『視力検査で村が消えた日』
かつて、異界を震撼させた式神「百目」は、数多の眼を持つ謎の存在として畏れられていた。
――が。
その日、彼は思い出した。自分の真の力を。
「フッ……私は“見つめる”だけの存在ではない。“焼く”ことも、できるのだ……!」
そう、百目には【レーザー照射】というチートスキルがあったのだ。今まで思い出さなかったのが不思議なレベルである。
「ちょっと通りますよオオオオオォォォ!!!」
バアアアアアアンッ!
村が一つ、焼き払われた。
「おい百目!!ルイ様に黙って何してんだお前えええ!!!」
突っ込んでくるのは式神仲間の獣骨鬼・ゴン太である。彼は真面目系暴走ストッパー(失敗率100%)だ。
「これは視力検査の延長だ。視界に入ったものは仕方ない……運命だ……」
「いや見えてるだけで撃つなや!!!」
こうして百目は今日も、レーザーで世界を焼きながら、どこかでルイの指令を無視して暴走するのだった。
百目がレーザーで遊んでいる間に、
本編では、神すら恐れる力が覚醒し、世界が静かに、そして確実に崩れ始めていた。
嘘のように思えるかもしれない。
だがこの世界は、“ふざけた余興”の裏で、誰にも見えない絶望に支配されている。
異端と呼ばれ、神に堕とされた少年。
異界にて目覚め、陰陽術をもって運命を書き換える。
笑いの向こう側にある、もう一つの真実。
本当の物語は、ここから始まる――
『神の余興により堕とされた異端の翼、その者、異界にて覚醒し神すら恐れる陰陽術を操る』
→ https://ncode.syosetu.com/n1235kn/
もし、心の準備ができているのなら。
おふざけの終焉と、本気の地獄を見届けてほしい。