『思い出したぞ!俺が最初に焼かれた日』 ~「この焦げ跡には、理由がある」~
図書館から戻ったコロッポは、真夜中にぽつりと呟いた。
「……なあ、お前ら。俺ってさ……いつから焼かれてたっけ?」
ユラン「え?毎日じゃない?」
セリナ「生まれた瞬間から燃えてたような?」
コロッポ「いや……そうじゃない……もっと、根源的な、こう……“始まりの炎”があった気がするんだ」
そして、禁書図書館で得た力――**《フラッシュバック・フレイム》**が発動する!
ドォォン!!
コロッポの脳内に、“最初の焼き”の記憶が甦る。
===回想===
――まだ幼い頃のコロッポ。
コロコロしていて、まだ喋れなかった。
「ピギャァァァ……」(訳:おなかすいた)
森で拾われ、保護された直後。
そのとき、現れたのが……そう、百目だった。
百目「モンスターか?よし、焼こう」
ビュオォォッ!!
その瞬間、森中に火柱が立った。
小動物たち「ぎゃあああ!森が炭になったぁあ!」
キノコ「傘がああああ!!」
コロッポ(赤子)「ピィイイイイ!!(全身発光)」
しかし――
不思議なことに、コロッポは焼けなかった。
むしろ、焼かれたことで“火属性耐性+話す力の種”を得ていた。
百目「……なんか残ったな。まあいい、連れて帰るか」
こうしてコロッポは“焼き捨て失敗”という形で百目に拾われ、
その日から、**焼かれて育つ人生(ペット生?)**が始まったのだった。
===現在===
コロッポ「……そうか……俺、“焼かれて生き延びた”から、焼かれる運命にあったんだ……!」
セリナ「いや、普通はそれトラウマよ?」
ユラン「どっちかっていうと、焼きスパルタ教育の犠牲者……」
だが、コロッポの瞳は真剣だった。
「俺は、焼かれて強くなる……それが“焼かれし者”の宿命なんだ」
百目「……ま、これからも燃やすけどな」
ビュオォォ!!
コロッポ「ぎゃあああ!?今は感傷タイムだろ!?」
結局この日も、森の一部は燃えた。
ただ、森の一角に焼き跡でこう描かれていた。
『ありがとう、最初に焼いてくれた百目へ。by コロッポ』
セリナ「字も焦げてるんだけど?」
ユラン「でも、ちょっと感動……したかも」
こうして、過去と向き合ったコロッポは
また一歩、“焼かれし知性”として進化するのだった――。




