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五話 定期テスト2
定期テストは二日に分けて行われている。
つまり、今日もテストというわけだ。
私はテストが、この世界で一番嫌いだ。
テスト科目は数学、理科、国語など。
やはり一番苦手なのは国語だった。
要約しろだの、漢字を書けだの、作者の気持ちを答えろだの。
正直、国語は大人になっても理解できなさそうだ。
一方で、理科と数学は完璧な計画により、自己採点は九十点だ。
――計画通り。
すべてのテストが終わり、自習時間になった。
そのとき、小瀬が私に声をかけてきた。
「消しゴム、貸してほしい」
正直、集中したかったので貸したくはなかった。
だが、ここで断れば嫌われることくらい分かっていた。
私は何も言わず、消しゴムを渡した。
返し際、小瀬は「ありがとう」と言ってくれた。
やはり、礼儀は誰よりもしっかりしているな、と思った。
早く家に帰らせてください。




