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異世界に勇者召喚された俺、仕事って魔王を倒すことじゃないの??  作者: 菜寿
第1章 勇者、隣国との戦争に参加する
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勇者、魔法を使う

「魔法はどのくらい知ってるんだ?」


「えーっと、俺の世界には魔法がなくて…」


「魔法がない?」


 俺の言葉を聞いて、怖い雰囲気を放つティオーの目が見開かれた。


「なら教えるのは基礎からだ。この本を読め」


「え、これ?」


 そう言って渡されたのは、表紙に「魔法ってなぁに?」と書かれた可愛いイラスト付きの幼児向け絵本だった。


 実年齢は16歳だが、この世界には来てまだ1年未満。大人しく渡された本を読むことにした。


「…」


 この本を読んでわかったこと。それは、魔法を使えるのはごく1部の限られた人間だということ。


「読み終わったか?次は、お前に魔力があるか調べる」


「ああ、何で調べるんだ?」


「これに触れてみろ」


 …何かポカポカする?


 差し出された水晶玉に手を乗せてみると、体がどんどん温かくなってきた。


「これは…!」


「どうした?ティオー」


 水晶玉に触れると感知された魔力が数値化されるらしく、再びティオーの目が見開かれた。


「72…最高数値じゃないか」


「え?」


「ユヴァトの46が最高だったんだが、さすが勇者だな」


 えーっと、つまり俺は魔法が使えるってことか?まあ、使えるなら何でもいいけど。


「じゃあ次はこの本だな。他にも必要な本を集めてくるから、どんどん読み進めていけ」


「わかった」


「そう言えば、今更だがお前字読めたのか?」


 ここは異世界で、地球、日本とは文字が違う。それなのに本を読めることを不思議に思ったのだろう。


「さっき勉強したからわかるぞ。大体は俺の国と変わらなかったし」


 持ってこられた本を消費すること約2時間。気付けば空が赤く染っていた。


「なぁティオー。結界魔法、ちょっと使ってみてもいいか?」


「は?もう使えるのか?」


「ちょうど本を読み終えたし、やってみたいんだ」


 まだ早いと跳ね返されたが、何度も頼み込み、やっとティオーが折れてくれた。


「魔法を使うなら訓練場に行くぞ。ここは使用禁止だ」


「おう!」


 部屋を出て、再び訓練場に向かう。休憩している人が何人かいたが、ユヴァトはまだ結界の練習をしていた。


 さすが隊長だ。魔力も最高値だったらしいし、ユヴァトは凄い人なんだな。


「おいドラナ!」


「ティオー副隊長!?」


「お前が1番出来てねぇんだ!死にたくなければ休んでないで練習しろ!」


「は、はい!」


 やっぱりスパルタだ。でも、彼女のことを想っての言葉なんだろうな。言い方はあれだが。


 女の子の名前はドラナと言うらしく、性のない平民。最近魔法兵士団に雇われた、17歳のまだ新人兵士さんだそうだ。


「魔法はわかったか?シン」


「ユヴァト。お陰様で大体のことはわかった」


 ティオーの声で俺が戻ってきたことに気付き、ユヴァトが俺に声を掛けてくれた。


 すると、休憩していた他の兵士さんたちもぞくぞくと練習を始めた。


「聞けよユヴァト。こいつ、魔力72もあったぞ」


「それは凄いね」


「で、結界魔法を使いたいって言うから連れてきた」


「…へぇー」


 ん?何だ今の間。顔も微妙な顔してるし。まあいっか、やってみよう。


「ティオー、やってみてもいいか?完成したら強度確かめてくれ」


「お前、魔法陣わかってるのか?」


「さっき覚えたから大丈夫!」


 水晶玉に触れた時に感じた温かいものを、頭の中に描いた魔法陣に流し込んでいく。


結界(シールド)


 パキパキパキパキ。


「おぉ」


 初めての魔法なのに、結界は俺をまるっと覆う完璧な形で出来上がった。

数多い作品の中から、お読みいただきありがとうございます!


いいねや感想など、一言でもいいので寄せてもらえると嬉しいです!!

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