冒険の始まり
遅くなりましたm(__)m
文章けっこう長めになった気がするからいいんじゃね?とか心の隅にも思ってませんゴメンナサイ(´;ω;`)
こんな自分ですがよければお付き合い頂けると嬉しいです(*_ _)
「じゃあ、覚悟が決まったところで詳しく説明するよ?まず通貨についてだけど、数え方はエマで銅貨一枚一エマだよ。貨幣は価値が高い方から大白金貨、白金貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、銅貨の順でそれぞれ十枚で一つ価値が上がる。ちなみに銅貨一枚百円ぐらい。で、最初の資金として銀貨1、大銅貨5、銅貨6が君に与えられている。食料も肉2キロ、野菜1キロ、魚2キロ、水5キロとこの世界で使われている調味料各種0.5キロずつだよ。だいぶ 、恵まれてるでしょ?それに僕と特典もある。」
そこで俺は少し引っかかった。
「特典ってなんだ?」
「得点は僕の事の後に話すよ。とりあえず、僕の名前は言ったね。僕の能力は二つ、時間経過しないアイテムボックス・容量はレベル依存と回復魔法・回復量はレベル依存だよ。レベル1の今だと、アイテムボックスは30キロ、回復量はすり傷が1回で治るぐらいかな。で、特典は、自動翻訳、特別鑑定スキル、それに君が望むものを与える。ただし、制限の重さで叶う数が変わる。1番制限が重いので10個、次が5個、なしが一個だよ。さぁ、どれを選ぶ?」
ふむ、結構な好条件に見える。だが、それは日本での話だ。アフリカとかの自然の中でしかも猛獣がいる中に食料と金、しかも両方有限で行き抜けとか無理な話だ。ましてはここは異世界。もちろん猛獣の類もいるだろうし、盗賊もいるだろうし、魔法なんて代物まである。その中で生き抜くのに与えられているものは少なすぎる。そりゃ、何も無しでよりはましだが・・・。生き抜こうと思えば特典の選択が大事だな。特典の制限がどの程度なのか、これが焦点になるだろう。てか、俺のもともと持ってた荷物はどこいったんだ?
「ウルハだったな、俺が元々持ってた荷物はどこいった?」
「それは一応僕が持ってるけど、普通あんまり役立つ物持ってないよね?売ったりするのは考えた方がいいよ?あっちに帰るんだし、あっちでなくなったら困るものもあるでしょ?」
ウルハはちょっと困った風に笑いながら言う。
「大丈夫だ。今のとこ売る気もないし、売っても困るものもない。ただ、それの有る無しで俺の選択が変わるだけだ。」
有るなら答えは決まったな。後はどこまで制限がかかるかだな。
「俺は五個のやつを選ぼうと思うが、その前に確認していいか?」
「うん、いいよ」
ウルハはにっこり笑って頷く。
「じゃあ遠慮無く。ウルハは神様と話せるのか?」
「今は話せるけどいつも話せるわけじゃないし、自由に話せるわけでもないよ。神様が望む事しか話せない。君の質問は神様に聞くことはできるよ、答えてくれるかはわからないけどね。」
「質問は願い事にはいらねぇよな?」
「んー、物にもよるから願い事になる時は言うようにするってさ」
「じゃあ、この世界で平均的な強さってどのくらいだ?」
「一般人の平均でも元の世界の倍はあるよ。冒険者の平均は化け物じみてるだろうね。具体的には冒険者の平均でライオン10頭ぐらいなら軽くあしらえるし、一般人でもライオン1頭ぐらい普通にあしらえるね」
「それはすごいな」
素で驚いているとウルハが追加で説明する。
「この世界ではモンスターだ盗賊だって命の危険が日常的に転がってるし、移動もだいたい徒歩で遠出で馬が普通だしね。まぁ、貴族は違ったりするけどね。」
「そうか。じゃあ、今の俺は相当危険なんじゃねーのか?なんの力もないのにこんな草原の中に棒立ちしてたら格好の獲物だろ?」
両手を広げて大げさにパタパタと振る。
「確かにこの草原は普段なら弱めとはいえモンスターもそこかしこに生息してるし、盗賊も出ないことはないよ。でも、今は出ないよ。君に簡単に死なれたら楽しめないからって一時的にセーフティエリアにしてるんだって。だから、選び終えるまでは大丈夫だよ。」
ウルハは苦笑しながら答えた。
「ふーん、じゃあ、これから言う5つを願い事として叶えて貰った場合どんなふうに叶えられるかってのは答えれるか?」
ウルハは少し時間をおいて
「まぁ、ギリギリで大丈夫って事にしとくってさ」
と答えた。
「基準が曖昧なのはよくわかったよ。まぁ、いいや。じゃあ、5つ言うぞ。1つ目 絶対記憶能力、2つ目 全魔法適正、3つ目 全ての才能、4つ目 簡単剥ぎとりナイフ、5つ目 俺の非常持ち出しセット。以上の5つだ。いけるか?」
一気に5つを上げたがウルハは問題なさそうに笑って頷いた。
「えっと、順番に言うと、1つ目は無意識であってもなくても感覚内に入ったもの全てを記憶し、自由に引き出せる。ただし、人間が元々持っている記憶を忘れるという自己保護機能を使えなくなり、今より過去も全て思い出すことになる。2つ目は望んだ通り全ての魔法の適正を与えよう。3つ目は無しにはしないが元ある才能の方向は変えれないため、平均に与えることはできないが、少なくとも才能が無いものと違い努力すれば一人前には成れるほどの才能は与える。なお、才能は確認できないため自身で試して確認するしかない。試せばわかるからとりあえずやってみよう。4つ目はそんなもの普通に迷宮とかで出てくるけどほんとにいいの?まぁ、それでも欲しいなら、錆びない・壊れない・奪えない・転送機能付きで死んでいるものに刺すだけで剥ぎ取れる物をあげる。5つ目は面白いこと考えるなぁ。まぁ、君の考えてるセットを理想通りの中身にして、中身をこの世界風に少しいじるけどほぼそのまま持ってこれるから安心して。って神様が言ってるよ。」
とりあえず思ってた以上にくれたな。
てか、神様の口調だったのかあれ。
途中から説明口調とか、威厳装うのとかやめてんじゃねーよ。
「わかった、それでいい。俺の特典はそれにしてくれ。」
そういった瞬間に俺の身体とウルハの身体とが光に包まれた。
「うわっ、なんだこれ!?」
俺は突然の光に驚き目をつむり、目を開けると先の方にに外壁が見えた。
「あんなのさっきまで無かったのに・・・。」
俺が唖然としていると
「選び終わったからセーフティエリアが解除されたんだよ。君の冒険の始まりさ!」
ウルハが楽しそうに言う。ああ、ほんとに始まったんだな。こうして俺の冒険が本格的に始まった。
読んでくださりありがとうございますo(_ _*)o
こんなのですが、ご意見ご感想を頂けると大変ありがたく思います(*・ω・)*_ _)
嬉し過ぎて舞い踊るぐらい喜びます(笑)