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出逢い

ざっとキャラ紹介


主人公


(さかき) 美柑(みかん)

133cm。本人は背が小さいことをを気にしている。私立御伽坂学園中等部2年生。



花城(はなしろ) 小鞠(こまり)

142cm。美柑の幼馴染み。美柑のことが大好き。


一ノ(いちのせ) 叶愛(かなり)

134cm。美柑のクラスメイト。。生徒会長。威厳はない。暴走すると周りが見えなくなる。美里に頼り切り。


棚橋(たなはし) 美里(みさと)

147cm。美柑のクラスメイト。生徒会副会長。いつも会長の世話に手を焼いている。男嫌い。

カーテン越しに差し込んだ光で目を覚ます。

体を起こして暫く睡魔と闘っていると、私を呼ぶ声が聞こえた。


「起きなさーい!朝よ!!」


「ふぁーい」


まだ眠気も抜けきらない声で私は言う。

リビングに向かうと机の上にはいつも通りの朝食が並べられている。


「また夜更かししたの?」

「宿題が終わらなかったんだよぉ」

「まったく…」


そう言って母は野菜ジュースの入ったコップを目の前に置く。


「今日から新学期なんだからしっかりね」


こんなやりとりをしている間に家を出る時間になってしまった。

私はすぐに着替えて、洗面所で歯を磨いて髪をブラシで整えたら鞄を持って玄関に向かった。


「いってきまーす」

「はいはい、いってらっしゃい」


学校までは歩いて約15分かかる。正直、歩くのは面倒くさい。

しかも今日はクラス発表の日だ。いつも以上に足取りが重くなる。ふと自分を呼ぶ声が聞こえる。


「おはよう、美柑ちゃん」

「あ、おはよー小鞠ちゃん」


小鞠ちゃんとは幼稚園からの仲でお互いのことで知らないことはないというほどの仲だ。二人とも異性にあまり興味がないせいか、付き合っていると疑われたこともある。


「今日はクラス分けだね」

「そーなんだよー。小鞠ちゃんと一緒のクラスになれるかなー?」

「なれるよ!私と美柑ちゃんの仲だもん!」

「じゃあ大丈夫だね!」


そんなことを話しているといつの間にか学校が見えてきた。

昇降口の近くに人が沢山集まっている。あそこにクラス分けの紙が張り出されているのかな。大丈夫だとは言ったもののいざ見るとなると緊張する。恐る恐るその紙を見ると…


「やったー!同じクラスだよ!」

「よかったぁ!」


どうやら去年に引き続き今年も同じクラスみたいだ。今年は去年より一階上の3階に教室があるらしい。


「えーと…2年1組は」

「階段に近いね」

「よしっ!」


私は心の中でガッツポーズをした。本当は少し手が出かかったんだけど、小鞠ちゃんが抑えてくれた。


教室に入ると去年と同じような顔ぶれに混じって知らない人もチラホラといる。中でも目に付いたのは、去年生徒会長を務めていた一ノ瀬さんだ。一ノ瀬さんは一年生にして生徒会長になった有名人であり、私と同じくらい背が小さい。私が少し共感を覚えていると、一ノ瀬さんはこちらをみて目を見開いた。私が驚いていると一ノ瀬さんはこちらに近づいてきて目を輝かせながら言った。


「私と同じくらいちっちゃい!」

「(……………え!?)」


私がとまどっていると横からノートが飛び出して来て一ノ瀬さんの頭を叩いた。


「何すんのよ美里!」

「初対面の人に失礼ですよ叶愛」


一ノ瀬さんの横にいたのは生徒会副会長の棚橋さんだった。

会長の補佐兼世話焼き役という感じだ。


「すみません、ウチの会長が…」

「いえ、そんなに気にしてないですよ!」


…少しだけ傷ついた。


「美里が叩いたぁ〜」


そう言って教室を飛び出して行った一ノ瀬さん。



これが生徒会長 一ノ瀬叶愛と私 榊美柑の出逢いである。

初投稿なので意見とか貰えたら嬉しいです。

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