クエスト掲示板
1ヶ月間に合いました!というわけでどうぞ!
さて、クエストを貼ってあるところについたが、俺の今の実力でどのくらいまで倒せるのかって言うのが全くわからない。なのでよくある薬草採集はあったのでそれを受けようと思うが、思った以上に種類が多い。そして、ランクの幅も広い。最低のFランクのものからAランクの物まで様々だ。まぁ、試しの意味が強いからFランクのものを選ぶんだがそれでも条件種類違いで10種類以上ある。報酬も様々で薬草から作られるポーションを分けてくれるとか普通に金とか色々ある。金も必要だがそれはまだ大丈夫だから、もしもの時に使えるポーションが報酬のにしよう。とりあえずこの毒消し草10株と薬草10株のクエストがいいな。そう思って依頼に手を伸ばすと後ろから声をかけられる。
「それ、常時依頼やから受付後でもええで。」
声に反応して振り返ると茶色い髪の毛を肩までのショートカットにしてる恐らく20歳いってないと思われる美形がいた。こういう時は普通、女とか男とか表現するんだろうけどどっちに表現すればいいかわからないほど中性的な顔をしている。そのため、美形と表現するしかなかった。
「そうなのか。後からというのは集めてきて受付に持っていけばいいって事か?すまないが今日来て登録したばかりであまり知らないんだ。教えてくれると助かる。」
「おう、ええで!困った時はお互い様やしな!」
美形はニカッと爽やかに笑って説明を始めた。
「とりあえず、常時依頼はここんとこに赤い丸がついてんねん。これがあるんは、討伐部位や採集物を後から受付に持ってけば依頼の報酬をくれるから常時依頼は確認して覚えといたほうがええで。他の依頼んときについででもできるしな。」
依頼書の左下にある赤い塗りつぶされた丸を指さしながら説明してくれる。なるほど、これがあるのは後でいいのか。でも、討伐部位を持ってこなきゃいけないなら剥ぎ取りナイフは使えない。そうなると自分で剥ぎ取る技術も身につけねーとな。
「それでやな、さっき取ろうとしてたんは採集やから大丈夫やと思うねんけど、あんさん戦えるん?見たところ武器も防具もつけてへんみたいやけど。」
言われて初めて自分の装備がないという事に気づいた。アイテムボックスから手元に出てくるからしまってたんだよな。だからといってこの世界のアイテムボックスの価値もわかんねぇからアイテムボックスに入ってますとも言えねぇ。まぁ、出したとこでただの棒なんだが。
「今持ち合わせがなくてな。薬草採集するのにそんなに遭遇するのか?」
「そんなに出やんけど、森に入ってたりすると無手スキル無しはきついと思うで。あと、日本って場所、聞いたことあらへん?」
なるほどと思いながら聞いてるといきなり少し小声で言われたことに驚く。
「その反応は当たりみたいやな。よかったら、うちが知る限りの事教えたるから宿行かへん?ここじゃ話しにくいこともあるしな。」
罠か善意か図りかねる。ノコノコとそんな怪しい奴についてくほど頭に花は咲いてない。
「はぁ、まぁその考えもわからん事はないねんけどな。うちもこんな能力貰うぐらいやしな。そやなぁ、あんさんが泊まってる宿でもええし、新しくそのためだけにとってもええ。とにかく誰かに聞かれる状態じゃなきゃあんさんの好きなとこ行ってええわ。金は高いとこ行かん限りうちが持つ。これでどうや?」
「能力について教える事。あと、それをする事があんたにどんな利益がある?それを教える事。それが条件だ。」
心を読まれたようで腑に落ちないが話をすすめる。条件にしてもこちらに有利な条件を出してるようだが、信用には足りない。これくらい飲んでもらわないとな。
「んー、能力ってのはどの範囲で知りたいん?うちの最初に貰った能力を知りたいん?それとも使い方?もっと言って今の持ってるスキル能力全部か?最後のは流石にうちも教えられんけどそれ以外やったら教えるで。もちろん、ここでは流石に無理やけどな。で、利益の方ははっきり言ってないねんなぁ。強いてゆーなら、同じ被害者同士の助け合いと自分がしてもらった事を誰かにしてやりたいってゆーぐらいやな。こんなとこやけど満足出来たか?」
能力に関しては十分だが、被害者云々は理解できない。日本って出してきたとかところから恐らく俺と同じ境遇なのはわかる。だが、それが俺に情報を流す理由にはなんねぇ。しかも、もらった能力なんて生命線もいいとこだ。なのにそれを教えるって言う?ただの馬鹿か、それともそれによって何らかの利をつかむ算段がついてるのか、そのどちらかだろう。だが、スキルの使い方はぜひとも知っておきたいところ、悩みどころだ。
「そんなに悩むんやったらええ事教えたろか?」
美形は妙にいい笑顔で言う。
「いい事?なんだ?」
「うちの能力の1つは心を読む事。そしてあんさんの事無理やりさらおうと思えばできるけどやってないだけやって事やな。」
いつの間にか耳元に来てボソっと呟かれた。俺には追う事も反応する事もできなかった。俺に害しようとするなら確かにこんな回りくどいことする必要ねぇな。こんな事すりゃ嫌でも目立つだろうし、害しようとするなら利点どころか不利しかねぇ。
「はぁ、わかった。とりあえずあんたについてく。だが、さっき言ったとおり全部教えてもらうからな。」
「よかった、うちもわけわからず死んでく同郷のもん見んのは嫌やからな。ほな、行こか。」
「行くってどこに?」
「決まってるやん、うちの宿や。とりあえず、害する気はないってわかってくれたんやろ?じゃあ、わざわざ金使う必要もないしな。」
そう言って歩き出す美形に付いて行く。
読んで頂きありがとうございましたm( _ _ )m
ご意見、ご感想心よりお待ちしてます(`・ω・´ゞ
クリスマスに番外編落としますので、よかったら短いですがそちらも読んでください(•ㅂ•)/
ではまたお会いしましょう( ´ ▽ ` )ノ