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教会へ

「使徒リオン様、すでに貴方様が使徒様であられる事は私どもは承知しております。ですが、他の者には分かりませんので、使徒様専用の身分証をお作り致します。教会までご同行お願い致します」


「それって時間取りますか?」


「いえ、一瞬で終わります」


「じゃあ行きましょう」


 何時間もかかるようなら明日にしてもらおうかと思ったが、一瞬ならいいか。

 俺が白ローブと話していると、少し遠くでエニシが門兵の隊長から重そうな袋をもらっていた。


「エニシ、それはなんですか?」


「これは被害者、リオンさんを保護した報奨金ですよ。どうやら街長にも話が行ってたようです。隊長と知り合いの私が一緒にいなければリオンさんを追い返すところでしたからね。街の大失態を防いだ純粋な感謝と、口止め料込といったところです。」


 いいなー。俺は訳わからん証明しか貰えないのにエニシは金もらえるのか。

 そう思ってたらエニシは自然な動作で金の入った袋を俺の手に握らせた。


「中身はだいたい、そこそこの宿に一月は泊まれる程度あります」


「え?いいの?」


「もちろん。元々リオンさんと出会わなければ手に入らなかったあぶく銭ですから。演奏や色々と珍しい物も見せてもらいましたし、収支は利に傾きます」


 何てできた人間なんだ!いいなーとか思ってた自分を殴りたい。


「街に着けば何かお礼をしようと思ってたからちょうどよかったです」


「ありがとうエニシ。このお金は大切に使います」


 また会おうと再開を約束して、エニシと固い握手をして俺は、白ローブたちと一緒に教会に行くことになった。


「ところで、あなた方が教会の誰なのか教えていただけますか?」


「私はこの街のハイプリーストのラゴーグと申します。後ろの者たちは皆プリーストで、旅の途中協会に滞在していた所、一生に一度あるかないかと言われる使徒様のお迎えに志願してきました」


 ハイプリーストって言ったら大司祭か。この街の教会のトップかな?


「やっぱあれですか?祈りで回復とかできるんですか?」


「よくご存知で。我ら聖職者の祈りによる回復は魔法によるそれよりも強力です。加えて病にも効くのですよ」


 それもそっか。かじる程度しかやってないが、俺がやったゲームでも状態異常はそれぞれ専用の魔法あるもんな。

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