勇者、戦場に向かう
20分も遅れてしまった…!
急いで打ってて誤字あるかもしれません!
報告お願いします……(o_ _)oパタッ
「単刀直入に言う。ゲノン国との戦争に、シンの力を貸して欲しい」
「ほんとに直入だな」
俺が呼び出された理由は、今回の戦争への招集だった。
「ユヴァトから聞いたけど、シンの結界は現状うちで1番らしい」
「そうだな」
俺の結界がどれほどの攻撃に耐えられるのかを知るため、あの後も結構な量の魔法攻撃を撃ち続けられた。
その結果、魔法兵の上位10名から同時攻撃を受けても、耐えられることがわかった。
まあ、屋内だったため、使用魔法は全員初級だったが。
「で、ユヴァトから是非自分たちの団に来て欲しいと言われた」
「ユヴァトが?」
「ああ、攻撃に専念するためにも、結界に頼りない者たちの文をカバーしてほしいそうだ」
カノルが言っていることをわかりやすくまとめると、結界をつくれない兵士たちを俺が守ることで、魔力を攻撃に全振りして、威力を増やしたいということか。
「シンが戦いのない国から来たことは知ってる。だから、別に無理強いはしない。シンがよく考えて決めてくれ」
昨日の夜、女王陛下に招待されて、俺は王族たちと晩御飯を食べることになった。
そこで色々と質問され、俺の祖国である日本のことも話していた。
「良いよ。俺も行く」
「ほんとか!?」
「俺が行くことでこっちの勝率が上がるなら、喜んで力を貸すよ」
『人から頼られるってことは、それだけ自分が信用されてるってことだ。それってすごく光栄なことだろ?だからシン、お前もこれから頼られることがあったら、少しでもいいからその人に協力してあげるんだぞ』
それが俺の親父の口癖だった。俺はこの考え方が悪いとは思わない。ただ、そのせいで家の借金が膨らむばかりだったのは少し、いやだいぶ恨んでいるが。
「ありがとう!オル、すぐにユヴァトのところに行ってこい」
「…人使い荒すぎだろ」
「ん?」
「ナンデモナイデス」
カノルは眩しいほど完璧な笑顔を見せ、文句を言うオルを執務室から追い出した。
え、さっきまであんなに強気だったオルが…ていうか、カノルの目が笑ってないんですけど。
「これから昼食だけど、その後から魔法兵士団と合流してくれ」
「わかった」
その日の昼食後から、魔法兵士団のユヴァトたちと合同練習を開始し、東の山進行中の今に至る。
「ここで待機になるけど、なるべく静かにね」
「ゲノン軍の到着までまだ少し時間があるが、お前らほんと騒ぐんじゃねぇぞ」
山を登り続けて約2時間。ようやく俺たちは、ポイント地点のアングスタビアに辿り着いた。
騎士団の兵士たちと別れて魔法兵の持ち場に着くと、ユヴァトとティオーから指示が出た。
「え、ここでゲノン軍が来るまでずっと待機!?」
「ドラナ、それ昨日の最終確認以前にも僕何回か言ってた」
「えぇ!?」
今回の戦争で与えられた俺の主な役割は、このへっぽこ新人兵ドラナのお目付け係。
ドラナはまだ攻撃魔法が少ししか使えない上、結界も不十分。その不足を補うためにも、俺はドラナの傍を一時も離れぬよう言われていた。
「あ!お腹の音鳴っちゃわないかなぁ」
「心配するのそこかよ…」
ドラナの言動に何回呆れたかわからなくなってきた時、軍隊のような揃った足音が聞こえてきた。
「全隊員態勢を整えて。ティオー、騎士団にも報告を」
ユヴァトの声で、一気にこの場に緊張感が走ったのがわかる。隣にいたドラナさえも、真剣な顔つきになっていた。
これから行われるのは、領土や国民を守るための命の奪い合い。
…やばい、震えてきた。平和な日本で育って、授業やニュースで戦争は見たことはあるけど、実際に見る、ましてや自分が参加するなんてことは初めて。
「シン、大丈夫。私たちは勝つよ」
「え?」
驚くことに、俺に声を掛けてきたのはドラナだった。
「勝たなきゃいけないの。そのためにも、シンの力が必要。大丈夫だから、ね?」
ドラナには年の離れたまだ小さな弟と妹がいるんだっけ。母親は末っ子の出産と同時に亡くなり、働きすぎた父親は床に臥せているそう。
そのため、今は自分が一家の大黒柱なのだと、彼女は言っていた。
「シン、君の結界が張れたら皆に合図を出す。準備してくれ」
「…わかった」
大きく深呼吸をしてから、脳内の魔法陣に魔力を巡らせる。
「結界」
俺の結界が皆を覆った瞬間、ユヴァトの魔法が放たれ、戦いが始まった。
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