訓練
こんにちは!
久しぶりに本編進みます(*´Ι`)ノ´Ι`)ノ´Ι`)ノ
待ち望んでくれてた方も初めて見るわって方も楽しんでいただけたらなっと思います((*゜∀゜))
では、張り切って本編どぞっ((`・∀・´))!
次の日、西門の外でハナキと待ち合わせをしていたので、西門に向かって歩き出す。昨日は昼前ぐらいだったから普通の店舗のみがやってる状況だったが、今日は朝早くのためか市が開かれていた。売られてるものは様々で食べ物や雑貨などはもちろんのこと、何かわからないガラクタや異世界独特の武器や防具、奴隷などの店もあるようだ。特に奴隷は一番広いところで競りのような形で売られていた。
「さぁ!にーちゃんもねーちゃんも旦那さんも奥さんもみんな見てってくださいな!安心安全信頼第一の奴隷商、カドヤマの奴隷紹介は今日もまだまだ続きますぜ!冒険のお供も、性奴隷も、愛玩用もコレクションも何でもござれ!お客様にあった奴隷を仕入れて見せましょう!と言っても今日は紹介なんでいる子しかいないんですけどね。」
最後の言葉で軽く笑いを取りながら奴隷商は続けて奴隷の紹介を始める。軽く聞いてるだけでも性奴隷から戦闘奴隷までいろんな奴がいるようだ。良い奴はその場で買いたい者が競って行く。異世界とはいえ奴隷というものには少し引っかかりを覚える。いつかは必要とするかもしれないが、この引っかかりはそれまでにどうにかなるだろうか?ならなくても、生きるために必要なら割り切れるようになっとかなければならないと思いながらも西門にたどり着く。外に出るとすでにハナキは待っていた。
「すまん、待たせたか?」
「ん?ああ、はよ来るんはうちの癖やから気にせんといて。それに朝って言うただけやからまだ全然その範囲やしな。」
ハナキは笑いながらそう答える。
「じゃあ、まずもう門の外には来てるわけやねんけど、外に出るにあたっての必要なもんの確認やな。何か買ったりした?」
「いや、こっちにきてから食いもん以外は買ってないな。だが、ある程度物は持ってる。」
「ん?そーなん?まぁ、貰った特典によってはそんなこともあるか。じゃあ、とりあえず最低限必要なもんを持ってるかどうかの確認すんで?」
ハナキは意外そうな顔をしながらも話を進めたので素直に頷く。
「まず、水筒やな。元々貰った水をアイテムボックスから出してもええんやけど、あれ樽で出てくるから歩きながら飲まれへんねんな。やからうちらのアイテムボックスが結構優良品やからって水筒は何個か持っといたほうがいい。できたら飲みやすくアイテムボックスいれんでも持ち運びとかしやすいのがええな。特にアイテムボックスで面倒事になりたなかったら水筒一個は持ち歩くべきやな。普通はアイテムボックスの容量減らしてまうから水筒位なら持ち歩くのが普通やからな。」
「わかった、流石に1個しかねないからあとで買っておく。」
「次に武器やな。まぁ、これは戦い方によって変わるから持ってなアカンってわけじゃないねんけど、見たところ肉体で戦う感じじゃなさそうやしなんかしら武器はいるやろ?」
「そうだな、一応武器的なものはいくつか持ってる。って言っても使えそうなのはこの棒だけだけどな。」
そう言って角ウサギの時に使った棒を出す。
「また変わったもん持ってんなぁ。使えそうって事はある程度は振れるん?」
「いや、武術的なもんは一切やってないからな。ただ振り回すってだけならできるが、それ以外は無理だな。戦わせたらチンピラにも負ける自信がある。」
「うん、正直なんはええねんけどさ。男の子としては見えはりたくなるとこなんちゃうん?」
そんなもんで生きれるならはるが無意味にはるのは馬鹿のすることだと思うんだが。
「無難に人によるだろって答えとく。」
