『フェニックス焼いたら無限ループになった』 ~終わらない焼き鳥地獄へようこそ~
天空の浮島――その頂にいたのは、神鳥フェニックス。
全身に紅蓮の炎をまとい、尊厳と神秘の象徴として崇められていた。
……が。
「鳥だな……つまり……焼けるな……」
百目、動く。
「【こんがりモード:皮パリ仕様】発動」
バアアアアアン!!!
フェニックス、焼ける。
ジュワッと音を立て、黄金の皮がパリッと仕上がる。だが――
ボワァアアアアアアアン!
「フハハハ!我が名はフェニックス!不死の炎より蘇りし神鳥なり!!」
「……もう一度焼くか」
再びレーザー。
バアアアアン! → 復活! → バアアアン! → 復活!
三百回目。
「いや終わんねぇな!? この鳥、人生ループしてるだけじゃなく、焼き目も全部リセットしてくるんだけど!!?」
ついにはループのせいで百目の目もショート寸前。
「焼き目履歴までリセットするとは、なかなかの敵……だが、負けん……!」
第748回目の焼成――
「また会ったな、焼き師よ」
「貴様……なんで記憶残ってんの!?」
「さすがに焼かれすぎて覚えたわ。てかもう、焼かれるの飽きたんだが」
フェニックス、ついに降伏。
百目は言った。
「なら……蒸すか?」
「新しい地獄を開くなァァァ!!」