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リンカーネーション  作者: 鹿十
第四章 ブレイザブリク応戦編
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「円筒形の細長い物体」

なんだこの話は……って思った読者さんは、七話の「異世界転移」を読み返してもらえると幸いです。ナンナがあの時送った手紙の返答ってことです。

 ナンナへ。お手紙ありがとう。

 第十二回目の人類活動領域外の大陸横断お疲れ様。

 人間のために奔走するなんて、やっぱりナンナはお人好しだね。

 私は魔族なんか嫌いだから意地でも人間界ミッドガルド外には出ていかないことにしてるの。

 私とは違い、ナンナは活発で陽気で人当たりもいいから外交に向いてると思う。

 あなたの活動がいずれ人間と他種族の友好のきっかけになることを祈ってるよ。


 それと、空から落ちてきた男の子に関してなんだけど。

 こっちも同時期におかしなことが起こったの。

 人間界ミッドガルドの北の高原、分かるでしょ、あのだだっ広いだけの場所。

 そこに大きな大きなが刺さっていたの。

 

 大きさは10数メートル以上はある。すごく大きな槍。

 それが高原の地の深くに突き刺さってるんだ。

 調査の結果、古代の式具であることが判明したんだけど。

 それが誰のものか、どこから来たのか、なんのために飛ばされたのかもさっぱり不明なのよ。

 

 その巨大な槍を調べた所、樹素の形跡からなんと400年前に使われたものであることがわかったんだ。

 おかしいと思わない?

 その高原は人はあまり寄らないとはいえ、ちょっと遠くには民家があってさ。

 そこに住んでるおじさんに、その槍について聞いたら「全く知らない」って。

 「こんなものはつい最近までここに無かった。最近落ちてきたものだ」っていうんだ。

 でも樹素の痕跡からして、400年前に使われたものであることが分かるから、ずーっとそこにあったはずだと思わない?

 でもおじさんが言うには違うんだってさ。

 

 この矛盾に対して、調査団は「地盤や環境が変化した結果、地下深くに眠っていた式具が偶然掘り起こされたんだ」って結論付けた。

 けど個人的にはかなり無理があると思う。

 その付近の環境で大きな地盤変化なんか見られなかったし。

 あれだけ大きな槍なんだ、ずっとあったら誰かがいつか気づくはず。


 私の予想としては「400年前に使われたものが何らかの方法で時を越えて現代に来て、そのまま突き刺さった」と思ってる。

 かなり無理のある説だと思う。

 だって時間操作なんて術式、都市伝説だもの、そんな術式なんて聞いたこと無い。

 けど、そう考えないとつじつまが合わないんだ。


 長らく、槍の話をしちゃったね。ごめんね、あんまり関係ない話だったかな。

 まあ、私が槍のことについて話した理由はナンナの手紙に書いてあった

 「上空に神力の一部を垣間見た」って箇所と今回の槍が何かしらの関係があるんじゃないか?って考えたからなんだけど。

 この槍が、神の力と関係していると考えれば、「時を渡った」ってところも可能かなって思ったからさ。

 まあ私のよくない邪推の癖ね。妄想だと思って読み飛ばしてくれて構わないわ。

 

 とりあえずお手紙ありがと。

 また何か面白い話があったら聞かせて頂戴ね。




 

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