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手紙の暗号

父さんが「仕事に出掛ける」と行って家を出た


そのあとすぐにお兄ちゃんも仕事で家を出た



私と弟は2人の後を追いかけて家を出た



2人の職場は一緒のはずだ


私たちは何がしたいのかはよく分からないが

「お父さんに追い付きたい」くらいにの気持ちはあった



お父さん


お兄ちゃん


私と弟


の順にある程度間隔が空いて歩いていく


はたから見れば順番にお父さんに着いていっているようにも見てとれるだろう



お父さんとお兄ちゃんは私たちのことに気付いているかは分からないがきっと気付いているのだろう


私たちは早足で追いかけるが


お父さんにもお兄ちゃんにも追い付けない



信号を渡ったすぐの所にバス停があって沢山の人が並んでいた

車道を歩くのが危ないと感じたからか

お父さんが遠回りをした

かと思いきや近くのホテルのロータリーを突っ切った


私たちが渡る頃はそんなに混んでいなかったから

それを知っていれば同じ道を歩いて遠回りなんてしなかったのに



そのあとの信号で私と弟たちは捕まってしまった



信号、早く変われと思う


追いかけたくても追いかけられない


遠くなっていく2人の姿を目で追いかける




2人坂道の急な斜面を革靴で上っていく


私たちが信号を待っている坂の下から見ると

信号を渡ると急な坂

一度見えなくなる場所があって

また急な上り坂

そのあとは見えなくなるから平坦か下り坂なのだろう


お父さんたちは私たちが見える坂の上の方まで上って行った



信号が変わったすぐに駆け足で上りだす



ふと目線を外した隙に2人を見失った



お父さんを見失った坂を上りきると

平坦の道に1つの商店街があった

そこに惹かれて商店街のなかを歩く



これが昭和レトロというのだろうか


ラーメン屋と思われる赤い提灯と暖簾

地面においてあるスナックと思われる看板は車輪が付いていて夜は光りそうだ

服屋さんやお土産屋さんは入らなくても見やすく商品が並んでいるのが分かる



遠目に眺めながら歩く




お姉ちゃんこれ…



弟が手紙を貰ったようだ



誰にもらったの?



おばさん

お兄ちゃんから預かったって…



開くと、手紙が入っていた

その字はお兄ちゃんに違いなかった


手紙は一枚で中心に

お店のロゴやマークが7つ位だろうか横に並んでいた


お兄ちゃんからの暗号なのだろうか

解いたら居る場所が分かるのだろうか



私たちはこの暗号を解くことにした



ロゴやマークをカタカナに直していく

すると場所の行き方を示しているようにも見えた



そこに向かって歩いていくと



同じような色の手紙が置いてあった



お父さんとお兄ちゃんはどこに居るのだろう



私たちが追い付くにはまだ時間が掛かりそうだ







2つ目の暗号は解けずに私は目が覚めた

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