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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

怒ってなんかないよ

作者: 岩崎めぐ

今日面接に行ったんだ 今年に入って何回目だろう 面接には受かるんだけど続かなくて もうそろそろ落ち着きたい みんなと遊びたいし 旦那とお母さんのために手のかかった料理食べさせたいし

いろいろ切羽詰まってた


面接に行って疲れたのか 夕飯を食べたあと少し寝てしまった また夢を見た


わたしは八畳くらいの広さの畳の部屋に寝ている母親と一緒にいた

すると襖をガタッと乱暴に開け突進してくる男の子がいた わたしは四隅に逃げたすると、右側の襖もガタッと開け突進する男の子がいる ぶつかってはこないが突進してくる わたしは母親にどうしたらいいかわからないよって叫んだ すると母親はわたし達が怒っているのか確かめているんじゃないと、あっけらかんとして言った

わたしはそう聞いて そっか、男の子は不安なんだと思い 怒ってなんかないよ、と言った 男の子の姿は消えていく 


すると襖からシーツの上に平べったい顔だけの 表情は無表情だが決して機嫌が悪くは無さそうな男の子がいた わたしはなんとなくそのシーツを怒ってなんかいないよ、と言いながら引っ張っていく


彼は足も胴体も手もないからシーツを引かれ感触を味わっているのだろうと、思い ここは畳の目地だよ ここは段差があるからね、と教えながらシーツを引っ張っていった


2階は寝室になっていてわたしはシーツの上の彼を移動させた そこは薄暗くあまり清潔感のなさそうなところだったが 彼の名 風 順、と書かれた部屋に入り布団に寝かせた その部屋はオーデコロンの匂いのするきちんと片付かれた部屋だった わたしそこで目を覚ました


すると男の人の声が聞こえて ここなら続けられそうか?と、聞かれた


わたしは はい、大丈夫そうですと答えた


いろいろと不自由ではあるけれど わたしは人には見えない事柄をたまに見たり もしくは聞いたりする


なんとなく恵を感じ、日々の不自由さを乗り越えて暮らしている

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