『ペット、ついに百目に逆襲する』 ~「焼かれたのはもう我慢できねぇ!」~
百目の光線は今日も冴えていた。
コロッポは毎度のように焦げては進化し、語彙と知識を増やしている。
しかし、最近の焼かれ過ぎは堪えたらしい。
コロッポ「もういい加減にしろ、百目!焼かれるのはもう勘弁だ!」
百目(無言でビーム照準)
ある日の夜、ついにコロッポは反撃を決意する。
コロッポ「フッ、俺が言葉で火を操るなら、お前は光で焼く!どちらが強いか試してやる!」
ユラン「何それ意味わかんないんだけど」
その場で、コロッポは周囲の火を自在に操り、炎の壁を築いた。
「炎の壁、発動!これでお前のビームを跳ね返す!」
百目「……なぜか炎が燃え上がる前に焼けて消えるんだが」
バチバチッ!
炎が焼き尽くされ、コロッポの炎はどんどん小さくなる。
コロッポ「うおおお!こっちも負けてられねえ!」
今度は火炎球を百目に投げつけるが――
百目は冷静に目を光らせ、レーザー光線で弾き返す。
コロッポ「くっ……俺の焼き返しが!」
戦いは一進一退。
だが、戦いの最中、百目はふと笑みを浮かべた。
百目「お前も成長したな。焼かれて強くなるペットなんて聞いたことねぇ」
コロッポ「褒めるなよ!でも、これで少しは認められたか?」
最後はコロッポが全力の火炎放射。
百目はそれを受け止めて――
どーん!
両者炎と光の中に包まれ、二人は共に燃え上がった。
しばらくして。
焦げた姿で立ち上がるコロッポと百目。
コロッポ「……この戦い、引き分けだな」
百目「うむ、だが俺の焼きビームはまだまだ健在だ」
二人は互いに笑い合い、夜の闇に溶けていった。
こうして、百目とコロッポの奇妙な“焼き合い”は続くのだった。




