OP01
気付いたら真っ白な空間にいた。
どこだろうかここは。
夢……それか天国だろうか?
ふわふわしている。
死んだ……のかな?
寝ていたら、急に苦しくなったのは夢だったのか、現実だったのか。
……いや、やはり夢、だろうか。
こんなにはっきり夢の中で意識があるのは初めてだ……いや、もしかしたらいつもそうで、起きたら覚えてないだけなのかもしれない。
「よく来たにゃー、地球のもにょよ」
後ろから声が掛けられた。
振り返ると……でかい白猫がいた。
「ええ……猫……でか……」
「失礼にゃ、只の猫じゃにゃいにゃー。猫神だにゃー」
「は?ねこがみ?神様?」
「そうだにゃー」
これあれだ、夢だこれ、間違いない。
「夢じゃにゃいにゃー」
おおう!?心を読まれた!?
「そうにゃー、表層意識を読んだにゃ」
まじか、さすが神様。猫だけど。
「失礼にゃ奴だにゃー」
そんなことありません、敬っておりますとも。
土下座して頭を地面に擦り付けた方が?
「そんなことする必要にゃいにゃー、ていうか喋れにゃー」
心読めるんだから必要ないでしょう?
「気分の問題にゃー、サボるにゃにゃ」
分かりました。ところでここは?俺は死んだのでしょうか?
「話聞かん奴にゃー、死んだにゃー、ここは適当に作った空間にゃ」
ところで神様は何故俺の前に?
「せっかちな奴だにゃー、地球からのお客さんにゃ、会ってみたかったにゃー」
地球の神様ではないのでしょうか?
「違うにゃ。ていうかそろそろ喋れにゃ」
了解です。
「了解じゃにゃいにゃ……」
ところで神様が何の御用でございましょうか?会ってみたかっただけで?
「言葉と裏腹に態度がでかいにゃ。転生する前に話したかっただけにゃ」
うん?しょうがない、聞いてやろう。
「なんでこうなったにゃ……?」
(続きは)にゃいです。
小説を作りきる人は凄いと思う(コナミ)