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神の地図

 おっと、うっかり忘れてた。


「どうしよう……」


「大丈夫ですよ。リオンさんの演奏はお金が取れますから。生活するのには困らないでしょう」


 当初のイメージ通りストリートミュージシャンみたいにして稼ぐか。

 初日や、その辺りは分からないが、毎日コツコツ演奏を続けたらお金をくれる人も居るだろう。


「それに、リオンさんは被害者なので教会に駆け込めば衣食住は保証されますよ」


 何と。やっぱ信じる心は大切だな。 


「多分教会に良いように使われて各地でコンサートをさせられた上に、収益は向こうが総取りでしょうが」


 あっぶねえ。所属したら駄目な会社じゃねえか。

 ほとんど奴隷と変わらん。


「そういえば、この地図も貴重なもの?それとも誰でも持ってるものですか?」


 俺は地図をエニシに渡した。


「あー、神の地図ですか。貴重な物ですが、絶対に壊れないし、被害者の方は必ず貰えるのでリオンさんの演奏程凄いものでは…………ん?」


 凄いものではないというが、実物を見るのは初めてなのか、地図を弄りながらエニシはそう言ったが途中から黙々と地図を入念に調べ始めた。


「どしたんですか?」


「いやー、…………これ普通の地図とは違いますね。普通は街の名前とか詳しいことは書かれてませんし、この点、リオンさんを示してますね。これも普通はありません」


 そのへんが勝手に強化された部分かな。普通はもっと不便な地図なんだな。


「いや、普通でもかなり便利ですが……」


「確か、説明書に色々書かれているはず」


「なっ、見せてください!…………えーい!読めん!リオンさん、読んで機能教えて下さいよ」


「馬車で暇になるから明日読むからその時教えますよ」


「そんなぁ」


 お預けを食らったエニシは情けない声を上げた。

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