「本音と建前があるようやけどまぁええわ。じゃあこれうちのお古の安もんやけど良かったら使い」
そう言って差し出してきたのは無骨なよくファンタジー系の初期に出てきそうな太もも位までの剣を渡してきた。
「ありがたいがはっきり言って使いこなす自信ないぞ?まず重いし、片手用みたいだが片手で振り回すのは無理だ。」
「あははっ、現代っ子がそんな力あるなんて思ってないで?チュートリアルの特典手に入れたってことはある程度レベル上がってるやろ?それなら両手でなら振り回すぐらいできるやろ?それでもその棒よりは攻撃力あるからな。流石に棒でなんの武術も会得してないんじゃゴブリンにも負けてまうからな。少なくともそれでノーマルゴブリン位なら狩れるやろうからな。ほれっ」
そう言って剣を差し出してくる。
「なら、ありがたくもらっとく。ありがとな。」
「おう、ありがたく大事に使いや!じゃあ、飯はちょっと間大丈夫やろし時間停止してるとは言え、ばれたないんやったら保存食も持っとくべきやな。常に採取で手に入るわけちゃうしな。最悪水あればちょっと間生きれるしアイテムボックスもあるから餓死とかはすること早々ないやろけど。」
その後も色々と確認をしていく。
「にしてもえらいいっぱいもの持ってんなぁ。何頼んだらそんなもの貰えるんや。」
テントのような大きいものから鍋や皿などの細かいものまで確認を終えたところで呆れたようにハナキは言う。
「頭使えばこれ位大丈夫だろ。」
「能力より物貰うって考えのほうが珍しいけどな。まぁ、おかげで足りんものも急を要するもんちゃうし追々揃えてき。」
「ああ。」
「じゃあ、次は訓練やな。うちと模擬戦やってもええけど、それじゃちょっと差がありすぎるから森でゴブリンでも探そか。」
「わかった。」
「あんたって意外と素直やんなぁ。」
「あ?どっからそんな感想になんだよ。」
ハナキが突然そんな事を言い出すのでつい不機嫌そうな声を出してしまう。
「いや、戦闘訓練を実戦でする言うたら反発の1つや2つ来るかなぁって思っててんけど全く無かったから素直に聞くもんやなぁって思ってな。それに魔力操作の訓練って言っときながらそれもまだやってへんしな。」
「そんなもん誰でも納得できたら普通に聞くだろ。ハナキが相手しない理由はわかったし、それならわざわざ俺に合わせた相手を探すより手っ取り早く実戦の方が経験的にいいこともわかる。魔力操作もすぐじゃなくていいし、先に教えてもらってることも必要なことだ。仮に教えてもらえなくても俺は対価なんざ払ってないから損もしてない。最悪、騙されてて殺されたりとかしても恨みはするが騙される自分が悪い。俺は俺が選択してハナキに教わっている。ある程度覚悟もしてるし準備もしてる。まぁ、そんなことする意図は全く見えないからそこまで疑ってるわけじゃねーけどな。ってなんて顔してんだよ。」
言い終わるとハナキはポカーンとした顔をしていた。
「あぁ、いや、変わったやつやなぁって思ってな。普通、そんなに割り切れるもんちゃうやろ?」
「そんなたいしたことじゃねーよ。俺がそうしたいって理想を上げてるだけだ。いざ直面すると簡単に崩れ落ちるかもしれない、そんな甘い考えだよ。」
「そっか、でもそーやって本気で言えるのは凄いことやで?どんなに甘い考えやって言われてたとしてもうちはあんたの考え方嫌いちゃうで」
そう言って笑ったハナキの顔は綺麗で思わず見とれてしまうほどだった。
「さっ、じゃあ早速狩りに行こか!」
「・・・おう」
そして、一拍遅れた返事を気にもせず進むハナキの背中を追いかけた。
読んでいただきありがとうございました<(_ _*)>
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