別れ、そして旅立ち
2日後、いつの間にか話が広がり、別れの宴をする事になった
皆、心配する声を上げていた、神狼なのだから心配など要らんのだが...
あと、女子たちが私の髪をいじっていた、というよりかは教えられた
三つ編み、ツインテール、お団子…数えたらきりがない
だが、今までより楽しい時間だったことには違いない
少し、寂しさを感じた
翌朝、私はすべての荷物(といっても大きすぎない袋一つだけだが)を持って村の門に来た
門の周りには、昨日見た顔触れが並んでいた、皆別れを惜しみ、中には泣く者もいた
「ルルちゃん、またこの村に来てね」
「ああ、いつ戻ってきてもいいからな」
「ああ、必ず戻ってくる」
そのような別れの言葉を告げ、門の前に立った
「ルルよ、これを持っていきなさい」
そう言って渡してきたのは、この国の地図だった
「村長、これは受け取れませんよ!」
「いや、受け取ってくれ、そして戻ってきたときに旅の話でも聞かせてくれ」
「…わかりました、では」
そう言って、村を出た
私は、涙を流していた
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