見えるけどね…」


と、呆れ顔の小鞠ちゃん。


私はそーっと箸を伸ばして…


「ほい、この唐揚げは頂いたぁ!」

「いつの間に!?」

「おいひぃね〜」


私を見つめる小鞠ちゃんの顔はとても幸せそうだ。

まさか怒らないなんて…小鞠ちゃんは優しいなぁ。


「榊さん、浅井先生が呼んでますよ。」

「え?何かしたかな……。棚橋さんありがとね。」

「いえいえ。」


私は小鞠ちゃんと職員室に向かった。



「榊さんここへいらっしゃい。」


職員室に入るやいなや浅井先生はそう言ったので、仕方なく私は椅子に座った。嫌な予感しかしない。


「榊さん、昨日の教室の掃除やっていませんよね?」

「あぁ〜、忘れてましたすみません。」


浅井先生はため息をつくと「今度からは気をつけてね。」と一言言ってから、


「あ、そうそう。罰として代わりにこのプリントを生徒会室に届けておいてね。」

「えぇー」


「めんどくさいなぁ」と思いながらも「はーい」と返事をした。


プリントを持って職員室を出ると、小鞠ちゃんが待ってくれていた。


「怒られたの?」

「まあねー。代わりにこれ運べばいいんだってさ。」


と、私は笑いなから言う。


「私も持つよ?」

「別に大丈夫だよー。一人で持てるって。」

「いいからいいから。」

「じゃあお言葉に甘えてっ。」

「初めからそのつもりだったんでしょ。もう。」

「そんなことないってー。」


またも冗談混じりに言う。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